医師を目指したきっかけをお聞かせください。
渡邉中学時代の友人が不登校になり、その友人との交流の中で子どもを診られる精神科の医師が少ないという話を聞き、「そうなのか」と思ったんです。そこで私が子どもを診られる精神科医になりたいと考えたのがきっかけです。今も精神科医を目指しており、来年度から精神科の専攻医研修を始めます。
学生生活で思い出に残っていることはどんなことですか。
渡邉授業が楽しかったです。特に解剖学の教授と親しくしていただき、研究室に入り浸ってはお茶をご馳走になったり、色々なお話をさせていただきました。十人十色という言葉がありますが、同じ臓器でも人によって違いがあり、血管のバリエーションなどの細かいところの違いが解剖学の面白さですね。その先生は教育熱心で、授業がとても上手で面白く、学生に興味を持たせる内容になっていました。
渡邉先生が小川赤十字病院で研修をしたいと思われたのはどうしてですか。
渡邉叔父が当院で医師をしていることが大きかったです。叔父から勧められたわけではなく、私自身が安心できる環境だと感じたので、当院を選びました。初期研修医のドロップアウトの話をよく聞くので、何かあったらすぐに相談できる病院で研修したいと思っていました。
最初に見学にいらしたのは何年生のときですか。
渡邉卒業後に来ました。私は要領がいい方ではないので、卒業試験対策、国家試験対策、マッチング対策の3つを一緒に進めていくような器用なことができず、マッチングに関しては卒業試験と国家試験をクリアしてから対策を始めました。それで卒業後、働き始めるまで1年のブランクがあるんです。初期研修を始めてもドロップアウトするのが嫌だったので、その1年間で自分に合う病院をじっくり探しました。
見学での第一印象はいかがでしたか。
渡邉すれ違うスタッフさんが「こんにちは」と声をかけてくださったり、皆さんが挨拶をし合っていたので、かなりアットホームな印象でした。スタッフ同士の仲が良く、「皆でやる」という感覚の病院なんだなと思いました。
実際に研修が始まってみたら、イメージ通りでしたか。
渡邉「皆でやる」というのはイメージ通りですね。病院の規模からすると、常勤医師数が少ないので、医師間はもちろんですが、コメディカルスタッフの方々とも密に連携を取っています。