インタビュー

2021-08-01

宮崎大学医学部附属病院 | 初期研修インタビュー

宮崎大学医学部附属病院の初期研修インタビュー。全国病院からメッセージ・求める研修医、プログラム・募集要項、ジュニア・シニア・指導医・院長のインタビューを掲載。進路選択の判断材料としてお役立てください!

宮崎大学医学部附属病院

宮崎県宮崎市清武町木原5200

医師近影

名前 長友 優菜(ゆな) 医師
出身地・出身大学 / 医師免許取得年度 宮崎県西都市・ 宮崎大学 / 2020年

医師近影

名前 代永(よなが) 良太 医師
出身地・出身大学 / 医師免許取得年度 宮崎県宮崎市・ 鹿児島大学 / 2021年

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

長友
 もともと子どもと関われる仕事がしたいと思っていたんです。教職も考えていましたが、かかりつけの小児科の先生にお世話になることが多く、その先生がとても優しくて、病院に行くのが苦ではないほどいい先生だったので、その先生に憧れて、小児科医になれたらいいなと目指すようになりました。

代永
 私が中学生のときに、人工透析をしていた祖父の付き添いで病院に行ったことがあります。わけのわからない機械が一杯繋がっていて、「何だ、これは」というのが医療に興味を持った最初です。祖父は状態が悪化していき、私が高校2年生のときに亡くなりました。その祖父の姿を見て、何とかしたいと思ったことが医師を目指したきっかけになりました。

学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。

長友
 私は陸上部のマネージャーをしていて、同じ部活動の友人と仲良く過ごし、西医体も半分旅行気分でした。とても楽しかった思い出があります。それから在学中はずっと塾講師のアルバイトをしていました。アットホームで雰囲気の良い塾で、生徒から「テスト前だから来て」とよく呼び出されていました。とても楽しくて、国試の1カ月前ぐらいまで週5日シフトに入っていました(笑)。生徒が「分かった」と言ってくれたりするのが嬉しくて、続けていたんです。生徒への伝え方やコミュニケーションなど、良い社会勉強になりました。

代永 まだ数カ月前まで学生でしたが、一番印象に残っているのは部活動ですね。私は準硬式野球部に入っていました。色が白いので野球部っぽくないと言われますが、高校でも野球をしていて、高校球児だったんです(笑)。大学では4年生の代がキャプテンなどをして、5年生で引退という形だったのですが、私たちは6年生まで続けていました。6年生のときの西医体は新型コロナウイルスで中止になりましたが、友人に恵まれたし、皆で一勝に向かって頑張るという、今後はできないかもしれない経験ができました。

医師近影

大学卒業後、研修先を宮崎大学医学部附属病院に決めた理由をお聞かせください。

長友
 地元も宮崎で、大学も宮崎なので、雰囲気を知っていて、馴染みがあるところというのが大きかったです。外に行くことも考えたのですが、不安もあったので、知っている病院が良かったです(笑)。宮崎県内では同期の数も一番多い病院なので、安心でした。

代永
 二つあります。一つは当院のプログラムの自由度の高さです。自分のしたい研修ができるのではないかと思いました。もう一つはただ宮崎が好きだからです(笑)。

宮崎大学医学部附属病院に最初に見学に来られたときの印象はいかがでしたか。

長友
 私は母校なので、実習で回っていたこともあり、特に見学という形では来ていません。実習ではどの科の先生方も熱心に教えてくださり、雰囲気の良さを感じていたので、不安なく大学病院で研修しようと決めました。

代永
 私は5年生の夏と6年生の春に見学に来たところ、とても手厚く歓迎していただきました。まず、着替えのためのロッカーに「歓迎 代永さん」と私の名前まで書いた紙が貼ってあり、その時点で感動しました(笑)。私が選択しているのは自主研修プログラムなのですが、そのときは小児科研修重点プログラムを選択している研修医の先生に1日ついて、小児科の循環器グループや神経グループなど、つまみ食いのように色々なところを見学させていただいたんです。医局の雰囲気もとても明るくて、本当に楽しい一日でした。

医師近影

宮崎大学医学部附属病院での初期研修はイメージ通りですか。

長友
 自分のことではありますが、思ったよりうまくできないことがあります。プログラムについてはイメージ通りです。

代永 私もプログラムはイメージ通りです。自分に関しては失敗しかしていないですね(笑)。

プログラムの特徴はどんな点でしょうか。

長友
 自分の興味ある分野を選択しやすく、自由度の高いプログラムです。興味のある分野を重点的に研修することができるし、様々な科を少しずつ勉強したいと1カ月ごとのローテートをする人もいます。ほかの病院に行く人もいますし、自由に調整できるところがいいですね。

代永 大学病院と市中病院のそれぞれの良さを比べながら研修できるところが気に入っています。私は救急科と外科で市中病院に出るのですが、大学病院の外科だと10時間かかるような手術をしていますが、市中病院では虫垂炎や胆嚢炎などのコモンディジーズの手術が多いので、あわよくば執刀もさせていただけるかなと思っています。私はそういうことに興味があり、外科は外でと希望したら、ほぼその通りに研修できることになりました。1年目から自分の診たい疾患や勉強したいことに合わせて、大学病院と市中病院を自由に組み合わせられるのは有り難いです。

医師近影

プログラムの自由度はいかがですか。

長友
 かなり高いです。自主デザイン研修プログラムは2年目に9カ月の選択期間があります。私は内科と小児科のどちらかに行きたいので、その2つを中心に回る予定です。

代永
 私は今、9カ月の全てを決めてはいませんが、小児科を長めに取ろうかなと思っています。

院外での研修はありますか。

長友
 私は1年目に宮崎県立延岡病院に3カ月行き、救急科と麻酔科を回りました。県立延岡病院は診る疾患や一人で診る患者さんの数、時間の流れなど、全てが大学病院とは違っていました。大学病院で救急科と麻酔科を回っていないので、一概に比較はできないのですが、大学の救急科は比較的選択されて、ある程度重症な患者さんが来られるのに対し、県立延岡病院は当直もあり、軽症から重症まで診ることができ、とても勉強になりました。

代永
 私も7月から3カ月、県立延岡病院に行きます。救急科と麻酔科で鍛えられてくる予定です(笑)。

どのような姿勢で初期研修に取り組んでいらっしゃいますか。

長友
 私は勉強が得意な方ではありませんが、どの科の先生方も小さなことでも丁寧に優しく教えてくださるので、分からないことや疑問に思ったことを全部、素直に聞くように心がけています。

代永 指導医の先生方が手厚く、優しく教えてくださって、必ず見守ってくださるので、「これ、やってみる」と聞かれたら、とりあえず「やります」と言うようにしています。危ないなというところでは止めてくださるので、安心して失敗できます(笑)。

長友
 代永先生と4月は同じ呼吸器内科にいたのですが、最初から積極的にやっていて、すごいなと思いました。

代永 止められることも多いです(笑)。

医師近影

指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。

長友
 とても優しいです。怖い先生に出会ったことがありません(笑)。

代永
 私もまだ出会っていません(笑)。

宮崎大学医学部附属病院での初期研修で勉強になっていることはどんなことでしょう。

長友
 市中病院にも行きましたが、大学病院の特徴は市中病院よりも初期研修医が担当する患者さんの数が少ないです。入院の患者さん数人を重点的に診る科が多いので、その分、一人一人に時間をかけて、1症例ごとに丁寧にアセスメントがすることが大事だし、勉強になっています。

代永
 教科書に載っていないことを身にしみて感じています。5月に神経内科を回ったのですが、やはり大学病院の神経内科なので、難病や現時点では有効な治療法がない病気の診断目的に来ている患者さんも多いんです。私はまだ告知をしたことがありませんが、指導医の先生方が患者さんやご家族にどう伝えるのかを横で見せていただいたことが勉強になりました。

何か失敗談はありますか。

代永
 失敗しかしていないです(笑)。長友先生と呼吸器内科を回っていたときに、まだ局所麻酔すらしたことのない段階で、指導医の先生から「胸腔穿刺してみる」と聞かれ、「やってみます」と言ってしまいました。そうしたら、局所麻酔する段階で、私の手つきの怪しさを見た指導医の先生に止められ、長友先生に華麗にカバーしていただいたことがありました(笑)。

長友
 私は最初、内服薬の出し方や病棟指示の仕方が全然分からなかったんです。ありえない量を処方したこともあり、看護師さんや薬剤師さんから「1カ月以上分ありますよ」と、よく電話をいただいていました(笑)。

当直の体制について、お聞かせください。

長友
 大学病院には当直制度はありません。当直は外部の病院に行ったときに研修します。外部の病院では内科、外科の指導医の先生が1人ずつの全科当直といった体制で、そこに初期研修医が加わります。大学病院では救急科を回っている人が希望すれば入れるので、同期で経験した人もいます。大学病院は救急科の専門医の先生が交代で当直されるので、夜間でも質の高い指導を受けられるのが良いところです。

医師近影

カンファレンスの雰囲気はいかがですか。

長友
 どこの科もそうですが、議論が活発です。先生方が「こういう論文があったよ」「こういう報告を見たことがある」「こういう症例を経験したことがある」など、とても勉強されているし、丁寧に教えてくださいます。自分では気づかなかったことに「そうなんだ」と気づかせてくださることがとても多いです。

代永
 呼吸器内科では初期研修医が全部プレゼンして、先生方から質問が飛んでくるのですが、とても勉強になりました。最初は分かっているつもりでプレゼンするのですが、質問が飛んできたら、何も分かっていないことに気づきます。でも少しずつ慣れていき、ある程度の質問になら答えられるようになりました。ただ、とんでもない質問は無理ですね(笑)。

コメディカルの方たちとのコミュニケーションはいかがですか。

長友
 初期研修医はコメディカルの方たちに迷惑しかかけていないと思うのですが、皆さん、とても優しいです。何かあったら、院内PHSをかけてくださるし、忙しい中でも教えてくださるので、助かっています。

代永 指導医の先生がお忙しいときには5年目ぐらいの看護師の方に一緒にいてもらって、ルートを取ったりしています。そういうときに「こうした方がいいよ」と実践的なルートの繋ぎ方などを教わっています。

医師近影

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

長友
 研修医だけの部屋があり、1、2年目が一緒に過ごしているので、接する機会も多いです。研修医室は気兼ねなく話せる憩いの場ですね(笑)。

代永
 確かに憩いの場です。昼休みに一緒に食事しながら、「○科はどう」みたいな情報収集をしています。

寮もありますか。

長友
 ありますが、私たちはアパートを借りて、一人暮らしをしています。寮は光熱費込み、家具や家電付き、フリーWi-Fi込みで15000円だそうです。

医師近影

今後のご予定をお聞かせください。

長友
 私は内科と小児科で迷っています。大学に入学した頃は小児科だとほぼ決めていたのですが、内科もいいなと思うようになって、悩んでいるところです。私は地域枠で入学しているので、県内に残ることは決まっています。専攻医研修も当院でお世話になりたいです。

代永 私は小児科に興味がありますが、まだ「小児科かな」という段階です。小児科は1年目ではあえて回らないことにして、2年目に回る予定です。今は小児科のほかに興味を惹かれる科に出会えることに期待しながら、色々な科を回っています。

ご趣味など、プライベートの過ごし方について教えてください。

長友
 もともと外出や旅行が好きだったのですが、コロナ禍になって難しくなったので、家で過ごす時間が長くなりました。スポーツを見るのが好きで、家にいると一日中、テレビを見ていられます(笑)。それはそれで満足していて、おうち時間もいいなと思っています。球技全般が好きですが、特に野球が好きです。私の地元は西都市なので、キャンプに来るヤクルトスワローズのファンです。

代永 私も家で野球を見ています。私はソフトバンクホークスのファンです。交流戦ではヤクルトに3連勝するはずが3連敗しました。山田哲人選手にやられましたね(笑)。

医師近影

現在の臨床研修制度に関して、ご意見をお願いします。

長友
 特に不満はありません。将来、どこの科に行っても当直はありますし、自分の科の病気だけを診るわけではありません。その意味で、初期研修医のうちに色々な科をまんべんなく勉強できるのはいいことです。回るまではそんなに興味を持っていない科でも回ってみたら案外面白かったという新たな発見もありますし、いずれにせよ勉強になっています。

代永 この制度では色々な科を回るので、色々な先生方と繋がりができます。私は既に呼吸器内科を回り終わったのですが、小田先生は会うと必ず声をかけてくださいます。私はこのまま宮崎県にいて、専門医も取りたいと思っているので、色々な先生方と繋がりができ、相談しやすくなるのは有り難いです。

最後に、これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

長友
 初期研修では色々な診療科を回りますし、環境も次々に変わっていくので、明るく、楽しみながら研修するのが一番大事だと思っています。もちろん、勉強も大切ですが、緊張しすぎて何もできないと良くないので、明るく楽しく過ごしましょう。

代永 私自身も入ってきたときは何もできないし、何も分からなかったので、不安でした。でも結局、皆が1年目だし、皆が同じような感じだったんです。先生方も特に大学病院という性質上、それをよく分かって指導してくださいます。怖がらず、不安に思わず、楽しもうという思いで来てくだされば大丈夫です。


医師近影