インタビュー

2022-07-01

近江八幡市立総合医療センター | 初期研修インタビュー

近江八幡市立総合医療センターの初期研修インタビュー。全国病院からメッセージ・求める研修医、プログラム・募集要項、ジュニア・シニア・指導医・院長のインタビューを掲載。進路選択の判断材料としてお役立てください!

近江八幡市立総合医療センター

〒523-0082
滋賀県近江八幡市土田町1379
TEL:0748-33-3151
FAX:0748-33-4877
病院URL:https://www.kenkou1.com/

藤北先生の近影

名前 藤北 明日香(あすか)
出身地・出身大学 / 医師免許取得年度 京都府京都市・ 浜松医科大学 / 2021年

松井先生の近影

名前 松井 英(すぐる)
出身地・出身大学 / 医師免許取得年度 京都府京都市・ 弘前大学 / 2022年

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

藤北
小さい頃に病院に行ったときに見た先生の姿に「かっこいいな」と憧れ、気づいたら医師を目指していました。

松井
両親が医師なので、幼い頃から医学や医学書が周りにある環境で育ちました。それをきっかけに人体に興味を持つようになり、人の役に立ちたいという思いと医学への興味から医師を目指しました。

学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。

松井
弘前大学に入学し、青森ならではの部活動ということでスキー部に入りました。6年間、コロナ禍でできない時期もありましたが、クロスカントリースキーやアルペンスキーに打ち込み、楽しく過ごしました。スキーは1シーズンに東医体、北医体、看護体という3つの大会があります。幹部の学年のときにはキャプテンも務め、勉強と部活動の両立を頑張っていました。

藤北
私は中学、高校では吹奏楽部でコントラバスを担当し、大学ではオーケストラ部に入って、コントラバスを続けました。大学のオーケストラ部はとても規模が大きく、社会人の団体とも一緒に演奏したり、それまで立ったこともないような大きな舞台に立てたことが思い出に残っています。

大学卒業後、研修先を近江八幡市立総合医療センターに決めた理由をお聞かせください。

藤北
見学に来たときに、研修医の先生方が主体的に動いていたことと、上級医の先生方がとても指導に熱心で、そういう雰囲気が素敵だなと思って選びました。

松井
私も似たような感じです。大学病院は救急で初期研修医によるファーストタッチが少ないという印象でしたが、私は初期研修での2年間は初期対応の経験をしっかり積みたかったので、当院を選びました。

近江八幡市立総合医療センターに最初に見学に来られたときの印象が良かったのですね。

藤北
そうですね。私は見学に2回来て、その後にコロナ禍になったので、オンラインでの病院紹介に1回参加しました。

松井
私は4年生のときに初めて見学に来て、5年生で1回、6年生のマッチング直前期に1回の計3回来ました。どの見学でも研修医の先生方が優しくて、上級医の先生方からも若手を育てようという雰囲気が感じられました。

近江八幡市立総合医療センターでの初期研修はイメージ通りですか。

松井
私は6年間、青森にいて、久しぶりに関西に戻ってきたので、新しい環境に馴染めるのかなという不安がありましたが、同期も2年目の先生方もいい人ばかりですし、上の先生方も面倒見が良く、イメージ以上に楽しんでいます。

藤北
見学だと自分が働くイメージがあまりできていなかったのですが、働き始めてみると、イメージ以上に良い雰囲気でした。上の先生方にも「こういうことを聞いて大丈夫かな」と心配せずに質問できますし、丁寧に教えていただいています。それが本当に有り難いです。

プログラムの特徴はどんな点でしょうか。

松井
自由度が高いことでしょうか。私は4月、5月と回っただけですが、ローテートが始まったあとでも「この科を変更したいんですけど」と相談すると、希望が通ることがほとんどです。医局秘書の職員さんや指導医の津田知樹先生が希望に合わせてローテートを組み直してくださいます。

藤北
当院は呼吸器外科がなく、呼吸器内科も非常勤の先生しかいらっしゃらないのですが、それを研修したいと言ったところ、ほかの市中病院で研修できるように手配してくださいましたし、「これが診たいのに診られない」ということがありません。

院外での研修はどのようなところに行けるのですか。

藤北
2年目の地域医療研修では弓削メディカルクリニックに行きます。弓削メディカルクリニックは家庭医療に特化した有名なクリニックです。また当院には精神科がないので、精神科の研修は近くの滋賀八幡病院に行く予定です。私は内科志望で、呼吸器内科も診たいので、呼吸器内科の研修として滋賀県立総合病院にお世話になる予定です。

どのような姿勢で初期研修に取り組んでいらっしゃいますか。

藤北
1年目のときは担当させていただいた患者さんの診療にあたって、上の先生の診療に頑張ってついていく形でしたが、2年目の今は3年目に自分が主治医になったときに、ある程度の方針を自分で決められるようになるという目標を持って取り組んでいます。

松井
働き始めてまだ2カ月なので、新しい職場と仕事に慣れることを大事にしていますが、その中で指導医の先生にカルテの使い方や病棟の管理の仕方などを教わっています。最近、頑張っているのは手技系で、朝少し早めに出勤して、採血の練習をさせていただいています。

指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。

藤北
一を聞いたら十を教えてくださる先生方ばかりで、本当に有り難いです。

松井
同感です。多くのことを学ばせていただいています。

近江八幡市立総合医療センターでの初期研修で勉強になっていることはどんなことでしょう。

藤北
医学的なことはもちろんですが、仕事に対する姿勢を考えさせられることが多いですね、当院の先生方は忙しくて大変なときでも、それをあまり出されません。皆で仕事をしていこうという雰囲気の良さを感じるので、私もそういう先生方のようになりたいなと思っています。

松井
国家試験に合格するための勉強や思考の順番とは違って、「こういう疾患なら、こういう異常があるかもしれないから、こういう検査を考えて」といった思考の順番で進めていかないといけないことが救急外来では特に多いです。座学も楽しかったのですが、実際に臨床の場に出て、患者さんを担当させていただき、実臨床に則した医療を進めていけるのは遣り甲斐があるし、楽しいことだと感じています。

藤北先生の写真 松井先生の写真

何か失敗談はありますか。

藤北
小さな失敗は毎日しています(笑)。当院は自分で主体的にさせてもらえるだけに、やってみないことには失敗もできないのかなと思っています。させてもらっているからこそ、「ああ、やってしまった」となるのですが、指導医の先生がついてくださっているので、患者さんに害を及ぼすようなことはありません。

松井
今のところ大きな失敗はないのですが、強いて言うなら今日の採血です(笑)。採血のオーダーをしたという時点で、私の中では満足しており、そこで終わっていたのですが、本当は追加しないといけなかった項目がありました。それをすっかり忘れていて、「先生、何で追加していないの」と聞かれ、少し怒られました。

当直の体制について、お聞かせください。

松井
回数は月に4回から5回です。

藤北
副直と副々直というのがあります。副直は17時から翌朝8時まで、副々直は17時から21時までで、それぞれ初期研修医が1人で入ります。

松井
17時から21時までは忙しい時間帯なので、人数が必要なんですよね。

藤北
指導医の先生方は内科、外科、小児科、産婦人科、ICUに5人が当直されます。ファーストタッチを初期研修医がしますが、指導医の先生に電話で相談すると快く答えてくださいますし、患者さんをお帰しする前には必ず相談することになっています。

当直では、どんなことが勉強になっていますか。

藤北
バイタルが悪く、何とかしないと危ないという患者さんを目の前にしたときに、最低限するべきことが分かるようになりました。今は救急で診た患者さんを緊急性がないから、とりあえず帰すというのではなく、自分がここまで調べてアセスメントしたけれども、これ以上は後日の外来でというふうに、どうやって次に繋ぐのかを考えることに努めています。

松井
私はまだ3回ぐらいしか当直の経験がないのですが、患者さんの訴えからどういう疾患をイメージするのかがとても難しいです。ふらつきという主訴で来られても、指導医の先生から私が思っていた疾患以外のことを言われると、「確かにそういう疾患もあるなあ」ということが何度かあったので、色々な疾患に対するアンテナを持たないといけないなと思っています。

カンファレンスの雰囲気はいかがですか。

藤北
総合内科は毎朝、カンファレンスがあり、初期研修医が発表します。発表するときは緊張しますね(笑)。足りていないことがあるので、発表にあたってはかなり準備して臨むのですが、それでも足りていないことがあり、反省もしています。ただ、総合内科のカンファレンスは毎朝ありますので、練習になっています。

松井
外科と整形外科を回ったのですが、厳しい雰囲気ではなかったです。救急科を回った同期からは救急では前日に診た患者さんのカンファレンスを毎朝しているそうで、色々な意味で手厚いご指導を受けていると聞きました(笑)。

コメディカルの方たちとのコミュニケーションはいかがですか。

松井
私は外科や整形外科を回ってきたので、手術室にいることが多いのですが、手術室の看護師さんとはよくコミュニケーションを取っています。手術室は忙しいですし、人が足りないこともあって、自分ができることを積極的に探していくようにしています。

藤北
初めの頃は看護師さんの方が知識も経験もあるのに、私が指示を出さないといけないことにどうしようと不安だったのですが、緊張して自信なくやっていくよりは、医学的な知識については上級医の先生に聞きつつ、そのほかの分からないことについては「どうしたらいいんですか」と素直に看護師さんに伺うようにしています。看護師さんの力は大きいので、自分一人で進めようとしない姿勢が大事なのかなと思っています。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

藤北
研修医室はないのですが、医局での席が研修医で固められているので、診ている症例や当直で診た症例について話したりしています。ほかの研修医が指導医の先生に教わったことを「私にも教えて」と頼んだり、コミュニケーションは活発ですね。

松井
自分がまだ回っていない科の話を聞いて、どういう科なのかを自分の中でイメージを膨らませ、どういう研修にしようかと考えたりしています。研修医の出身地や出身大学はばらばらですが、関西出身者や関西にある大学出身者が多いですね。

寮もありますか。

藤北
ありません。好きなところに住んで、家賃補助をいただいています。

今後のご予定をお聞かせください。

藤北
私は腎臓内科を専攻することに決め、大学病院に入局する予定ですが、専攻医研修1年目の病院は未定です。専攻医研修1年目では腎臓を専門的に診るよりは一般的な内科を診られるようになりたいので、大学病院ではなく、市中病院を希望しています。私は以前から内科医を目指していたのですが、どちらかと言うと手技のある循環器や消化器といった急性期ではなく、慢性期の多い科を考えていました。でも腎臓内科は慢性期だけではなく、緊急透析などの急性期もあり、そのバランスの良さに惹かれました。腎臓は色々な臓器に関わりますし、患者さんを全体的に診るにはいい科です。まずは専門よりも内科をジェネラルに診る力をつけたいと思っています。

松井
私は外科系か、循環器や消化器といった手技系の内科に行きたいのですが、具体的にはまだ決まっていません。というのも、大学での臨床実習がコロナ禍で中止になった期間が長く、外科系の各科を回れていないので、各科のイメージを持っていないからです。そのため、初期研修で色々な科を回らせていただくことで、将来の科を決めていきたいと考えています。

ご趣味など、プライベートの過ごし方について教えてください。

松井
コロナ禍になる前は旅行にもよく行っていましたが、最近は映画を観ることが趣味です。ディズニープラスの契約をしたので、「アベンジャーズ」などのシリーズものを見漁っていた時期もありました(笑)。

藤北
これと言った趣味はなく、買い物やウィンドーショッピングが好きです。当院は近江八幡駅に近いので、京都にも出やすいですし、休みの日には買い物に行ったりしています。

現在の臨床研修制度に関して、ご意見をお願いします。

藤北
自分の専門にしたい科や興味のある科以外の科も回らないといけない制度はいいなと思っています。ある科を回ることになれば、何かを学ぼうとしますし、興味のあるところだけを選ぶよりも勉強になります。

松井
私も同感です。外科系に行っても内科の知識は大事ですし、内科系に行っても外科系の手技は大切になってくるので、幅広く診られるようになるためにも今のこの制度は必要だと思います。

最後に、これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

藤北
自分に合った病院や自分がやりたいことができる病院を選ぶことが一番いいことなので、積極的に見学に行きましょう。見学に行くと疲れますし、考えたり、悩んだりする時間は辛いのですが、自分のやりたいことや適性を見つめ直すきっかけになりますので、無理をしすぎず、見学していくといいのではないかと思います。

松井
当院は三次救急で、手技や色々な疾患を経験できます。とてもハードな病院ではないですし、緩い病院でもないので、自分の中での頑張り度合いを決めながら頑張れるところが魅力です。先生方の雰囲気も良く、コメディカルスタッフの方も挨拶すれば、きちんと返ってくるので、気持ちよく働ける場所です。是非、見学に来て、指導医の先生方や研修医とお話ししてみてください。

藤北先生の写真 松井先生の写真