女性医師連載

2022-06-30

さいたま赤十字病院 | インタビューが繋ぐ全国で活躍する女性医師

インタビューが繋ぐ全国で活躍する女性医師。さいたま赤十字病院でおうかがいしました。勤務内容や1日のスケジュール、家庭と仕事の両立など、女性医師ならではの声が聞けるインタビューです。

プロフィール|profile

  • 狩野実希先生

    狩野 実希(かのう みき)先生

    循環器内科 副部長

    • 2007年

      日本大学卒業

    •  

      さいたま赤十字病院 初期研修

    • 2009年

      さいたま赤十字病院循環器内科 後期研修

    • 2014年

      東京女子医科大学循環器小児科

    •  

      (現 循環器小児・成人先天性心疾患科) 勤務

    • 2013年

      日本大学医学部大学院卒業(博士課程修了)

    • 2016年

      さいたま赤十字病院循環器内科 勤務

    日本内科学会総合内科専門医・内科指導医、日本循環器学会循環器専門医、日本医師会認定産業医、日本成人先天性心疾患学会成人先天性心疾患専門医・評議員、東京女子医科大学循環器小児・先天性心疾患科非常勤講師など。

  • 峯岸昌代先生

    峯岸 昌代先生

    専攻医

    • 1995年

      埼玉県戸田市 生まれ

    • 2020年

      日本大学 卒業

    •  

      さいたま赤十字病院 初期研修

    • 2022年

      さいたま赤十字病院 内科専門研修

目次|contents

医師を目指したきっかけと研修病院選び・専門選び

狩野先生と峯岸先生

狩野先生と峯岸先生

医師を目指したきっかけから、お聞かせください。

狩野私は中学生のときに身長が既に170cmを超えていて、「白衣が似合いそう」と言われたことがきっかけです(笑)。高校では理系クラスにいたこともあって、医学部を目指しました。

峯岸小さい頃に行きつけにしていた診療所の先生が昔ながらの先生ということもあり、一人で医師もして、薬剤師もして、事務もしてみたいに、一人で切り盛りされているところを見て、かっこいいなと思っていたことが大きいです。そして5つ上の姉が薬剤師になったこともあり、私も医療系の仕事に就きたいと考えるようになりました。

初期研修でさいたま赤十字病院を選ばれたのはどうしてですか。

狩野さいたま市出身なので、地域の医療に貢献したいと思ったからです。

峯岸私も埼玉県出身なので、埼玉県の病院を探していました。大学を卒業する頃は産婦人科医を目指していたので、産婦人科が強くて、周産期医療に力を入れている当院を選びました。産婦人科以外でも救急の症例が豊富なところに惹かれました。

峯岸先生は初期研修を振り返られて、いかがですか。

峯岸初期研修で様々な診療科をローテートしているうちに、今、専攻している循環器内科に出会えて、これを学びたいと思えるようになったことが良かったです。

先生方がご専門を選ばれたきっかけについて、お話しください。

狩野循環器内科では患者さんへの治療法を変えると、結果がすぐに現れますし、とても論理的で、理論的な科であることが私に合っていると思いました。後期研修1年目では内科を3科ローテートしたのですが、そのときに決めました。

峯岸私は産婦人科志望で初期研修をスタートし、途中で整形外科がいいなと思った時期もありましたし、診療科を回るたびに「いいな」という科ばかりに出会えたんです。最終的に循環器内科を選んだのは生命に関わる診療科であることが大きな理由ですね。理論的に考えると分かることが多くあり、勉強すればするだけ、より多くのことが理解できるので、それに楽しさを感じて、循環器内科を専攻することに決めました。

峯岸先生と狩野先生

峯岸先生と狩野先生

後期研修先や専門研修先をさいたま赤十字病院に決められた理由をお聞かせください。

峯岸私はほかの病院もあまり見にいかないまま、当院に決めてしまいました。初期研修で、当院の先生方が教育熱心で優しく教えてくださることが分かっていましたし、卒後3年目という大変な時期を初期研修で慣れた病院で過ごすのは色々と理解できているだけに、メリットが大きいのではと思いました。

狩野私もほかの病院と迷うことはなかったです。やはり自分が主治医として患者さんを診られるのは市中病院の特徴ですし、そこが魅力的でした。私は後期研修1年目になると同時に日本大学の大学院にも入学しました。社会人大学院なので、臨床にはそこまで影響がないとは思っていましたが、大学院と並行して、実際の医療を現場でやっていきたいと考え、当院に決めました。

大学院との両立は大変でしたか。

狩野結構、大変でしたね。後期研修1年目ぐらいの若い時期は実務がとても多いので、365日休みがない印象でした(笑)。でも私が大学院で専攻したのは統計学で、実験室で実験などをする必要がなかったんです。メールで相談しながら研究できるところもあったので、身体を動かす機会が少なく、無事に両立できました。

医師として、影響や刺激を受けた人はいらっしゃいますか。

狩野一人に決められないですよね(笑)。

峯岸そうですよね。どの先生にお会いしても「この先生はこんなところがすごい」と思えます。

さいたま赤十字病院でのキャリア

勤務中の峯岸先生と狩野先生

勤務中の峯岸先生と狩野先生

さいたま赤十字病院での勤務内容をお聞かせください。

狩野私はかなり上級医になっているので、救急の担当やカテーテルなどの実技に多く携わる機会はそれほどありません。検査を担当したり、非侵襲的なエコーやTAVIなどを行っています。それらは毎日ほぼありますね。これらに加えて、週2日の外来、週に3日のリハビリを担当しています。

峯岸月曜日の午前中は急患当番か、経食道エコーです。午後はフリーなので、カテーテル室に行くことが多いです。月曜日の夜は当直固定なので、火曜日は基本的には当直明けに帰ります。水曜日と木曜日は病棟業務をして、合間にカテーテル室に行っています。金曜日は午前中が救急当番、午後はCPX、心筋シンチグラフィー、トレッドミルの検査をしています。

さいたま赤十字病院で実現したキャリアはどのようなものですか。

狩野キャリアがまだ浅かった頃は重症な患者さんに張りついて診ていましたが、そういう中で急性期医療の一般的なことや患者さんへの適切な話の仕方といったことを学んでいきました。そのあとは専門性を深めようと、先天性心疾患という、とても特殊な分野の勉強をするために東京女子医科大学に行き、そこで学んだことを当院に持ち帰ってきました。そして当院を先天性心疾患の成人を扱える施設として、多数の患者さんを集める病院にできたことが当院で実現したキャリアですね。先天性心疾患を選んだのは自らの意志というよりは上司からの勧めです。上司の方針は最初の5年ぐらいは一般的な循環器内科医としての仕事をして、そして自分の得意なものや専門にしていきたいものを決めなさいというものでした。先天性心疾患は私も知らない分野でしたし、循環器内科のある病院でも先天性心疾患に注力しているところはほとんどなかったのですが、上司がそこに目をつけて、私を導いてくださいました。東京女子医科大学に行ったのも上司の知り合いの先生がいらっしゃったので、推薦していただいたからです。東京でも成人の先天性心疾患を扱っている病院は珍しかった時代です。今となれば、そこで身につけた専門性が強い武器になっていますし、有り難いと思っています。

峯岸私はまだ実現したキャリアはないですね。毎日、楽しく勉強している段階です。

これまでの勤務で印象に残っていることはどんなことですか。

狩野先天性心疾患は特殊な分野ですが、それを診る医師は患者さんが小児から成人になる過程で、社会に出ることへのサポートをしていく役割を担っています。小児科の先生から移行してきた患者さんを社会に出していくのですが、そういう意識が自然に身についている患者さんも大勢いる一方で、自分の身体のせいで家に閉じこもり、引きこもりのようになっている患者さんもいます。そういう患者さんを外へと導き、社会との接触を高めていくような作業を手助けすることで、学校に通学するようになったり、社会人になったりなどの変化が見られた人たちのことは印象に残っています。医学以外の関わりも大事なのだと思いますね。

峯岸初期研修では1カ月単位で各科を回っていくので、ある患者さんを診ている途中でも他科に変わったりして、一人の患者さんを一貫して診ていくことがなかなかできません。結局は上の先生が診てくださるという気持ちもあったように思います。でも、今年度から循環器内科医となり、一人の患者さんを主治医として責任を持って診ていくことがとても勉強になっています。

仕事とプライベートの両立

峯岸先生と狩野先生

峯岸先生と狩野先生

ワーク・ライフ・バランスをどのように心がけていらっしゃいますか。

狩野私は勤務が終わったら、不必要に残らず、すぐに帰るようにしています。でも、それはキャリアが上になったからできることですね。以前の風潮としては手術やカテーテルが終わるまではチーム皆で残るという行動を取ることが当たり前でした。それが今では皆で残っていても仕方がないという風潮に病院全体としてなりつつあります。仕事が終わったら帰ることが普通であり、そのあとでアフターファイブを楽しみたいと思っています。

峯岸今はまだ毎日が精一杯なので、プライベートな時間はなかなかないのですが、仕事に慣れたら、少しずつ充実させたいです。

ご趣味など、プライベートについてお聞かせください。

峯岸私はプロレスが好きなので、プロレスを観ることが趣味です。好きな選手も一杯いますし、以前はたまに後楽園ホールなどにも行っていました。

狩野趣味はないですね。一人で食事に行くのが楽しみなぐらいです。

座右の銘などはありますか。

峯岸今が一番楽しく、最高の時期なのだと思って生きています(笑)。

狩野楽しいか、楽しくないか、辛いか、辛くないかというのは全て自分の気の持ちよう次第なので、それを心がけて楽しく過ごそうと思っています。

  • 狩野先生の1日のスケジュール
  • 峯岸先生の1日のスケジュール

さいたま赤十字病院の働きやすさ・福利厚生

勤務中の峯岸先生と狩野先生

勤務中の峯岸先生と狩野先生

さいたま赤十字病院に育児短時間勤務制度を使われている先生はいらっしゃいますか。

狩野当院は女性医師がとても少ないのですが、その中で育児短時間勤務制度を使っている人は何人かいます。

院内保育所も完備されていますよね。

峯岸院内保育所を使っている先生方もいらっしゃいます。日常の業務の間にお子さんの鼻水を吸いにいってきたというお話を聞いたこともあります(笑)。近くにあると便利ですよね。

病児保育所もありますか。

狩野あります。「ハートラちゃんのいえ」という施設で、1日5人までの預かりができるようです。

女性医師の会のようなものはありますか。

狩野ありません。当院は女性医師が少ない病院なんです。私は循環器内科に15、6年勤務していますが、私の次に循環器内科に入ってきた女性医師は峯岸先生なんですよ(笑)。この15年、女性が一人も入らなかった科なんです。そのぐらい男性しかいない科でした。女性の後輩が入ってきて、本当に嬉しいです。

峯岸ありがとうございます(笑)。

狩野男社会でしたが、働くのは男社会の方が楽です(笑)。女性差別もなく、男女に関係なく育てていただきました。

峯岸先生と狩野先生

峯岸先生と狩野先生

福利厚生についてはいかがですか。

狩野夏休みは1週間、しっかり取れます。最近は有給休暇の消費が義務づけられているので、私たちもきちんと申請して取ることを心がけています。働き方改革も進み、具体的には当直が曜日担当制になって、次の日の勤務から外すことができるようになりました。

峯岸初期研修医のときに上の先生方が当直明けもずっと働いていらっしゃる姿を見ていただけに、当直明けに帰れるようになったのは有り難いです。でも気になることが色々とあって、すぐには帰れないですね(笑)。

狩野心臓の科ですから、帰れない日も当然出てきますね。重症の患者さんも多いですし、科の性質上なかなか難しいです。

峯岸そうなんです。それに勉強がしたいなという気持ちもありますしね。

メッセージ動画

病院アピール

概要

  • 病院外観
  • 名称さいたま赤十字病院
    所在地〒330-8553 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地5
    電話番号048-852-1111
    開設年月昭和9年7月
    院長清田 和也
    休診日土・日曜日・祝祭日・年末年始(12/29〜1/3)、
    創立記念日(5/15)、国民の休日
    病床数638床

診療体制

診療科目・部門

総合臨床内科、肝・胆・膵内科、消化管内科、呼吸器内科、糖尿病内分泌内科、血液内科、膠原病・リウマチ内科、腎臓内科、脳神経内科、循環器内科、心療科、小児科、外科、乳腺外科、整形外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管外科、皮膚科、形成外科、高度救命救急センター、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、麻酔科、放射線治療科、放射線診断科、リハビリテーション科、緩和ケア診療科、口腔外科、病理診断科、放射線科部、薬剤部、栄養課、臨床工学技術課、検査部、病理部、健診部

認定・指定一覧

    • 総合周産期母子医療センター
    • 高度救命救急センター
    • ドクターカーによる診療(24時間365日)
    • 地域医療支援病院
    • 地域がん診療連携拠点病院
    • 臨床研修指定病院(厚生労働省)
    • 日本医療機能評価機構認定病院
    • 基幹災害拠点病院
    • 埼玉DMAT指定病院
    • 総合支援センター
    • 内視鏡センター
    • 赤十字医療救護班(4班常備)

学会認定

    • 日本内科学会教育病院
    • 日本皮膚科学会専門医研修施設
    • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
    • 日本整形外科学会研修施設
    • 日本産科婦人科学会研修施設
    • 日本眼科学会研修施設
    • 日本泌尿器科学会基幹教育施設
    • 日本脳神経外科学会A項施設
    • 日本麻酔科学会修練機関
    • 日本病理学会研修認定施設B
    • 日本救急医学会救急科専門医指定施設
    • 日本消化器病学会基幹研修施設
    • 日本循環器学会研修施設
    • 日本呼吸器学会認定施設
    • 日本血液学会研修施設
    • 日本腎臓学会基幹研修施設
    • 日本神経学会教育施設
    • 日本消化器外科学会専門医修練施設
    • 日本呼吸器外科学会自治医大の関連施設
    • 日本リウマチ学会研修施設
    • 日本消化器内視鏡学会指導施設
    • 日本大腸肛門病学会基幹研修施設
    • 日本周産期・新生児医学会母体・胎児専門医研修指定施設
    • 日本集中治療医学会専門医研修施設
    • 日本透析医学会専門医制度に基づく認定施設
    • 日本脳卒中学会認定研修教育病院
    • 日本臨床細胞学会教育研修施設認定
    • 日本臨床細胞学会施設認定
    • 日本肝胆膵外科学会修練施設A
    • 日本乳癌学会認定施設
    • 日本呼吸器内視鏡学会認定施設
    • 日本手外科学会研修施設
    • 日本緩和医療学会認定研修施設
    • 日本外傷学会専門医研修施設
    • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
    • 日本高血圧学会専門医認定施設
    • 日本耳鼻咽喉科学会研修施設
    • 日本救急医学会指導医指定施設
    • 日本肝臓学会認定施設
    • 心臓血管外科専門医認定機構基幹施設
    • 日本胆道学会指導施設認定
    • 日本血管インターベンション治療学会研修施設
    • 日本超音波医学会専門医研修施設
    • 日本臨床微生物検査技師制度協議会臨床微生物検査技師制度研修施設
    • 日本口腔外科学会専門医制度准研修施設
    • 呼吸療法医学会専門医研修施設
    • 日本膵臓学会認定指導施設
    • 日本静脈経腸栄養学会栄養サポートチームNST 専門療法士取得に関わる認定教育施設
    • 日本形成外科学会教育関連施設
    • 日本不整脈心電学会不整脈専門医研修施設
    • 日本臨床腫瘍学会認定研修施設