女性医師連載

2021-08-31

静岡赤十字病院 | インタビューが繋ぐ全国で活躍する女性医師

インタビューが繋ぐ全国で活躍する女性医師。静岡赤十字病院でおうかがいしました。勤務内容や1日のスケジュール、家庭と仕事の両立など、女性医師ならではの声が聞けるインタビューです。

プロフィール|profile

  • 村松瑞穂 先生

    村松 瑞穂先生

    静岡赤十字病院 リウマチ内科部長

    • 2001年昭和大学卒業
    •  昭和大学第一内科(現 内科学講座リウマチ・膠原病内科学部門) 入局
    • 2001年昭和大学大学院 入学
    • 2005年昭和大学大学院 修了
    • 2008年静岡赤十字病院 勤務
    •  
    • 日本内科学会総合内科専門医
    • 日本リウマチ学会専門医
    • リウマチ財団登録医
    • ICD制度協議会ICD認定ドクター など
  • 荒木梨沙先生

    荒木 梨沙先生

    静岡赤十字病院 初期研修医

    • 2021年慶應義塾大学卒業
    •  静岡赤十字病院 初期研修医

目次|contents

医師を目指したきっかけと研修病院選び・専門選び

医師を目指したきっかけから、お聞かせください。

村松具体的なエピソードはないんです。母が常日頃「医師になってくれたらいいなあ」と言っていたので、そのまま医師になったという感じです。

荒木私も特に親戚に医師がいたというわけではないです。小さい頃に小児喘息があり、それで病院に行くことが多くて、そのときに病院の先生方を見て、かっこいいなと思ったのがきっかけです。そして、そのまま医学部を目指しました。

村松先生は大学卒業後は昭和大学第一内科に入局されたのですね。

村松これもあまり積極的な入局理由はありません(笑)。その頃の第一内科は呼吸器内科、糖尿病・内分泌内科、リウマチ・膠原病内科という3つの科が合わさった医局で、入局したときは専門を特に決めておらず、膠原病もしたいなという思いがある程度でした。
同期は10人ほどいたのですが、あとから専門を決めるときに、誰一人として膠原病をする人がいなくて、教授から「どうだ」と打診を受けたんです。私はそれほど嫌ではなかったので、そのままリウマチや膠原病を専門にするようになりました。
リウマチ・膠原病内科には上級医に個性的な方々が揃っていて、インパクトのある楽しい先生方ばかりでしたので、そういう先生方に色々なことを楽しく教えていただきました。

荒木先生はなぜ静岡赤十字病院で初期研修をしようと思われたのですか。

荒木静岡赤十字病院は慶應義塾大学の関連病院なので、先輩方の中にも静岡赤十字病院で研修した人が多くいらっしゃり、とても良かったという話を伺っていました。それで6年生の4月に初めて見学に来たんです。
総合内科と救急科を見学させていただいたのですが、先生方が色々なことを教えてくださって、教育的な雰囲気がありました。コメディカルの方々も優しくて、院内の雰囲気も良かったので、ここで働きたいと思いました。

実際に研修が始まって、イメージ通りですか。

荒木4月、5月は電子カルテの使い方などの基本的なところが全くできなかったので、そういったことに慣れるために精一杯でした。最近になって、日々の業務にようやく慣れてきて、自分で気になったことを調べる時間もできてきたという状況です。

村松先生が静岡赤十字病院に来られた経緯をお聞かせください。

村松私は膠原病が専門なのですが、膠原病は全身の臓器にまたがるものなので、膠原病内科単独では検査や治療ができないことがあります。そういうことを考えると、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、神経内科などに専門医が揃っている当院に勤務したいと思いました。

静岡赤十字病院でのキャリア

村松先生 病棟業務中

静岡赤十字病院での勤務内容をお聞かせください。

村松週に2日、外来を担当しています。外来の日は朝から夕方までみっちり、患者さんを診ています。そのほかの日は主に病棟業務にあたっています。

荒木私は朝7時50分から総合内科のカンファレンスに出て、新入院の患者さんについてのプレゼンを聞きます。その後は各チームで回診して、解散します。手技があれば手技をしますし、カルテを書くこともあります。その先は日によって違うのですが、専門内科に行き、呼吸器内科であれば気管支鏡を見学したりします。夕方は総合内科のカンファレンスがあります。

村松私は膠原病が専門ですが、総合内科のお手伝いもしていて、一般的な肺炎や寝たきりの方の診療もしています。病棟でも診ていますし、オンコールの日は救急外来に来られた患者さんも診ています。

荒木先生は今はどちらの診療科にいるのですか。

荒木当院の初期研修では内科が6カ月なのですが、総合内科と専門内科を並進して回ることになっています。今は総合内科と専門内科では呼吸器内科を回っています。

総合内科と専門科を同時に回るシステムについてはいかがですか。

荒木総合内科の方がどうしても忙しくて、専門内科が薄くなってしまい、しっかり診ることが難しいです。でも、担当の患者さんを多く割り当てていただいているので、色々な症例を診ることができて、とても勉強になっています。

指導医の先生方のご指導はいかがですか。

荒木どうでしょう(笑)。優しく、丁寧に教えていただいています。

当直の回数はどのぐらいですか。

村松月に1、2回です。当院は年齢に応じて、回数が変わるんです(笑)。当院に来た頃は月に4回ぐらいありました。

荒木私は月に4、5回です。当番の日と当番でない日があるので、それによっても変わります。
基本的には初期研修医2、3人が入りますが、1年目だけにならないように、必ず2年目がいるようになっています。
それから内科、外科の上級医の先生方、救急科の先生もいらっしゃいますが、上級医の構成も当番の日かそうでないかで変わります。ただ、常に上級医の先生がいらっしゃるので、相談できる状態です。

荒木先生は当直に慣れてこられましたか。

荒木最初は診察の仕方も全く分からなかったのですが、先輩や上の先生方に教えていただいて、少しずつできるようになってきたかなと思っています。

荒木先生が研修にあたって心がけていることはどのようなことですか。

荒木患者さんのお話をよく聞くことです。総合内科は高齢の方が多いので、こちらから積極的に聞いていかないと情報を得にくいです。そこで、想像力を色々と働かせて、お話を伺うようにしています。

村松先生が研修医の指導にあたって心がけていることはどのようなことですか。

村松なるべく分かりやすく説明したいと思っています。病気のことですとか、患者さんへの対応の仕方ですとか、「こういうときはこうした方がいいよ」と具体的に伝えるようにしています。あとはあまりがみがみ言わないようにということですね(笑)。

荒木先生が勉強になっていることはどのようなことですか。

荒木勉強になっていることしかないです(笑)。当院の総合内科ではカルテの書き方に力を入れて指導してくださっています。そのほかにも患者さんからの病歴のとり方、検査所見の解釈の仕方など、細かいところまで指導いただいているので、そういったことが特に勉強になっています。

静岡赤十字病院で実現した仕事やキャリアはどういったものですか。

村松当院に来てから新たに始めたこととしてはHIVの診療が挙げられます。前任者が退職されたときに引き継いだのですが、最初は全く診たことのない症例でしたので、講習会などに参加しながら勉強していきました。そのうちに症例が徐々に増え、実績がついてきました。
リウマチ学会の専門医などは大学病院時代に取得していたのですが、当院に来てから総合内科の専門医を取ったり、HIVとの関連で言えばインフェクションコントロールドクターの資格を取りました。

部長ならではのお仕事はどういったものがありますか。

村松委員会のメンバーになることがあります。私は臨床研修委員会の下部組織にあたる委員会、NSTという栄養サポートの委員会、感染症についての委員会などに入っています。会議も多いですね。

静岡赤十字病院には村松先生のほかにも女性の部長はいらっしゃいますか。

村松以前より増えました。私より年上の女性医師は少ないのですが、若手の女性医師は多くなったと感じています。女性の部長や副部長が増えるのはこれからでしょう。

村松先生の治療方針
「寄り添う治療を」

患者さんやご家族への説明をなるべく分かりやすくして、患者さんやご家族に寄り添って治療していくことを心がけています。

家庭と仕事の両立

日本赤十字社での女性医師の働き方について、お聞かせください。

村松女性医師だからということはそんなにないのですが、女性医師の中でも結婚して出産される人、育児休暇を取って復帰される人もいますし、それを色々な医師がサポートしながら、皆で仕事をしています。
女性医師に限らず、男性医師の中にも短期間ですが、育児休暇を取得した人もいますよ。

先生方はワーク・ライフ・バランスをどのように実現していらっしゃいますか。

村松ほぼ仕事中心です(笑)。特に最近は外食や外出をしないので、帰宅してからは掃除したり、家事をしたりですね。

荒木寮が病院から歩いて3分のところにあり、初期研修医は全員が寮に入っています。何か困ったときでも、近くに同期がいるので安心です。休みの日には自転車で遠出することもあります。静岡市内は土地が平坦なので、自転車で移動しやすいです。

家事とどのように両立されているのですか。

村松食事はお弁当も含めて、毎日作っています。常備菜を一度に多めに作っておいて、忙しいときはそれを食べたりしています。

荒木もともと実家に住んでいたので、静岡に来る前は料理を全くしていませんでした(笑)。一人暮らし自体が初めてなので、最初は家事が大変でした。それでも静岡に来てから少しずつ料理をするようになりました。

村松先生は静岡赤十字病院に移られてから出産なさったのですか。

村松いえ。大学病院に勤務しているときです。

育児休暇はどのぐらい取られたのですか。

村松1年取りました。復帰してからは時短勤務で、朝から夕方までという形で働いたんです。周りの先生方の理解もあり、夕方になると「帰っていいよ」と言われ、当直も免除していただいていました。
子どもが小さかったときは急に熱が出たりして、呼び出されることがたびたびあり、それが一番困ったことでしたね。保育所から電話があって、「迎えに来てください」と言われてもすぐには行けないし、代わりの人を探して、仕事を頼んだりしていました。静岡赤十字病院に来てからは当直もしています。

静岡赤十字病院の子育て支援制度・福利厚生

院内保育室「きらきらハウス」

静岡赤十字病院の福利厚生などはいかがですか。

村松院内保育所があり、院内で働いている常勤職員なら、誰でも使用可能です。制限はありますが、24時間対応しています。また3歳までという年齢制限もありますので、3歳を過ぎると外部の保育所に移らないといけません。
ただ、病院自体が街なかにあるので、色々なことに困らないですね。買い物や食事にも便利な環境です。

お休みは取りやすいですか。

村松取りやすいです。それぞれの科の都合によるかもしれませんが、基本的にはそれぞれの科に複数の医師がいますので、休んだり、有給休暇を取ることが可能です。夏休みもきちんとあります。

コロナ禍以前は夏休みに遠出されたりもしましたか。

村松私はあまり海外に行かないんです(笑)。国内の遠くないところに行ったりしていました。

荒木私はこれから夏休みの計画を立てるのですが、実家に帰ろうにもコロナ禍では県外への移動が厳しいので、難しいですね。

買い物に便利なデパートまで徒歩3分の立地

病院を出てすぐにTSUTAYAとスターバックスがあります

直撃! Q&A

医師として、影響や刺激を受けた人はいますか?

村松先生 大学病院時代にお世話になった客員教授の先生です。
その先生の外来についている中で、診療の仕方や患者さんへの対応の仕方を学びました。

これまでのキャリアの中で、一番印象に残っている出来事はありますか?

村松先生 特別これという出来事はないのですが、非常にご家族思いで、治療や介護に熱心なご家族は印象に残っています。ケアを熱心にしてくださって、素晴らしい家族愛だと思いましたし、感服しました。

ご趣味など、プライベートの楽しみについて、お聞かせください。

村松先生 最近はYouTubeで好きなアーティストのミュージックビデオを鑑賞しています。アーティスト名は恥ずかしいので言えません(笑)。それからネット配信でスポーツを見るのも好きです。サッカーでは地元の清水エスパルスの試合を見たり、野球の試合を見ています。
荒木先生 動物が好きで、実家では犬と猫を飼っていたのですが、今は一人暮らしでペットを飼えないのが残念です。それで、たまに動物園に行ったり、猫カフェに行ったりしています。また、大学時代はゴルフ部だったので、病院の近くの打ちっぱなしの練習場に行くこともあります。

座右の銘などはありますか。

荒木先生 大学の整形外科の教授が熱い方で、「パッション、ヴィジョン、アクション」とおっしゃっていたのが印象に残っています。最初にパッションがあって、そこからヴィジョンを描いて、そしてアクションするんだということですね。この言葉をたまに思い出します。

メッセージ動画

病院アピール

概要

  • 病院外観
  • 名称静岡赤十字病院
    所在地〒420-0853 静岡県静岡市葵区追手町8番2号
    電話番号054-254-4311(代)
    開設年月昭和8年6月
    院長小川 潤
    休診日日本赤十字社創立記念日(5月1日)
    年末年始(12月29日~1月3日)
    病床数465床

診療体制

診療科目・部門

総合内科、糖尿病・内分泌代謝内科、血液内科、リウマチ内科、脳神経内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、小児科、一般外科・消化器外科、乳腺外科、がん支持療法・緩和ケア科、整形外科、脊椎センター、股関節・人工関節センター、形成外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓外科、血管外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、放射線科、麻酔科、救急科、精神神経科、リハビリテーション科、看護部、経鼻内視鏡センター、薬剤部、治験管理室、検査部・輸血部、病理診断科部、放射線科部、リハビリテーション科部、医療社会事業部、臨床工学課、医療安全推進室、感染管理室、しずおか日赤訪問看護ステーション、栄養課

資格・認定施設一覧

  • 医療機関指定一覧

    • 保険医療機関
    • 災害拠点病院
    • 救命救急センター
    • 地域医療支援病院
    • 労災保険指定医療機関
    • 生活保護法指定医療機関
    • 指定自立支援医療機関
    • 原子爆弾被爆者一般疾病取扱病院
    • 指定療育医療機関
    • 難病指定医療機関
    • 小児慢性特定疾患指定医療機関
    • 身体障害者福祉法に基づく指定医療機関
    • 母体保護法指定医の配置されている医療機関
    • 産科医療補償制度加入医療機関
    • DPC対象病院
    • 臨床研修指定病院
    • 日本医療機能評価機構認定病院

教育指定・学会認定施設一覧

    • 日本内科学会認定内科専門医教育病院
    • 日本腎臓学会認定教育施設
    • 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医制度認定教育施設
    • 日本糖尿病学会認定教育施設
    • 日本神経学会専門医制度教育施設
    • 日本脳卒中学会認定研修教育病院
    • 日本脳卒中学会一次脳卒中センター認定
    • 日本認知症学会認定教育施設
    • 日本頭痛学会認定教育施設
    • 日本臨床神経生理学会認定施設(脳波分野 筋電図・神経伝導分野)
    • 日本リウマチ学会教育施設
    • 日本血液学会認定専門研修教育施設
    • 日本輸血細胞治療学会I&A認証施設
    • 日本造血・免疫細胞療法学会非血縁者間造血幹細胞移植施設
    • 公益財団法人日本骨髄バンクならびに一般社団法人日本造血・免疫細胞療法学会認定非血縁者間骨髄採取認定施設
    • 日本呼吸器学会認定施設
    • 日本消化器内視鏡学会指導施設
    • 日本小児科学会専門医研修施設
    • 日本アレルギー学会アレルギー専門医教育研修施設 (小児科)
    • 日本周産期・新生児医学会新生児補完施設
    • 日本眼科学会専門医制度研修施設
    • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
    • 日本消化器外科学会修練施設
    • 日本乳癌学会認定関連施設
    • 日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィー検診施設
    • 胸部大動脈瘤ステントグラフト実施基準による血管内治療実施施設
    • 浅大腿動脈ステントグラフト実施基準による血管内治療実施施設
    • 下肢静脈瘤血管内治療実施施設
    • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
    • 日本呼吸器外科専門医合同委員会認定修練施設
    • 日本整形外科学会専門医制度研修施設
    • 日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科専門医基幹研修施設
    • 日本脊椎脊髄病学会 椎間板酵素注注入療法実施可能施設
    • 日本形成外科学会認定教育関連施設
    • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会乳房再建エキスパンダー実施施設
    • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会乳房再建インプラント実施施設
    • 心臓血管外科専門医認定機構認定基幹施設
    • 日本脳神経外科学会専門医研修プログラム連携施設
    • 日本泌尿器科専門医教育施設
    • 日本産科婦人科学会専門医制度専攻医制度専攻医指導施設
    • 日本産科婦人科内視鏡学会認定研修施設
    • 日本臨床細胞学会認定施設
    • 日本臨床細胞学会認定教育研修施設
    • 日本周産期・新生児医学会母体・胎児指定施設
    • 特定非営利活動法人婦人科悪性腫瘍研修機構登録参加施設
    • 日本生殖医学会生殖医療専門医制度研修連携施設
    • 日本女性医学学会専門医制度認定研修施設
    • 日本産科婦人科学会専門研修連携施設〈名古屋第一赤十字病院)
    • 一般社団法人静岡県医師会母体保護法指定医師審査規程における認定研修機関
    • 日本産婦人科学会指定専門研修連携施設
    • 日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設
    • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医研修施設(咽喉系)
    • 日本内分泌外科学会専門医制度関連施設
    • 日本アレルギー学会アレルギー専門医教育研修施設 (耳鼻咽喉科)
    • 日本麻酔科学会麻酔科認定病院
    • 日本救急医学会救急科専門医指定施設
    • 日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関
    • 日本病理学会研修認定施設
    • 日本静脈経腸栄養学会NST稼働施設
    • 日本専門医機構専門医制度麻酔科専門研修プログラム認定
    • 日本専門医機構専門医制度整形外科専門研修プログラム認定
    • 日本専門医機構専門医制度救急科専門研修プログラム認定