武田先生
医師を目指したきっかけをお聞かせください。
南私は8歳下に弟がいるのですが、母が弟を出産するときに診てくださった産婦人科の女性の先生の姿を見て、かっこいいなと憧れたことがきっかけです。
武田父が診療所の医師をしています。小さい頃から父の姿を見て、私も将来は医療に関わる仕事に就きたいと思っていました。進路決定の際に医師という立場で患者さんに接したいと考え、医師を目指しました。
初期研修で北見赤十字病院を選ばれたのはどうしてですか。
南私は札幌医大出身なので、将来的には母校の産婦人科医局に入ることは決めていました。当院の産婦人科には札幌医大から先生方が派遣されているので、以前から知っていた病院でしたが、初期研修を行うにあたっては色々な疾患の患者さんと接する機会がある病院の方がこれから先の医師人生にプラスになりそうだと思い、症例が集まりやすい当院での初期研修を選びました。
武田学生時代には道外の病院も含め、多くの病院見学に行き、それぞれの病院の雰囲気を拝見していました。当院は初期研修医の先生方がとても生き生きと働いているのが印象的でした。救急外来で研修医の先生方が積極的に動き、指導医の先生がバックアップされている現場を見て、私もこういう研修ができたらいいなと思いました。
見学にいらしたのはいつですか。
武田6年生の秋で、かなり遅い時期でした。
南私は5年生の終わりに見学に来る予定だったのですが、新型コロナウイルスの感染拡大で、時期がどんどん引き延ばされ、最終的に来られたのが6年生の7月でした。そのときは1週間の実習だったのですが、とても良い印象を受けました。
初期研修のプログラムについてはいかがですか。
武田1年目は基本的には必修科目がメインで、2年間の初期研修を行ううえで必要な科をローテートします。2年目の後半あたりからは好きな科をローテートできる時間をいただけます。個人的にはその期間があることがいいなと思っています。自分の興味のある科を選択してもいいですし、将来の科に直接的には関係がない科を選択してもいいので、知っておきたい知識をこの初期研修中に得ることができるのは嬉しいです。
南私が思う良いところは当院内でほとんどの科を完結できることです。外部の病院に行かなくても、当院で働いていけるのは魅力的ですね。
プログラムの自由度は高いですか。
南高いです。ローテートしたい診療科があれば、途中で組み替えることも可能です。
初期研修にあたって、どのような姿勢を心がけていますか。
南何事もできるだけ積極性を持ってチャレンジすることです。
南先生
コメディカルの方々とのコミュニケーションはいかがですか。
南今、精神科の外来で予診を取らせていただく仕事をしているのですが、看護師さんがとても親切に接してくださるんです。病棟でも忙しい時期、大変な時期がありますが、親身に接してくださる方が多く、いい病院だなと思っています。
武田色々なコメディカルスタッフの方にお世話になっています。不慣れな現場で助けてくださり、「ここはこういうふうにするんですよー」と教えていただけて、とても有り難い存在です。
北見赤十字病院の救急はいかがですか。
南三次救急の病院ですが、救急車がものすごく頻繁に来るということはなく、その面では働きやすいです。
当直回数はどのぐらいですか。
南2年目は月に5、6回です。1年目は希望によりますが、月に2回はマストになっており、2、3回という人もいますし、多く入りたい人であれば5、6回です。
当直ではどんなことが勉強になりますか。
武田救急車が来たときの初期対応ですね。症例が来たら、どういった疾患なのかをまず考えます。次にどういった検査を出すかを検討し、最終的には来られた患者さんをどうやって治療していいのかを上の先生と相談しながら決めていきます。そういった対応の仕方は勉強になっています。
南救急車の対応は武田が言った通りですが、これに加え、休日の日中はウォークインの患者さんの対応もしています。そういうところですと、あまり重症ではないものの、「これ、どうしたらいい」というマイナートラブル的な問題を解決していくのが勉強になります。こうした経験は将来、自分が専門外来を担当するときに活きるのかなと思っています。
同期は何人ですか。
武田私たちは10人で、1年下の研修医も10人です。
研修医室はありますか。
南あります。研修医しか入ってこない部屋なので、話しやすい環境です(笑)。