インタビュー

2021-04-01

総合病院 聖隷三方原病院 | 初期研修インタビュー

総合病院 聖隷三方原病院の初期研修のインタビュー。全国病院からメッセージ・求める研修医、プログラム・募集要項、ジュニア・シニア・指導医・院長のインタビューを掲載。進路選択の判断材料としてお役立てください!

総合病院 聖隷三方原病院

浜松市北区三方原町3453

医師近影

名前 梶原 秀太(しゅうた) 医師
出身地・出身大学 / 医師免許取得年度 栃木県宇都宮市・ 産業医科大学 / 2020年

医師近影

名前 吉川 小百里(さゆり) 医師
出身地・出身大学 / 医師免許取得年度 宮城県仙台市・ 弘前大学 / 2020年

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

吉川
 中学生のときに祖父と祖母が病気で亡くなりました。がんの末期だったので助からないとは分かっていたのですが、何度かお見舞いに行くうちに、少しずつ弱っていく姿を目の当たりにして、見に行くだけで何もできない無力さを感じたことがきっかけです。患者さんや弱っている人を目の前にして、何か自分もできるようになりたいと思い、医療に興味を持ちました。そして高校時代の病院見学で先生とお話しする機会があり、かっこいいなという憧れのような気持ちを持ち、そこから本格的に目指すようになりました。

梶原
 私は喘息で、身体の弱い子どもだったので、医師のお世話になることが多く、近くの小児科の先生が身近な存在だったんです。また、私の中学校では社会科の授業で卒業論文を書くのですが、私は栃木県の地域医療を題材に選び、調べて、論文にしていくという経験をしました。その中で栃木県の僻地の診療所の先生に会いに行って、お話を聞かせていただく機会があり、私もこういう医師になりたいと思いました。

学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。

吉川
 私の大学の医学部は毎年の学園祭で、医学部として企画展に参加します。その内容は市民の方々に医療を身近に感じてもらうことを目的に、ブースで産婦人科や救急科などの診療科について紹介していくものです。医学部で有志を募って出展するのですが、医学部生として市民の方々と触れ合い、「普段はどんなことをしてるの」と質問されたりしながら、市民の方々が医療に対して感じていることや医師に期待していることなどの声を直接聞くのはとても励みになりました。その準備を仲間としたのも思い出に残っています。

梶原 私はバドミントン部に入っていたのですが、部活動をひたすら頑張ったのが一番の思い出です。主務や部長といった役職も経験させていただきました。部活動の時間以外にも自主練習したりしていました。また、先生や先輩方お話しする機会が多く、社会人としてのマナーも学びました。

医師近影

大学卒業後、研修先を聖隷三方原病院に決めた理由をお聞かせください。

吉川
 私が初期研修の間に一番経験したかったのが救急です。救急の知識をしっかりと身につけたいと考えていたので、救急を中心に病院を探していました。母校の病院でも救急を学べるのですが、私は学生時代にメンタルが弱いと自覚していたんです。うまくいかないことがあると、周りの多くの人に頼ってしまったことがあり、このままではいけない、医師になる前に鍛えた方がいいと思いました。そのためには知らない人たちが大勢集まってくるところに身を置いて頑張ってみようという気持ちが強くなり、出身地の仙台や大学のある弘前ではなく、遠方の病院で研修することにしました。そして当院に見学に来て、決めました。

梶原
 大学時代は総合診療科に興味がありましたが、卒業するときには臓器に偏らずに全身を診られる診療科ということで救急科を志望するようになりました。病院見学は地元の栃木県や埼玉県を中心にしていたのですが、たまたま初期研修医募集のイベントで当院のブースに知り合いの先生がいらっしゃり、当院の説明を受けたときに、三次救急の病院であることやドクターヘリもあることを聞き、見学に行ってみようと思いました。

聖隷三方原病院に最初に見学に来られたときの印象はいかがでしたか。

梶原
 当院を見学した皆が言うことですが、雰囲気がいいんです。先生方をはじめ、コメディカルの方々も優しく、患者さんも温かい、この病院で働いてみたいと思いました。

吉川
 雰囲気の良さはやはり決め手になりますね。初期研修医同士だけではなくて、コメディカルの方々や上の先生方もコミュニケーションがしっかり取れていました。そして、初期研修医が救急の現場で主体的に仕事をしている姿を見て、私もここでそういう力を身につけたいと思って、当院を志望しました。

聖隷三方原病院での初期研修はイメージ通りですか。

吉川
 院内の雰囲気や、コメディカルの方々とコミュニケーションを取りながら仕事をするというところはイメージ通りです。でも実際に働いてみると細かいミスや失敗を色々としてしまったり、思い通りにならないことがあります。反省することが多い日々です。

梶原
 働き始めてみると環境の良さをとても感じるので、そこはイメージ以上です。しかし、学生時代に思い浮かべていた初期研修1年目の医師という姿に比べると、実力が全く足りません。学生時代にどれだけ驕っていたのかと思っています(笑)。

医師近影

プログラムの特徴はどんな点でしょうか。

吉川
 救急の研修です。1年目に2カ月、2年目に1カ月、必須で回らないといけません。ほかの特徴としては1年目は救急を回りつつ、病棟業務にあたるのですが、2年目で救急を2カ月選択するとドクターヘリに乗れることです。私もそうですが、ドクターヘリに乗りたくて、当院を選んだという人はとても多いです。

梶原
 当院の特徴の一つにホスピスや呼吸器内科による結核病棟があります。結核病棟は今は新型コロナウイルスの病棟に変わっているのですが、珍しい存在だと思います。市中病院ですが、内科や外科を含めて、大学病院並みに診療科が揃っているので、選択の幅が広くなります。

吉川
 選択期間も8カ月あるので、診療科が多いのは魅力的ですね。

梶原
 私も2年目にドクターヘリに乗るのが楽しみです。

プログラムの自由度はいかがですか。

吉川
 自由度は高いですね。臨床研修センターの方々がローテートする診療科の順番は入職前から希望を聞いてくださっているし、1年目のうちから全部ではないものの、希望が叶いやすいです。2年目のローテート順や内容も希望を聞いてくださり、上の先生方と交渉していただいています。

選択期間に回る診療科は決めましたか。

梶原
 ほとんど決めました。私は救急科志望なので、救急科を3カ月に延ばして、全身管理を学ぶという意味で麻酔科などを回る予定です。

吉川
 私は当院に来たときの目標の一つである救急を2カ月に延ばします。将来は産婦人科を志望しているのですが、産婦人科は手術での手技も多いので、麻酔科での硬膜外麻酔や形成外科での縫合など、マイナー外科を選択して勉強したいと考えています。

医師近影

ほかに院外での研修はありますか。

吉川
 2年目に1カ月の地域医療研修があります。浜松市国民健康保険佐久間病院、鹿児島県の沖永良部島にある沖永良部徳洲会病院、淡路島の聖隷淡路病院から選べるようになっています。

梶原
 1年目の秋に皆で相談して、どこに行くのかを決めました。私は佐久間病院に行きます。

吉川
 私は沖永良部徳洲会病院です。外来だけではなく、病床もある病院なので、病棟管理も主体的に学びたいと思っています。

どのような姿勢で初期研修に取り組んでいらっしゃいますか。

吉川
 上の先生方にとっては基本中の基本のことであっても、1年目の私にとっては全てが初めてなので、何事も経験と思って取り組んでいます。手技も初めてのことばかりで怖いという気持ちもありますが、手技は経験しないとうまくならないですし、なるべく自分から積極的になろうということを心がけています。

梶原
 当院は初期研修医に手技を積極的にさせる病院なので、私もできる限りやれるようにしていきたいです。そして、コメディカルの方々が優しい病院でもあるので、分からないことを尋ねながら、周りを見るようにして、医師の知らないところでコメディカルの方々がこういうふうに動いているのだということを今のうちに知っておきたいです。これは今後、病棟で働くうえで大事なことだと思います。

指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。

吉川
 色々な先生方がいらっしゃいますが、質問すると丁寧に教えてくださいます。普段の診療もそうですが、救急の当直では指導医の先生や上の先生に直接相談することが多く、「こうした方がいいよ」と教えていただいたり、その患者さんの状況について伝えるプレゼンの仕方などもアドバイスいただいています。「一番教えてほしいものは何」という質問をいただけるので、どのようにしたらうまく伝えられるのかを考えさせるようなご指導なんです。研修医に寄り添って指導していただけているのだと日々感じています。

梶原
 各科をローテートしているときはもちろんですが、当直のときに各科にコンサルトするというタイミングで指導医の先生方と関わることが頻繁にあります。指導医の先生方の中には当院で研修されていたり、何年か当院で働いたことがある方が多いので、初期研修医がこういう知識があって、このあたりまでできて、どのあたりが足りていないということを分かってくださっており、それに合わせて、「こういうところが足りない」、「こういうところを診察してくれたら良かった」と教えてくださるので、有り難いです。

聖隷三方原病院での初期研修で勉強になっていることはどんなことでしょう。

吉川
 全部と言ってもいいぐらいです(笑)。

梶原
 具体的にこれとは言いにくいですよね。研修医に裁量権が最も与えられているのが当直で、研修医が主体的に動くところでもあります。そして、各科の先生方にコンサルトさせていただき、そのあとは専門の先生方がしっかりと病棟管理をしてくださいます。私が最初に診た患者さんがそのあとでどのように退院していくのかをカルテで追ったり、先生方にお話を伺うことは勉強になります。それから当直帯で診た患者さんの振り返りも勉強になっています。

吉川
 知識はもちろんですが、上の先生方や看護師さんが患者さんと接する姿を見ることです。私は最初、緊張してしまったりして、医学的な質問事項のほかに、患者さんと何を話したらいいのか、どういう会話をすべきなのか、分かりませんでした。そこで先生方や看護師さんが患者さんと接している姿を見て、こういうふうに声がけするのだなと学ばせていただいています。

医師近影

何か失敗談はありますか。

梶原
 腐るほどあります(笑)。

吉川
 一番は当直ですね。研修医が診て、検査を入れて、そのあとで帰宅させるなり、入院に上げるなり、方針を決めていかなくてはいけないのですが、やはり一人ではできなくて、色々な方や看護師さんに協力してもらいながら進めます。まだ当直の経験が少なかったときに、「この患者さんは帰せるだろう」と甘く見てしまい、上の先生にも相談したのですが、最終的に入院させた方がいいということになりました。それで入院に必要な検査などが次々に追加になり、病棟に上がる時間がものすごくかかって、看護師さんにご迷惑をかけてしまったんです。今後の方針を見通す力が弱く、周りのスタッフさんに声をかけたり、効率よく進めることができていなかったと反省しています。

梶原
 初歩的ですが、採血もままならない状態で業務が始まるので、膿盆の位置も分からず、診察室を吐瀉物まみれにしたことがあります(笑)。また、当直では初期研修医が患者さんの話を聞いて、検査を出して、帰宅の際の説明まで行います。患者さんにとっては自分がどういう診断を受け、どういう薬が処方されて、次にもしこういう状態になったら、もう一度、救急車を呼んで、この救急科に来ないといけないといったことが知りたいところです。最初はやはりその敏感なところを理解できていませんでした。あとでカルテを読み直して、「これ、説明していなかった」、「この検査を入れていなかった」と気づき、反省の日々です。

当直の体制について、お聞かせください。

吉川
 1、2年目の初期研修医が2人ずつ、救急科の医師が1人か、場合によっては2人というのが基本体制です。それから内科直、外科直の先生方が1人ずつと各科で当直していらっしゃる先生方がいます。

梶原
 ERにいるのは初期研修医と救急科の先生ですが、手が回らないときは内科直、外科の先生方が病棟からERに降りてきてくださり、患者さんを一緒に診てくださいます。神経内科、循環器科、小児科はほとんどオンコール体制なので、入院の診断が難しい場合などには電話をさせていただいたり、病棟にいらっしゃる場合には連絡して診察をお願いします。

吉川
 初期研修医は1年目がウォークイン、2年目が救急車の患者さんを診ますが、逆の場合もあります。最初のうちは方針を決めるときは必ず2年目の先生に相談するので安心できました。それでも迷うことがあれば、救急科の先生に相談して方針を決められるという屋根瓦式の体制になっていますので、経験がなく、不安な時期も安心して当直に挑めます。

梶原
 回数は月に4回から6回です。当院では土曜日、日曜日、祝日も日当直に入るので、回数は月の祝日の数によって左右されます。

当直では、どんなことが勉強になっていますか。

吉川
 検査の数値にどうしても頼りがちなのですが、大事なのは最初の問診で鑑別に上げるうえでのポイントをどれだけしっかり聞けるかどうかです。ある程度、患者さんの様子を見て、その後についても見当ができる、予想できるようになりたいです。患者さんの数が多く、一人の患者さんに長い時間をかけられるわけではないので、お話を聞いたり、様子を見たりしながら、見通しを立てるようにしています。

梶原
 病棟の患者さんは1、2週間、長いと1カ月ほどいらっしゃる中で、検査や治療をして退院していくのですが、救急科の先生から「救急外来や当直だと長くても2時間だ」と言われています。来院されて、問診を始めてから2時間後には決着がついていないといけません。そうすると、その2時間の中で、この患者さんにどういう検査をして、どの科に入院してもらうのかなどを想像しながら検査を入れたり、先に各科の先生に相談を入れたりといったことをしないといけないので、そうしたマネジメントは勉強になっています。それから、当院は救急科にいらした患者さんを、例えば呼吸器科や循環器科の先生がいないからという理由で他院に転院搬送させることが全くなく、当院で治療まで完結させる流れになっています。そのため、どの患者さんでも、どの病態でも検査や治療までの流れを追えることも勉強になります。

医師近影

カンファレンスの雰囲気はいかがですか。

梶原
 ほかの病院では初期研修医がカンファレンスで前面に出て発表したり、ディスカッションを繰り返したりするのはそのときに回っている科でのカンファレンスのようですが、当院はそれが救急になります。当院では救急でのカンファレンスで、1年目で病棟を担当している初期研修医が業務終了前の夕方に入院患者さんについて発表することが役割になっています。10人から30人の入院患者さんを1人か2人の初期研修医で割り振って、発表していきます。

吉川
 要領よくプレゼンする必要もありますし、把握するのも大変です。プレゼンするときも、上の先生方にいかにその患者さんの全身状態をうまく伝えられるか、どういう順番で話したら、その患者さんの病態について伝えられるかなどを考えています。重症の患者さんであれば、ABCといった基本的なことや全身状態が大事になるので、全身状態については優先順位をつけることを意識しています。先生方に怒られながらも、こうしたプレゼンの仕方は救急で身につけたことかなと思っています。

コメディカルの方たちとのコミュニケーションはいかがですか。

梶原
 コメディカルの方々は病棟で患者さんの近くにいる人たちなので、患者さんのことや分からない業務のことなどをよく聞いています。かなり年上の先生にお聞きするよりも、コメディカルの方々に質問する方が気負わずにできますね(笑)。

吉川
 病棟で患者さんと接する時間が長いのは看護師さんなので、私たちが知らない患者さんの様子を尋ねたりしています。また、私の課題は救急外来や当直で効率よく回すということなのですが、看護師さんは問診から検査後の方針決めなどの一連の流れに慣れているので、質問をして、ご指導いただいています。

医師近影

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

梶原
 活発ですね。研修医室もあります。今は1年目が14人、2年目が13人いますが、来年は15人が入ってきます。

吉川
 研修医室に行って、誰かがいれば話しています。いつも賑やかですね。全体の雰囲気が良くて、仲もいいです。雑談だけではなく、2年目の先生に病棟業務や研修医としての雑用といったことを相談していますし、そういう会話も活発です。

梶原
 私も吉川も他県出身ですが、すぐに馴染めました。予想以上にいい人ばかりです(笑)。

吉川
 周りに甘えてばかりです(笑)。女性は1年目、2年目ともに5人ずついるので、女性が少ないと感じることもありません。

寮もありますか。

梶原
 寮もありますが、私たちの同期は全員が一人暮らしをして、家賃補助をいただいています。家賃補助は月に6万円まで出ます。

吉川
 このあたりだと家賃もそこまで高くなく、まずまず広くて住みやすい家を借りられます。住居探しで困ることはありません。

梶原
 福利厚生はいいですね。

吉川
 全国の病院の中でもしっかりしている病院だと思います。新型コロナウイルスの感染が拡大してからは学会に行く機会も減りましたが、勉強会やオンラインの学会で経費がかかるときにも十分な補助が出ますので、負担なく積極的に参加できています。

医師近影

今後のご予定をお聞かせください。

吉川
 産婦人科を専攻したいと思っています。大学4年生のときに研究室研修というものがあり、統計や研究に少し触れる機会が半年ほどあったのですが、私は婦人科をメインに研究させてもらいました。そこで先生方とお話をしたときに、病院内では亡くなっていく方、弱っていく方が多い中で、生まれるという「生」について、とても魅力的に感じたんです。そして、産婦人科は分娩だけではなく、婦人科の手術の手技など、幅広く経験できるのがいいなと思って、目指しました。もう一つ、やってみたいのが災害医療です。私は高校1年生のときに仙台で東日本大震災に遭いました。私が住んでいるところは津波の被害はなかったものの、ライフラインが止まったり、自分の生活で一杯でしたので、周りの人に力を貸す余裕が全くなかったんです。今後は災害が起きたときに妊婦さんをはじめ、困っている方に、産婦人科として災害医療にあたっていきたいです。専攻医研修の病院をどこにするかは迷っているところですが、産婦人科だけではなく、救急も経験できる病院を探しています。

梶原
 私は産業医科大学出身なので、奨学金や義務年限のこともあり、早めに決めないといけません。今は救急を志望していますが、実際に研修してみると、救急に進むにしても、何かしらの専門が必要なのかなと感じています。例えば整形外科での外傷や循環器科での循環動態などの専門知識を持ちたいです。いずれは救急の専門医を取るにせよ、そのほかに内科の専門医を取るなど、別の専門医を取ることも検討しています。初期研修終了後の専攻医研修の病院については決まっていません。

医師近影

ご趣味など、プライベートの過ごし方について教えてください。

吉川
 研修医になってから始めた趣味の一つにカメラがあります。以前から興味はあったのですが、カメラ機材は高いし、始めるきっかけがなかったんです。研修医になり、先輩の影響もあったのですが、自分のお金で買い物できるようになったので、自分で初めてカメラを購入しました。静岡県は富士山のほか、自然や観光地も多いので、休みの日にはそういう風景を撮りに行っています。病院から離れ、自然豊かなところに出かけるのはリフレッシュにもなり、楽しめますね。

梶原
 私は吉川ほどの大きな買い物もしていませんし、散財もしていません(笑)。私は学生時代からバドミントンをしているので、今もバドミントンのクラブチームに入っています。業務の関係で行けないこともありますが、時間があるときは知り合いの先生と一緒に小学校の体育館でのクラブチームの練習に参加しています。新型コロナウイルスが落ち着いたら、旅行に行きたいなと思っています。

医師近影

現在の臨床研修制度に関して、ご意見をお願いします。

吉川
 専門の科に進んでしまうと、その科のことだけ詳しくなって、ほかのことに関しては疎くなる可能性があります。しかし、一つの疾患にとどまらず、合併症をお持ちの患者さんも多く、色々な疾患によって全身状態が左右されてくると思うので、ある程度の広い知識を持っていないと、その患者さんの病態を把握することは難しそうです。初期研修医のうちにそこまで深い知識を学ぶことはできないかもしれませんが、色々な科に触れておいた方が将来、患者さんを診るうえで知識や経験が役立ってくるはずなので、幅広い科をローテートすることはいいことだと考えています。

梶原
 当院の夜間当直は小児科を含めて、全ての患者さんのファーストタッチをするので、どういう疾患を抱えた患者さんが来られるか分からない中で、各科での研修を通じて学んだ知識を使える場があるのはいいことだと思います。昨日の当直で妊婦さんがいらっしゃったのですが、私は産婦人科を回ったあとだったので、産婦人科でどういう経過でフォローしていて、どういうことに気をつけて診ないといけないのかなどを思い描きながら診療にあたれました。幅広い科を回って良かったと改めて感じました。

医師近影

最後に、これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

吉川
 地元の病院や縁(ゆかり)のある病院を選ぶ人が多く、それもいいことなのですが、もし将来したいことがはっきりしているのであれば、色々なところに目を向けてみると自分に合う病院が必ず見つかるはずです。私は当院に見学に来たときに、雰囲気が自分に合いそうだと感じました。このご時世では見学に行くことが大変だと思いますが、視野を広げ、自分のしたいことに合わせた病院を探してみましょう。

梶原
 当院をお勧めする理由は3つあります。1つ目は臨床研修センターの方たちが研修医や学生に親身になって相談に乗ってくれることです。新型コロナウイルスが収まらないうちは見学がはばかられる学生さんも多いようですが、迷ったら臨床研修センターの職員さんに相談してください。見学にいらっしゃるときの費用も場所に応じてですが、遠い人でも半分ぐらいは出してもらえます(笑)。2つ目は雰囲気の良さです。当院を選んだ理由として、雰囲気の良さを挙げる人がほとんどなので、是非その雰囲気の良さを見学で実感していただければ嬉しいです。3つ目は救急科の研修が充実していることです。当直のときにいらっしゃる患者さんも多く、2年目にはドクターヘリにも乗れます。また、ホスピスや結核病棟など、ほかの病院にはなかなかなく、この先の医師人生の中でも関わることが珍しかったり、経験できない科や病棟もあります。当院での初期研修はそうしたところにも関わる機会がある2年間になると思います。

医師近影