国試オンライン過去問演習

2024-09-10

国試オンライン過去問演習 112F53

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112F53
12歳の女児。低血糖性昏睡で救急搬送された。 11歳時に1型糖尿病を発症し、インスリン強化療法を受けている。 体育の授業中に意識を失ったという。来院時の血糖値は22mg/dLで、20%ブドウ糖液を静注したところ、2分後に意識は回復した。 精査・加療目的で入院した。入院後の聴取では「低血糖かなとは思ったが、 進学したばかりの中学で相談できる先生や友達もなく血糖測定もしづらいと思っていたら、いつのまにか気を失っていた」との事であった。
退院後の学校生活における指導内容で適切でないのはどれか。
答え
不正解

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どうすればこのような状況を防ぐことができたか、今後このような事にならないようにするにはどうすべきかといった視点から対応策を考えていく。

a 同じ1型糖尿病をもつ同年代の児と交流することにより、病気による悩みや学校生活のなかでどう病気と付き合っていくかなど日々の疑問を解消できることが期待される。よってaは〇である。

b 低血糖が生じたとき、生じやすい状況のとき、すぐに糖質を摂取できるようにスティックシュガーなど持ち歩いておくことは、低血糖に対してとても有効である。よってbは○である。

c 体育の授業においては、運動などによりグルコースを普段より多く消費するため低血糖を起こしやすい。体育の授業の前には、低血糖を起こさないように糖分を補っておく必要がある。よってcは〇である。

d 血糖値を測定することにより、低血糖の予防に必要な情報が得られるため、担任の先生などと情報共有し、実行できるように援助してもらうことが大切である。よってdも〇である。

e インスリンは血糖値を低下させる治療薬であるため、低血糖性昏睡に陥っている時に注射することは、さらなる血糖低下を招き命に関わる。インスリンではなく糖質の摂取を行うや、意識を失っている場合はすぐに救急車を呼ぶべきと考えられる。よってeは×である。(禁忌)

時間のある方は参考資料として

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/108/9/108_1946/_pdfをご覧ください。

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