インタビュー

2021-03-15

京都南病院 | 初期研修インタビュー

京都南病院の初期研修のインタビュー。全国病院からメッセージ・求める研修医、プログラム・募集要項、ジュニア・シニア・指導医・院長のインタビューを掲載。進路選択の判断材料としてお役立てください!

京都南病院

京都市下京区西七条南中野町8番地

医師近影

名前 堀ノ内 弓華(ゆみか) 医師
出身地・出身大学 / 医師免許取得年度 福岡市・ 熊本大学 / -

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

祖父が眼科医で、大分県で開業していました。父は祖父に反発していたのか、医師にはならず、祖父の死後は閉院になったんです。その父から「医師になればよかったと思う」と聞かされ、勧められたことが大きなきっかけです。また、私は競争社会で生きるのが苦手なタイプなんですが、医師になれば、患者さんと向き合い、自分自身を鍛えて成長していけるので、他人と競争する必要はないなと感じていました。粘り強さと情熱があれば、続けていける仕事だと思います。

医師近影

大学時代に印象に残っていることについて、教えてください。

弓道部での活動です。4年生のときの西医体で団体戦で優勝できたことが特に思い出として残っています。日頃は自由な雰囲気で練習していました。遠征代などのために、アルバイトも頑張りましたよ。1、2年のときはコンビニで、その後は塾の講師や派遣で食品工場に行き、お弁当を作ったりしていました。

ポリクリはいかがでしたか。

熊大は臓器別に分かれていて、全28科を1週間ずつの実習でした。28週間かかりますので、4月から12月までありました。ほかの大学の人に聞くと、「選択が多くて、循環器は行ったけど、腎臓は行っていない」などと言うので、私もメジャーな科にはもう少し長くいたかったなと思ったこともありましたが、今では広く、浅く見られたことは良かったです。このほか、熊本赤十字病院や済生会熊本病院などの市中病院にもお世話になりました。

臨床研修病院選びはいつ頃から行っていましたか。

5年生の夏休みから始め、6年生の9月に絞りました。卒試の期間中でしたので、ストレスでした。

大学卒業後、研修先に大学病院でなく、京都南病院に決めた理由をお聞かせください。

高校で百人一首部に入っており、毎年、近江神宮での全国大会に出場していました。その頃から伝統文化が好きで、京都に憧れがあったので、京都の病院に行きたかったんです。でも、大学までは九州で過ごしたので、関西の大学の関連病院になっている病院は入りにくいかなと感じていました。そこで5年生の夏休みに、京都南病院に見学に来たのですが、古くて小さな建物なのに、雰囲気が良かったんです。ずっと残っている先生方が多く、心の温かい方ばかりなんですね。「こんな先生方だったら、丁寧に指導していただけるかも」と思いました。

医師近影

実際に研修が始まってみて、いかがですか。

診療科ごとの隔たりがなく、医師同士のコミュニケーションが活発にとれているので、とても仕事がしやすいです。様々な手技をさせていただく機会が多く、4月からの4カ月で、中心静脈カテーテルを6回、経験でき、なんとかやり方が分かるようになりました。研修医が4人ですので、手技の取り合いもないですね。そして、地域に根ざして、地元の方々にとても頼りにされている病院であると思います。

初期研修プログラムで良い点はどんなところでしょうか。

内科、外科全般を満遍なく研修できることです。

逆に、改善してほしい点はありますか。

自由選択の期間が2.5カ月と、短いことでしょうか。選択期間が長い病院が増えているので、不満に思う人もいるかもしれません。私としては、その分、ほかのことを学べるし、専門的なことは3年目以降に究めていきたいと考えているので、様々な疾患を診られる期間が増えたと捉えています。

京都南病院での研修で一番、勉強になっていることをお聞かせください。

上の先生方を見ていますと、こんなになれるのかなと不安になるほど、すごい方ばかりなんです。皆さん、優しくて、患者さんの退院後の介護や転院先の病院などを調べたりされています。ソーシャルワーカーの方も親切ですし、そういうシステムをしっかり学べるのはいいですね。これから医師という仕事を続けていくうえで、責任感やプロとしての自覚を持たないといけないとは思いますが、私はまだ何をするにも知識や技術が足りなくて、圧倒されています。少しずつでも、この仕事によって人間性を作り、育てていきたいと思っています。

医師近影

ほかに良かったことはどんなことでしょうか。

周りに親切な方が多くて、過ごしやすいことですね。それから食堂が安くて、美味しいことでしょうか(笑)。午後のやる気も違うので、昼食は大事です。見学に行った病院の中には2種類の定食しか選べないようなところもありましたが、この病院はメニューが多くて、お昼が楽しみです。安い理由は共済組合の組合費を払っているからなのですが、それでも刺身定食が300円でいただけるのは有り難いです(笑)。

何か、失敗談はありますか。

中心静脈、尿道カテーテル、サンプチューブを入れたりするときに、必要な道具が全部揃っていないのに、手技をやってしまおうとするんです(笑)。先日も、点滴のルートを取ったのに、点滴が用意できていなかったことがありました。多分、頭が一杯で、周りに目を向けられないんだろうと思います。

医師近影

研修医同士の意見交換や情報共有はいかがでしょうか。

皆、仲がいいんですよ。医局内で研修医同士の席が近いので、顔を合わせれば、持っている症例や疑問点、知識などについて話し合っています。皆が違う科を回っていますが、「こんな患者さんが来たよ」と話していると、2年目の先生方やそれより上の先生方も話の輪に入ってきてくださって、様々なアドバイスをくださいます。自然に多くの情報が入ってくるという環境です。

指導医の先生のご指導はいかがですか。

どの先生方も、質問に対して親切に丁寧に教えてくださいます。3年目の先生方ですら、すごい方たちですね。医師という仕事に責任とプライドを持ち、根気強く治療に専念し、患者さんに対して丁寧に接している姿勢をいつも尊敬しています。

医師近影

当直のスタッフ体制はどう組まれていますか。

基本的に3年目以上の医師が病棟番として1人、救急夜間外来に1人という体制です。研修医は月に4回ほど、救急夜間外来の当直に副直として入ります。

コメディカルの方々とのコミュニケーションはいかがですか。

分からないことだらけなので、コメディカルの方々に何でも教えていただかないと、研修医は生きていけません(笑)。コメディカルの皆さんは本当に親切に丁寧に教えてくださり、毎日、助けていただいています。教育病院としての長い歴史があり、長く勤務されている看護師さんも多いので、教えることに慣れていらっしゃるんですね。放射線技師さんにはエコーのことなどを教えていただいて、有り難いです。医療に携わる者として、コミュニケーションは大事です。挨拶や感謝の言葉を決して忘れないように、心がけています。

カンファレンスの雰囲気はいかがですか。

毎週月曜日と木曜日に研修医カンファレンスがあります。プレゼンテーションのやり方を始めとして、疾患の捉え方、画像の読み方など、上級医の先生方が細かくアドバイスしてくださいます。私は詰めが甘いので、ご指摘をいただくことが多く、最初は気持ちがへこんでしまっていましたが、すぐに「勉強しよう」と思い直せるようになりました。

医学生に向けて、初期研修先を選ぶポイントをお願いします。

今は情報源もインターネットや先輩の話など、色々なところに存在しています。でも、その情報が自分にとって正しいのかどうか、実際に見学に行って、肌で感じてみることが大切ではないでしょうか。どのような研修病院が自分に合っているのかというのは人それぞれですが、積極的に見学に出向き、病院内の雰囲気を感じて、自分が動きやすい病院であるか、判断することをお勧めします。見学に行ったら、研修医に1日ついてみましょう。研修医は立場が近いだけに、話が信用できます(笑)。私は上級医が親身になって研修医に教えていらっしゃる医局の雰囲気に惹かれました。それから図書館があって、資料が手に入りやすいこと、ネットの環境が整っていることもよかったですね。研修医が高度な医療機器を触る機会は少ないので、最新の設備よりは勉強できる環境を優先した方がいいと思います。

今後のご予定をお聞かせください。

学生の頃から神経内科に興味があるので、将来は専門医を取得したいです。神経内科は打腱器で腱反射を診て、病変部位を指摘するなど、画像に頼らず、医師が自分の身体を使って、生の所見を取る診察が原始的で渋いと感じています。宝探しのような楽しさとメカニズムの面白さに惹かれ、学問的にも魅力です。また脳卒中などの急性期やパーキンソン病などの慢性期など、疾患の幅が広い点にも遣り甲斐があります。2年目でローテートするので楽しみにしているところです。しかし、内科全般を診ることのできるジェネラリストにも憧れます。この病院は内科の症例が豊富ですし、学ぶには良い場所ですので、今のところは後期研修もお世話になるつもりです。

医師近影