丸山先生 石黒先生 村井先生
病院の特徴をお聞かせください。
石黒2022年で開業115年目になる富山県で一番長い歴史のある病院です。救急医療や急性期医療に力を入れていて、年間4000台以上の救急車が来ます。一方で、アットホームな雰囲気のある病院です。スタッフ同士が廊下などですれ違うときにも挨拶が飛び交っています。
初期研修での人気の秘密はいかがでしょうか。
丸山色々な診療科にローテートでき、救急もしっかり経験できることでしょうか。私も村井も見学でいい印象を受けましたし、見学に来れば研修にも来たくなる病院だと思います。
富山赤十字病院を選んだ理由をお聞かせください。
丸山富山市内の臨床研修病院をいくつか見学に行ったんですが、富山赤十字病院は初期研修医の人数が1年目、2年目ともに6人ずつで、病床数も401床と大きすぎず、小さすぎず、良い規模だなと思いました。見学でもとてもいい印象を受けたので、当院に決めました。
村井私も見学のときに雰囲気の良さを感じました。各科に若手とベテランの先生方が混在していたので、研修医になって分からないことがあったときも質問や相談がしやすそうだと思い、当院を選びました。
石黒先生はたすきがけで富山赤十字病院で研修されたのですね。
石黒私は金沢大学附属病院の初期研修医だったのですが、たすきがけで必ず外部の病院に出ないといけないプログラムだったんです。外部の病院として、富山赤十字病院を選んだのは富山県には輪番制という制度があり、救急の現場が野戦病院化するので、その経験を積みたかったからです。それから病院の雰囲気がとても良かったので、こちらで研修したいと思いました。
見学に来たのはいつ頃でしょうか。
石黒5年生のときです。
村井私も5年生のときです。印象が良かったので、大学の実習でも当院を選択して、8週間ほど内科と産婦人科を実習しました。実習でも丁寧なご指導をいただき、色々な経験をさせていただきました。そのときに「初期研修医になったら、もっと色々なことをさせてあげるよ」と言われたのも嬉しかったですね。
丸山私も見学には5年生のときに来て、やはり良かったので、実習先に選び、村井とは違う時期に実習に来ました。私は内科を実習したのですが、とても楽しかったので、初期研修も当院にしようと思いました。
富山赤十字病院の救急はいかがですか。
石黒富山県独自の制度である輪番制があり、担当日にはかなり多くの救急車が来ます。それを内科の場合は内科の医師2人と初期研修医2人だけで診ていくので、非常に忙しいです。
当直回数はどのぐらいですか。
石黒普通の当直と輪番の当直があるのですが、それを合わせて月に3回ぐらいです。月にもよりますね。
村井初期研修医は月に2、3回です。
どんなことが勉強になりますか。
村井初期研修医がファーストタッチをさせていただき、患者さんの訴えを聞いたうえで、色々な鑑別疾患を自分なりに挙げて検査に出すところまでを行います。やはりまだ経験が浅いので、鑑別に挙げていなかった疾患があると、上級医の先生が指摘してくださり、それで「この検査を追加してみよう」と言ってくださるんですね。同じ主訴でも、違う考えを先生方から伺えるのは勉強になっています。
丸山大学病院と違って、専門的な疾患ばかり来るわけではなく、高齢の患者さんのちょっとした腹痛や息苦しさのような疾患も多く来ます。最初はそういうちょっとしたことへの対応の仕方も分からないのですが、救急では専攻医の先生方に教わりながら進められますので、専門的なことよりも一般的なことが勉強になるんだなと思っています。
石黒先生が専門を選ばれた理由はいかがですか。
石黒初期研修では色々な診療科を回り、それぞれに興味があったので、2年目の夏ぐらいまで迷っていました。血液内科に決めたのは初期研修1年目に当院の血液内科を回ったときに、後期研修をされている2人の先生が指導を受けている姿の印象が強かったからです。私もこのような指導を受けたいと考えて、当院で血液内科の専攻医研修を行うことにしました。