国試対策

2024-02-15

COVID-19

まずは医師免許取得!症例や問題を取り上げ、傾向と対策を分かりやすく説明しています。

【初めに】

 みなさんこんにちは。国家試験の勉強ははかどっているでしょうか?今回はここ数年で猛威を振るい世界の人々を苦しめてきた新型コロナウイルスいわゆるCOVID-19についてのコラムです。どうぞお楽しみください。

Q1. コロナウイルスははじめて人に感染したのか

A1. 違います。以前より四種類のコロナウイルスが風邪の原因としてヒトに感染をしていました。問題となったSARSやMERSもコロナウイルスです。

Q1. コロナウイルスははじめて人に感染したのか

A1. 違います。以前より四種類のコロナウイルスが風邪の原因としてヒトに感染をしていました。問題となったSARSやMERSもコロナウイルスです。

Q2. COVID-19は他のコロナウイルスとは何が違うのか

A2. 風邪のコロナウイルスは子供に感染しますが、SARSやMERSは子供にはほとんど感染しませんでした。COVID-19は、重症化しにくいですが子供にも感染します。また感染様式はSARSやMERSが1人から1人以下(スーパースプレッダーを除いて)であるのに対し、COVID-19は1人から多数に感染することがわかっています。またCOVID-19は世界での感染者数が圧倒的に多く、三密(密閉、密集、密接)の場面で拡大がみられました。

Q3. COVID-19のワクチン接種や他の政策は効果があったのでしょうか

A3. ワクチン接種や他の政策を行わなかった場合と実際に比べることはできないので判定は難しいです。ただワクチン接種に関しては当初の予想より感染予防効果に関しては低かったのではないかという印象はあります。ただし統計データの解釈にはスキルがいるため断言はできません。重症化予防も絶対的なものではなかったかという認識です。ただ三密回避、アルコール消毒、マスク、ワクチン接種など何の行動も起こさず急拡大した場合、はるかに厳しい状況になっていた可能性はあると思います。変異するごとにその特徴に合わせて医療が行われていたと思います。

Q4. コロナ感染後の後遺症やワクチンの副作用にはどう付き合っていけばよいでしょうか

A4. 多くの方が咳やめまい、頭がぼーっとする、脱毛など後遺症に悩まれている現状があります。1~3か月で7~8割が改善するというデータはあるようですが、やはり無理せず気長に対処するというのが大事かと思います。人体には自然治癒力がありますので、それを引き出すように受診して相談したり漢方を飲んだり、しっかり栄養バランスのよい食事を摂り、しっかり休んでほしいと思います。ワクチンの副作用に関しては、最悪の場合、死亡もしくは重度の障害が残る例も報道、確認されています。医療者としては、そのような例があることを軽視せず、集団としてのメリットだけに目を向けて、少数の例外から目をそむけてはいけません。医療者としての責任感を持ち、国の政策の進め方や安全性を監視し、安全性を高めることでそういう方が一人も出ないような体制をつくっていくことが義務だと考えています。

時間のある方は参考資料として Adverse reactions to the first and second doses of Pfizer-BioNTech COVID-19 vaccine among healthcare workers(sciencedirectassets.com) をご覧ください。

著者プロフィール

ペンネーム:まる
プロフィール:近畿一円をまたにかけ、
ある時はクリニックで総合内科診療を、ある時は上場企業で産業医を、また様々な会社の健康診断の診察医も務めている。
日々の診療を行いながら、CES医師国家試験予備校で、「気づきのあるインプットと自力のアウトプットがある授業」
をモットーとして学生の指導に当たっている。僕のコラムが何らかの形で皆様の力になれば幸いです。一緒に頑張りましょう!

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