診察室にて勤務される齋藤先生
病院の特徴はどのようなものでしょうか。
齋藤私は初期研修医のときから当院にお世話になっているのですが、当院の特徴は診療科が揃っていて、それぞれの診療科で専門的な医療を行っていることだと思います。私も初期研修で色々な診療科を回ったのですが、各科で充実した研修をさせていただいたことで、診療科を選ぶ際の選択肢が広がりました。指導医の先生も大勢いらっしゃるので、初期研修での回りやすさがあり、そのあとの進路を選ぶときに困らない病院です。
医師を目指したきっかけをお聞かせください。
齋藤人の役に立てるような仕事をしたいという気持ちが大きかったことと、自分で資格を身につけて、どこででもきちんと生きていけるようにしていきたいと、高校生のときに目指すようになりました。
初期研修で名古屋第一赤十字病院(現 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一赤十字病院)を選ばれたのはどうしてですか。
齋藤大学5、6年生の臨床実習で産婦人科を回ったときに、お産などでの雰囲気の明るさに魅力を感じて、産婦人科を専門にすることを漠然と考えていたんです。そのため、初期研修では産婦人科に強みのある病院で研修したいと思い、見学での雰囲気の良さや初期研修医の人数が多いことなどから、当院を選びました。
実際に初期研修をなさってみて、いかがでしたか。
齋藤イメージしていた通りの初期研修でしたね。1学年20人ぐらいの初期研修医がいて、皆で協力して楽しく研修することができました。また各科で充実した学びを得ました。
初期研修中も産婦人科をずっと目指されていたのですか。
齋藤最初に麻酔科を回り、色々な手技をさせていただいたのですが、「手技を自分でやれたんだな」という実感があり、楽しく研修させていただけたんです。それで麻酔科とも迷いましたが、そのあとに産婦人科を回り、やはり産婦人科に進みたいと思い、産婦人科に決めました。
初期研修で回ったときの産婦人科の印象はいかがでしたか。
齋藤今からすれば、産婦人科の全容はやはり分かっていなかったですね。学生時代にイメージしていたこととあまり変わらず、お産で感動したり、妊婦さんのケアをしたりというところがいいな、手術も楽しそうだなと思っていました。
後期研修も引き続き名古屋第一赤十字病院でされたのですね。
齋藤専攻を産婦人科に決めた時点で、ほかの病院で後期研修をすることは考えていませんでした。
後期研修はいかがでしたか。
齋藤新しく覚えることばかりで忙しかったのですが、上の先生方が皆さん、優しく、丁寧に教えてくださるので、忙しいながらもとても充実した気持ちで過ごしていました。
後期研修が終わって、医局に所属されたのですか。
齋藤当院の産婦人科は名古屋大学の系列なので、名古屋大学の産婦人科に入局しました。3年間の後期研修が終わり、専門医を取る年に第一子を妊娠中だったので、専門医を取りつつ、出産してという感じでした(笑)。
名古屋大学医学部附属病院にも勤務されていますよね。
齋藤出産して、育児休暇を取得し、次の4月に当院に復職して1年ほど勤務したあとで、医局人事で名古屋大学医学部附属病院に異動しました。
大学病院での勤務はいかがでしたか。
齋藤大学病院は臨床はもちろんですが、研究もとても大事です。それまでは臨床メインで過ごしてきましたが、それまでとは違う毎日でした。研究にあたり、私は動物実験などを担当させていただいていたのですが、未経験の研究の世界を教えていただき、とてもためになったと思っています。
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院に来られた経緯をお聞かせください。
齋藤私の今の直属の上司である安藤智子先生が生殖医療を担当されているのですが、生殖医療を引き続き行う人を探されていて、お声がけをいただいたんです。それで医局との話し合いのうえで、そういう人事になりました。
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院での勤務はいかがですか。
齋藤もともと初期研修をして、その後も長くいた病院ですので、戻ってきてみると、顔見知りの先生方や看護師さん、コメディカルスタッフの皆さんも大勢いて、とても過ごしやすい環境です。大学病院には3年間いて、第二子を出産し、1歳になるところで当院に復職したので、勝手が分かっているところで復職できたことも助けになりました。
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院の救急の特徴をお聞かせください。
齋藤私が当院の救急に直接、関わっていたのは初期研修医の頃ですので、少し昔の話になってしまうかもしれませんが、当院は三次救急の病院として、地域からの重症患者さんの搬送を積極的に受け入れる立場を伝統的に守っています。産婦人科としては、総合周産期母子医療センターとして、地域の産婦人科の診療所や二次救急の病院からの母体搬送を年間約300件受け入れています。
当直の回数はどのぐらいですか。
齋藤全体の人数の変動で変わったりもしますが、現在は月に4回程度です。平日が3回と、週末や祝日が1回の計4回ですね。産婦人科の当直は2人体制で、産婦人科の当直とMFICUという母体胎児集中治療室の当直となっています。産婦人科医が常に2人いるという体制で、当直を回しています。