全国で活躍する女性医師

2022-01-31

岐阜赤十字病院

全国の赤十字病院の中から、岐阜県の岐阜赤十字病院にお伺いしました。勤務内容や1日のスケジュール、家庭と仕事の両立など、女性医師ならではの声が聞けるインタビューです。

プロフィール|profile

  • 秋田佳世先生

    秋田 佳世先生

    岐阜赤十字病院 甲状腺・糖尿病内科

    • 奈良県五條市出身。
    • 2013年鳥取大学卒業
    •  岐阜大学医学部附属病院 初期研修医
    • 2015年岐阜大学糖尿病・内分泌代謝内科学教室に入局
    •  岐阜大学医学部附属病院 後期研修医
    • 2016年岐阜赤十字病院 後期研修医
    • 2018年岐阜赤十字病院 甲状腺・糖尿病内科に勤務
    •  
    • 日本内科学会認定内科医など。
  • 王蓓先生

    王 蓓(わんべい)先生

    岐阜赤十字病院 初期研修医

    • 中国・蘭州出身。
    • 蘭州大学医学部を卒業後、筑波大学大学院博士課程に留学し、病理学を研究する。大学院修了後は東京都の病院などで医療通訳の仕事に携わる。
    •  
    • 2020年医師国家試験に合格
    •  岐阜赤十字病院 初期研修医

目次|contents

医師を目指したきっかけと研修病院選び・専門選び

勤務中の秋田先生

医師を目指したきっかけから、お聞かせください。

秋田小学校低学年の頃に母と将来の仕事について話していたのですが、そこで母が何気なく「お医者さんって、かっこいいよね」と言ったんです。その何となくの一言で医師の仕事に意識を持ち始めました。やはり高い目標を持つと、それが勉強するモチベーションになりますね。小さい頃は一般的な勉強だけでしたが、その気持ちが中学、高校になってからも変わらず、医師を目指そうかなと思いました。大学で現在の夫と出会い、卒業後は夫の出身地である岐阜に一緒に来て、岐阜大学医学部附属病院で初期研修をしました。

大きな志はなかったのですが、小さい頃から人を助けたい、人の役に立ちたいという気持ちがありました。叔母は救急科の医師をしていて、彼女の働く姿に憧れていたので、私も医師を目指しました。まずは中国の大学に進学したのですが、卒業する頃に大学院に進学するか、医師になるかの選択肢があったんです。当時の私は乳腺外科に興味があり、母校の教授に相談したところ、「これからの乳腺外科分野は治療がメインになる。バイオテクノロジーを学んだ方が将来のためになる」と言われ、筑波大学の大学院に進学することにしました。筑波大学では病理学研究室に所属し、がんに関わる遺伝子の分析をしていました。夫と知り合ったのも大学院時代です。私は大学院修了後は子育てをしながら、都内の病院などで医療通訳の仕事をしていたのですが、やはり昔の気持ちが残っていて、目の前の患者さんに何かをしてあげたいという思いから、日本の医師国家試験を受験しました。

勤務中の王先生

初期研修で岐阜赤十字病院を選んだのはどうしてですか。

2019年に夫が東海地方に転勤になり、家族で引っ越してきたのです。私は2020年の国家試験に合格して初期研修が始まったのですが、かなり前から日本赤十字社の病院がいいなと思っていました。日赤というブランドもありますし、インターナショナルなイメージがあるところが良かったです。岐阜赤十字病院のホームページを見たら、名古屋の赤十字病院ほどの病床数はないものの、診療科が揃っていて、初期研修先としてはとても魅力的でした。

見学での印象はいかがでしたか。

想像していたより良かったです。病院自体も綺麗でしたし、多くの診療科があり、患者さんも大勢いらっしゃっていて、ここで色々な症例に出会うことができるのだと思うとわくわくしました。

イメージ通りの初期研修を行っていますか。

イメージ以上です(笑)。地域の中で一番大きい病院ではないのですが、救急外来で多くの症例に出会えています。また、当院の初期研修医には他院での研修の機会があります。私は2年目の6月に秋田赤十字病院に行ったほか、秋には岐阜県総合医療センターにも行き、そこでも色々な症例を診ることができましたし、ほかの初期研修医との交流もできました。そうした交流を通して、自分に足りないことやほかの初期研修医の良いところを学べるなど、勉強の機会が豊富にありました。

初期研修でどんなことが勉強になっていますか。

国家試験の勉強は教科書からしかできませんが、その知識を現場でどう使っていくかということが勉強になっています。これはどの病院のどの初期研修医も同じことかもしれませんね。どう点滴するのか、どう治療するのかなどを考えるときに学んできた知識が活かされていると実感しています。それから手技です。当院は研修医数が少人数ということもあり、指導医の先生方が手厚く、細かく、積極的に教えてくださっています。

どのような姿勢で、初期研修に取り組んでいますか。

私は家庭もありますし、決して若くはないのですが、若い人たちに負けないように頑張っています(笑)。初期研修はこれからの医師キャリアにとって、とても重要な時期なので、色々な先生方から知識を取り込み、しっかり学んでいきたいと思っています。

院外の研修はどこに行かれましたか。

秋田赤十字病院、岐阜県総合医療センターのほか、岐阜大学医学部附属病院にも2カ月、お世話になりました。秋田赤十字病院への往復の交通費も出していただけて、助かりました。秋田赤十字病院は三次救急の病院なので、当院とは全く違う雰囲気を味わえ、勉強になりました。

病院の特徴はどのようなものですか。

秋田私の印象としては地域に根ざした中規模病院です。近隣の方や地域の方がかかりやすく、かかりつけ医としての役割を担っている病院だと思います。もちろん、強みのある分野も持っており、かかりつけ医として一般的な疾患を診ることから専門的な医療までを行い、さらに高度医療機関に紹介するなど、守備範囲の広い病院です。

初期研修での人気の秘密はどのようなものですか。

診療科が揃っていて、初期研修医の人数が少ないことから、指導医の先生方の指導を手厚く受けられることです。地域に関わりの深い病院なので、多くの症例に出会うことができます。

指導医の先生方のご指導はいかがですか。

どの科に行っても、その科の特徴的なことを一から丁寧に教えていただいています。優しい先生方ばかりです。秋田先生にもお世話になり、甲状腺・糖尿病内科を回っているときには毎日、質問させていただいていました(笑)。

印象に残っているカンファレンスはありますか。

当院では1カ月に1回、医局会があり、各診療科の先生が月替わりで最新のトピックスをお話しされます。先日は血液内科の先生が血液疾患の新しい治療法のお話をしてくださいました。初期研修医は医局会にそこまで関わらないのですが、新しい知識を入れられる機会があるのは有り難いです。

岐阜赤十字病院でのキャリア

秋田先生が専門の科目を選ばれた理由はどのようなものですか。

秋田初期研修で幅広い診療科を見て、自分に合った科や長く続けていけそうな科であることを重視して決めようと思っていました。色々と悩みましたが、内科に決めたのは当時、最短で4年目で認定医が取れたことです。外科や皮膚科、眼科などは認定医制度がなく、7年目でいきなり専門医を取るという形でしたので、少し早く資格が取れるのが良かったです。内科の中でも代謝や内分泌という分野は救急というよりはスローメディスンといって、様々な検査を組み立てて、その結果を考察するという特徴があるので、そういうところが私に向いていると感じましたし、学問的にも興味深かったです。代謝内科には糖尿病、臓器別の内分泌疾患、甲状腺など、幅広い分野があることにも惹かれました。それに、私は手技が得意でなかったことも考慮しました(笑)。また、家庭を持ったり、子育てをしているときでも働いていける科であることもこの分野に決めた理由の一つです。

後期研修で岐阜赤十字病院を選ばれた理由はどのようなものですか。

秋田初期研修が終わって、岐阜大学の糖尿病・内分泌代謝内科学教室に入局し、後期研修1年目は大学病院にいたのですが、2年目になるときに医局人事で岐阜赤十字病院に来ました。ただ、後期研修というくくりはあまり意識せず、初期研修終了後は一人前の医師として働いています。岐阜赤十字病院は私が以前から興味のあった甲状腺分野がおそらく全国的にもトップクラスの施設なので、高いレベルの診療を学ばせていただき、とても勉強になっています。今は糖尿病やそのほかの内科疾患も多く診ていますし、子どもがまだ小さいので、当直は免除していただいていますが、日勤帯での救急当番や救急対応もしていますので、内科疾患を幅広く診ており、学びの多い毎日を過ごしています。

研修医時代を振り返っての感想はございますか。

秋田初期研修は岐阜大学医学部附属病院でしましたが、本当に忙しかったです。でも、専攻科に進んだあとはそのほかの科のことをじっくりと教えていただく時間はないと分かっていたので、初期研修の間に先生方からできるだけ多くのことを得たいと思っていました。とにかく病院にいる時間が長かったですね(笑)。

岐阜赤十字病院で実現したキャリアはどのようなものですか。

秋田内科認定医の試験を受けたのは大学病院にいたときですが、結果が分かったのは当院に来てからです。資格としてはまだそのぐらいです。仕事の内容は当院に来てから、がらっと変わりました。大学病院では後期研修1年目ということもあり、専攻科の入院診療が中心でしたが、当院に来てからは外来診療の経験を豊富に積ませていただいていて、今は入院診療との割合が半々ぐらいになりました。

岐阜赤十字病院の勤務内容はどのようなものですか。

秋田後期研修3年目のときに出産し、3歳の娘がいます。そのため、今は1時間の育児短時間勤務制度を利用しており、16時20分に勤務終了となります。月曜日の午前はフリーで、病棟業務などをしています。午後は再診外来で、かかりつけの患者さんの再診の外来を担当しています。特に延長がなければ、残業はありません。火曜日の午前は救急当番で、救急車で来られた患者さんやウォークインの患者さん、予約のない患者さんを診ていますが、午後までかかることが多いです。午後は甲状腺のエコー外来です。同じ科の複数の医師が1時間半ほどかけて、医師1人で4、5人の患者さんのエコーをしています。16時からは科のカンファレンスがあるので、火曜日だけは時短勤務をせず、定時の17時20分に退勤します。水曜日の午前は救急当番で、午後はフリーです。救急当番の仕事が午後までかかっても、16時20分で終了です。木曜日の午前は健康診断の当番で、20人ほどの患者さんを診察します。午後は甲状腺のエコーです。金曜日は午前も午後もフリーです。現在は夜間や週末の呼び出しに対応できないので、主治医にはならず、もう一人の先生とダブル主治医という形をとっています。入院の患者さんも診ているので、フリーの日は入院の患者さんを診たり、糖尿病などの基礎疾患がおありの他科の入院患者さんのコントロールをしたりしています。こういうふうに平日の日中はしっかり働いていますが、帰宅後や週末は基本的には病院に来ることはなく、手術後に血糖値が動いた患者さんがいらっしゃれば電話対応などをして、自宅でできることは自宅でしています。

今後のキャリアプランをお聞かせください。

秋田今のところは甲状腺を自分の専門分野として究めていきたいので、甲状腺の専門医を取ることが目標です。また、糖尿病と内分泌にもそれぞれ専門医があるので、ゆくゆくはそれらも取っていきたいです。実務的なところでは外来診療を増やしていきたいですね。今は自分の再診だけですが、これからはキャリアも上がっていくので、初診の外来もやっていくために勉強しないといけないと思っています。

私は外科に進む予定で、将来は乳腺外科か、内分泌外科を専門にしたいと思っています。初期研修終了後は岐阜大学の医局に入りますが、専攻医研修1年目は岐阜赤十字病院で働けることになりそうで、楽しみにしています。

秋田先生の診療方針

診察室での秋田先生

ご自身の診療方針はどういったものですか。

秋田私の場合、糖尿病の患者さんが多いのですが、糖尿病はこちらからのお薬だけでは良くならず、患者さんご自身の意志も大切なので、一人一人の患者さんに合った治療を考えるようにしています。患者さんのご意向は尊重しますが、でもしっかり治療したいというときは患者さんの人柄、生活、家庭環境を含めて把握し、きちんと説明して、患者さんにとって一番いい方向になるようにと意識しています。一方で、救急当番では自分の専門分野の患者さんばかりが来られるわけではなく、内科疾患全般を診ますが、その後に私が入院主治医になることもありますので、知らないことを調べたり、他科の先生方のご意見を伺ったりして、常に勉強しています。また、最近の入院患者さんはかなり高齢の方が増えてきましたので、ご家族との繋がりを大事にすることも心がけています。

初期研修医の指導にあたって、心がけていることはありますか。

秋田初期研修医が最初に回る科は内科であることが多いです。大学を卒業してすぐの方々ですので、するべきことは本当に色々とあるのですが、そこまで欲張らずに一つ一つやっていきましょうということですね。私もあれもこれも教えたいという気持ちになってしまうのですが、そこも一つ一つで、今日はこれ、明日はこれという感じで提案し、1日に何か一つ学び、身につけられるように指導しています。研修医の先生方もそれぞれ性格や持ち味が違いますので、そういうところをできるだけ見極め、長く一緒にいられるように、仕事以外のことでも何でも話せるような関係作りをしたいなと思っています。そういう中で、関わる時間をできるだけ長く取り、研修医の特徴を理解して、この研修医にはこのやり方がいいかなと調整しつつ、より多くのことを学んでほしいと考えています。

秋田先生とは本当に仲良くしていただいていて、何でも話せる存在です。悩みがあったら、何でも相談しています。私が甲状腺・糖尿病内科を回ったときにも、秋田先生は毎回テーマを持ってきてくださり、新しい知識を一から教えていただきました。研修医はとにかく動きたい人たちで、手技をしたい気持ちが強いので、先生もそれをよく理解してくださっていて、できそうなことを積極的にさせていただいています。

仕事とプライベートの両立

秋田先生とお子さま

秋田先生とお子さま

先生方はワーク・ライフ・バランスをどのように実現していらっしゃいますか。

秋田子どもが3歳になり、イヤイヤ期からワンランクアップした状態なので、手こずっています(笑)。戦いのような毎日なので、ワーク・ライフ・バランスができているかどうかは分かりません。ただ、仕事ではかなり負担を減らしていただいているので、その分は家事や育児に力を注げます。仕事が大変だから、家庭のことができないという状況ではないですし、どちらかと言うと育児に手を焼いています。仕事に来ているときの方が一人の時間ですし、ほっとできているのかもしれません(笑)。

仕事も重要ですが、私は家庭も重視するタイプです。国家試験の勉強のときも自分のために家族に我慢してもらうのはいけないと思っていました。子どもは長男が11歳、次男が6歳です。次男は保育所に行っていますが、長男は自分から塾に行くと言ってくれ、週に3日は塾、2日は英会話に通っています。塾は21時30分まで、英会話は19時30分まで授業があるので、その時間まで面倒を見ていただけているので助かっています(笑)。私は家では仕事のことは一切考えず、家事か子どもの教育や遊びをきちんとやっているつもりです。かなり細かくスケジュールを立てて、子ども一人ずつへの時間を確保しています。それには夫の協力が不可欠で、保育所の送り迎えは夫にしてもらっていますし、夫が家事をしやすい環境を作っています。家庭は仕事の基盤であり、家庭が安定していれば、いらいらしたり、不安になることもないので、逆に職場では仕事に集中できます。家庭のことは全く思い出さないですし、母親であることもたまに忘れています(笑)。

院内保育園の「すくすく」

院内保育園の「すくすく」

休みの日は何をされていますか。

秋田子どもがまだ小さいので、できるだけ外に出そうと、よく公園に行っています。そこで遊んで、疲れさせようと思っているんです(笑)。コロナ禍で遠くに出かけられないのが残念ですが、たまに車で遠出して、大きな公園に行ったりもしています。休みの日もあっという間に1日が過ぎますね。

うちは男の子2人で、2人とも活発なんです。家の中で過ごすのは無理なのですが、雨の日は仕方なく家にいます(笑)。季節ごとに遊びが決まっていて、夏は川遊びばかりです。冬は行けるときはスキーで、春と秋は基本的には山登りです。当直明けだと、病院の近くの金華山に登っています。

  • 秋田先生の1日のスケジュール
  • 王先生の1日のスケジュール

岐阜赤十字病院の働きやすさ・福利厚生

岐阜赤十字病院の働きやすさはいかがですか。

秋田私は産前産後休暇や育児休暇、育児短時間勤務制度などを使わせていただいていますが、そういった制度は書類を読んだだけでは分からないことが多いんです。でも当院の事務スタッフの方々はとても話しやすく、細かく説明してくださいます。私のできる範囲での働き方をしていますし、そうしたサービスが整っていると感じます。院内保育所には3歳まで預けることができ、そこも希望すれば入れる状況なので、待機児童になる心配がなく、安心して出産に臨めました。復帰後は個々の診療科との相談にはなりますが、私の場合は主治医を持たないようにしていただいたり、できる限りのサポートを受けています。当直については個々の診療科でなく、病院全体で取り組んでいますので、病院としても、個々の診療科としても、フレキシブルな働き方に対応してくださっています。

秋田先生がおっしゃったように、院内保育所があるのは大きいですね。コロナ禍になる前は病児保育室もありましたので、働くにあたって緊急時に対応していただけるのは心強いです。また、院内には臨時宿舎があります。もし感染症などの何かあった場合に院内に泊まらせていただくことができるので、家族のためにも安心です。

岐阜赤十字病院の福利厚生はいかがですか。

秋田院内保育所を利用していますが、すぐ近くで見てもらえているという安心感があります。仕事で延長をお願いする場合もありますが、18時まで見ていただけるので助かっています。保育所の先生方はいい方ばかりですし、先生方やほかの保護者の方に院内で会えるのも安心できます。

ナガシマスパーランドの割引券もあります(笑)。子どもと遊びに行きました。

秋田コロナ禍になる前は忘年会や互助会の旅行もありました。旅行先も日帰りから2泊3日のものまで選択肢が色々とあり、私は劇団四季のミュージカルを観たり、ホテルのオーダーバイキングを日帰りで楽しんだことが印象に残っています。コロナ禍になってからはホテルの食事を選び、持ち帰りでいただくことになっています。

コメディカルの方々とのコミュニケーションはいかがですか。

とにかく、色々と助けていただいています(笑)。特に看護師さんと関わりが深いです。初期研修医は病院のルールや細かい規則を分からなかったりするので、看護師さんにはそういうことも教えていただいています。

同期とのコミュニケーションは活発ですか。

同期は3人です。1年目、2年目とそれぞれの学年の研修医だけの部屋があり、そこでよく話しています。研修医室はリラックスできますね。

当直回数はどのぐらいですか。

秋田出産の前から免除していただいています。

当直の体制をお聞かせください。

月に4回あります。内科、外科の指導医の先生が1人ずついらっしゃり、初期研修医が1人入るという体制です。

当直で勉強になっているのはどんなことですか。

基本的にはファーストタッチを初期研修医がするので、勉強になることばかりです。どの病院でも大体の流れは同じようですが、ウォークインの患者さんの問診をして、そこからの検査や治療の計画をある程度立て、指導医の先生に報告します。そして、指導を受けて、診療に進んでいきます。

直撃! Q&A

医師として、影響や刺激を受けた人はいますか?

秋田先生 これまで「本当にすごいな」という先生方に何人もお会いしてきました。一人は初期研修医のときの指導医の先生です。とても面倒見の良い先生で、チェックやアドバイスをいただきながら、私がしたい診療をさせていただき、私が主治医としての自覚を持てるように指導してくださいました。その先生も糖尿病や内分泌がご専門なのですが、総合内科にも造詣が深く、内科全般の知識や指導経験がおありで、尊敬できる先生です。その先生が尊敬されていた部長の先生も総合内科医でもあり、何でもできる先生です。患者さんの診察の仕方や疾患への考え方など、プロフェッショナルなところに影響を受けました。また、当院の上司に女性の先生がいらっしゃるのですが、男性の先生方と肩を並べて仕事をされているような先生なんです。何でもてきぱきと要領よく仕事をされて、頼りになります。お人柄も優しく、何でも相談できる先生です。もう子育ても終わられていますが、かつては子育てと仕事を両立されていたのだと思うと、本当に尊敬しています。

これまでのキャリアの中で、一番印象に残っている出来事はありますか?

秋田先生 出産する前は当直もしていたのですが、夜間に一人で対応する中で、その場ですっきりと良くなって帰られることはなかなかありませんでした。ほとんどの場合、お薬を出して、様子や経過を見ていくのですが、その時間に解決できたことは印象に残っています。酷いアレルギー症状が出た患者さんにその場で薬を投与したときに、その症状がすごく良くなったんです。患者さんがすぐに良くなって安心された姿を見ると、こちらも遣り甲斐が出ました。

メッセージ動画

病院アピール

概要

  • 病院外観
  • 名称岐阜赤十字病院
    所在地〒502-8511 岐阜県岐阜市岩倉町3丁目36
    電話番号058-231-2266 (代)
    開設年月大正12年
    院長林 昌俊
    休診日土曜、日曜、祝日 年末年始(12月29日~1月3日)
    日本赤十字社創立記念日(5月1日)
    病床数311床(一般300床、精神3床、感染8床)

診療体制

診療科目・部門

内科/消化器内科/循環器内科/呼吸器内科/糖尿病・内分泌内科/血液内科/感染症内科/腎臓内科/精神科/外科/大腸・肛門外科/内分泌外科/消化器外科/整形外科眼科/耳鼻咽喉科/小児科/泌尿器科/皮膚科/麻酔科/リハビリテーション科/産婦人科/脳神経外科/放射線科/内視鏡内科/病理診断科/脳神経内科/リウマチ科

認定・指定一覧

    • 日本医療機能評価機構3rdG:Ver.1.1
    • 日本内科学会認定医制度教育関連病院
    • 日本病院総合診療医学会認定施設
    • 日本消化器内視鏡学会認定制度指導施設
    • 日本消化器病学会専門医制度認定施設
    • 日本消化器がん検診学会認定指導施設
    • 日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
    • 日本透析医学会専門医制度教育関連施設
    • 日本呼吸器学会認定施設
    • 日本甲状腺学会専門医制度認定専門医施設
    • 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医制度認定教育施設
    • 日本糖尿病学会認定教育施設Ⅰ
    • 日本血液学会認定専門研修教育施設
    • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施施設
    • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
    • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
    • 日本消化器外科学会専門医制度専門医修練施設
    • 日本内分泌外科学会専門医制度認定施設
    • 日本整形外科学会専門医制度研修施設
    • 日本手外科学会研修施設
    • 日本眼科学会専門医制度研修施設
    • 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医教育施設
    • 日本麻酔科学会麻酔科認定病院
    • 日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関
    • 日本臨床衛生検査技師会精度保証施設
    • 日本臨床細胞学会施設認定
    • 日本病理学会研修登録施設
    • 日本静脈経腸栄養学会 栄養サポートチーム(NST)専門療法士認定規程認定教育施設
    • 日本静脈経腸栄養学会・NST(栄養サポートチーム)稼動施設
    • 日本病態栄養学会認定病態栄養専門医研修認定施設
    • 厚生労働省 臨床研修病院指定

学会認定

    • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
    • 日本外科学会外科専門医制度関連施設
    • 日本消化器外科学会専門医修練施設
    • 日本消化器病学会認定施設
    • 日本消化器内視鏡学会専門医制度指導施設
    • 日本糖尿病学会認定教育施設
    • 日本甲状腺学会認定専門医施設
    • 日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
    • 日本内科学会認定医教育関連病院
    • 日本血液学会認定血液研修施設
    • 日本臨床細胞学会認定施設
    • 日本呼吸器学会認定施設
    • 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医制度認定教育施設
    • 日本内分泌外科日本甲状腺外科学会内分泌・甲状腺外科専門医制度関連施設
    • 日本感染症学会研修施設
    • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
    • 日本整形外科学会専門医制度研修施設
    • 日本泌尿器科学会専門医教育施設(基幹教育施設)
    • 日本眼科学会専門医制度研修施設
    • 日本麻酔科学会指導医制度指導病院
    • 日本病理学会研修登録施設
    • 日本静脈経腸栄養学会・NST(栄養サポートチーム)専門療法士実地修練認定教育施設
    • 日本静脈経腸栄養学会・NST(栄養サポートチーム)稼動施設
    • 日本臨床衛生検査技師会 精度保証施設認定
    • 日本リウマチ学会教育施設

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