医師を目指したきっかけをお聞かせください。
角藤祖母が薬剤師なので、私も影響を受けて、薬剤師に憧れていました。でも私が子どもの頃に薬学部が6年制になり、6年をかけて大学に通うのなら、もともとヒトの身体に興味があったこともあり、医師になりたいと思うようになりました。それでも医学部への変更を決断したのは遅く、高校3年生のときでした(笑)。
大学卒業後は昭和大学病院で初期研修をなさったのですね。
角藤昭和大学は母校ですし、慣れ親しんだ病院であることが大きかったですね。私は大学時代、北岳診療部に入り、夏休みなどに北岳の診療所で活動していました。部活動は楽しかったのですが、部員数が少なく、部長を務めたりして、大変な面もありました。それでも山に登ってくださった先輩の先生方と知り合いになれましたし、そうした先生方がいらっしゃる昭和大学病院は研修しやすそうだと思って、選びました。
産婦人科を専攻しようと決めたのはいつですか。
角藤大学5年生のときです。臨床実習で回ったときに楽しく、ピンと来ました。産婦人科はとにかく身体を動かす科なのだと分かりました。産婦人科には分娩もあり、悪性疾患もあり、女性医学、漢方、不妊治療もありなど、幅の広さにも惹かれました。幅広い診療科なので、これから勉強していきたいことが見つかるだろうと思いました。
初期研修終了後に昭和大学に入局されたのですか。
角藤そうです。昭和大学の産婦人科はとても大きな医局ですし、様々なことに取り組んでいるので、初期研修が終わったタイミングで入局しました。最初の半年間は昭和大学病院にいて、その年の10月からは愛育病院、今年の4月から水戸赤十字病院と、全て医局人事で異動しながら専攻医研修をしています。愛育病院は分娩数が非常に多く、色々な経験ができて、楽しかったです。
水戸赤十字病院に来られたのも医局人事なのですね。
角藤そうなんです。有り難いことに、夫が私についてきてくれました。夫は内科医で、今は水戸市内のクリニックに勤務しています。