医師を目指したきっかけをお聞かせください。
小松中学生のときに母が少し病気をしたことがあったんです。そのときに主治医の先生との交流を通して、医師という仕事を知ったことがきっかけになりました。その後も気持ちがぶれることなく、モチベーションを保ったまま医学部を受験しました。
大学卒業後は東海大学医学部付属病院で初期研修をなさったのですね
小松関東圏内で、実家から通える病院の中で東海大学医学部付属病院を選んだのは母校であることが大きいです。
私が大学を受験したのは18年ぐらい前ですが、東海大学はその当時から女性であることや年齢による差別をしない大学でした。そういう理念のある大学で学べ、初期研修もできたことはとても良かったです。
大学生のときに憧れていた診療科はありましたか。
小松産婦人科はどうかなと思っていたのですが、臨床実習や臨床研修で回ってみると、少し違う印象がありました。やはり初期研修で変わりますね。
私は大学病院で初期研修をしたことで、色々な診療科を診ることができましたし、大学病院での診療というものを経験できました。
初期研修では東海大学医学部付属の八王子病院や大磯病院といった、大学病院でありながら、諏訪赤十字病院と同じぐらいの規模の病院にも行きました。また、総合診療科での研修では諏訪中央病院に3カ月、お世話になりました。
循環器内科を専攻しようと決めたのはいつですか。
小松初期研修のときです。初期研修では様々な科をスーパーローテートし、内科も様々な専門の科を細かく回り、腎臓内科も面白かったのですが、循環器内科はカテーテル治療や急変時の対応など、かっこいいなと思いました。
初期研修先で出会った部長や上司の先生の紳士的な対応、そして女性の先生にも憧れましたね。循環器内科は緊急対応が多くて大変だというイメージもありましたが、勢いで決めました(笑)。
初期研修終了後に信州大学の循環器内科に入局されたのはどうしてですか。
小松夫が長野県出身なので、信州大学か母校の東海大学か迷ったのですが、女性に優しい医局ということで信州大学を選びました。
当時、信州大学の循環器内科の教授でいらした池田宇一先生は奥様もお嬢様も医師でいらしたのでご理解があり、子育てをしながら働いていらっしゃる女性の先生もおられて、女性が働きやすいと思い、入局しました。
諏訪赤十字病院に来られた経緯をお聞かせください。
小松信州大学の循環器内科医局は卒後3年目は大学病院、その後は長野県内の病院で経験を積むことになっています。ただ、長野県は北信、南信という区別があるぐらい広いので、地域の希望は出せます。私は夫の出身地である諏訪地域を希望させていただいたところ、諏訪赤十字病院に来ることになりました。