狩野先生と峯岸先生
医師を目指したきっかけから、お聞かせください。
狩野私は中学生のときに身長が既に170cmを超えていて、「白衣が似合いそう」と言われたことがきっかけです(笑)。高校では理系クラスにいたこともあって、医学部を目指しました。
峯岸小さい頃に行きつけにしていた診療所の先生が昔ながらの先生ということもあり、一人で医師もして、薬剤師もして、事務もしてみたいに、一人で切り盛りされているところを見て、かっこいいなと思っていたことが大きいです。そして5つ上の姉が薬剤師になったこともあり、私も医療系の仕事に就きたいと考えるようになりました。
初期研修でさいたま赤十字病院を選ばれたのはどうしてですか。
狩野さいたま市出身なので、地域の医療に貢献したいと思ったからです。
峯岸私も埼玉県出身なので、埼玉県の病院を探していました。大学を卒業する頃は産婦人科医を目指していたので、産婦人科が強くて、周産期医療に力を入れている当院を選びました。産婦人科以外でも救急の症例が豊富なところに惹かれました。
峯岸先生は初期研修を振り返られて、いかがですか。
峯岸初期研修で様々な診療科をローテートしているうちに、今、専攻している循環器内科に出会えて、これを学びたいと思えるようになったことが良かったです。
先生方がご専門を選ばれたきっかけについて、お話しください。
狩野循環器内科では患者さんへの治療法を変えると、結果がすぐに現れますし、とても論理的で、理論的な科であることが私に合っていると思いました。後期研修1年目では内科を3科ローテートしたのですが、そのときに決めました。
峯岸私は産婦人科志望で初期研修をスタートし、途中で整形外科がいいなと思った時期もありましたし、診療科を回るたびに「いいな」という科ばかりに出会えたんです。最終的に循環器内科を選んだのは生命に関わる診療科であることが大きな理由ですね。理論的に考えると分かることが多くあり、勉強すればするだけ、より多くのことが理解できるので、それに楽しさを感じて、循環器内科を専攻することに決めました。
峯岸先生と狩野先生
後期研修先や専門研修先をさいたま赤十字病院に決められた理由をお聞かせください。
峯岸私はほかの病院もあまり見にいかないまま、当院に決めてしまいました。初期研修で、当院の先生方が教育熱心で優しく教えてくださることが分かっていましたし、卒後3年目という大変な時期を初期研修で慣れた病院で過ごすのは色々と理解できているだけに、メリットが大きいのではと思いました。
狩野私もほかの病院と迷うことはなかったです。やはり自分が主治医として患者さんを診られるのは市中病院の特徴ですし、そこが魅力的でした。私は後期研修1年目になると同時に日本大学の大学院にも入学しました。社会人大学院なので、臨床にはそこまで影響がないとは思っていましたが、大学院と並行して、実際の医療を現場でやっていきたいと考え、当院に決めました。
大学院との両立は大変でしたか。
狩野結構、大変でしたね。後期研修1年目ぐらいの若い時期は実務がとても多いので、365日休みがない印象でした(笑)。でも私が大学院で専攻したのは統計学で、実験室で実験などをする必要がなかったんです。メールで相談しながら研究できるところもあったので、身体を動かす機会が少なく、無事に両立できました。
医師として、影響や刺激を受けた人はいらっしゃいますか。
狩野一人に決められないですよね(笑)。
峯岸そうですよね。どの先生にお会いしても「この先生はこんなところがすごい」と思えます。