全国で活躍する女性医師

2024-07-31

唐津赤十字病院

全国の赤十字病院の中から、佐賀県の唐津赤十字病院にお伺いしました。勤務内容や1日のスケジュール、家庭と仕事の両立など、女性医師ならではの声が聞けるインタビューです。

岩﨑 めぐみ 先生

内科医長

  • 1982年

    茨城県土浦市で生まれる

  • 2008年

    佐賀大学を卒業後、佐賀大学医学部附属病院で初期研修を行う

  • 2010年

    佐賀大学医学部脳神経内科に入局し、佐賀大学医学部附属病院で後期研修を行う

  • 2011年

    佐賀県医療センター好生館で後期研修を行う

  • 2013年

    佐賀大学医学部附属病院に勤務する

  • 2014年

    佐賀中部病院に勤務する

  • 2015年

    高木病院に勤務する

  • 2016年

    佐賀記念病院に勤務する

  • 2019年

    唐津赤十字病院に勤務する

日本内科学会総合内科専門医・認定医・指導医、日本神経学会専門医・指導医、日本認知症学会専門医・指導医、日本頭痛学会専門医・指導医、認知症サポート医など。日本脳卒中学会にも所属する。

  • 佐賀県佐賀市出身
  • 1997年

    佐賀県佐賀市で生まれる

  • 2023年

    愛媛大学を卒業後、唐津赤十字病院で初期研修

稲富 梨紗 先生

初期研修医

contents

唐津赤十字病院

病院の特徴は?

岩﨑地域の中核病院なので、各科で協力することが必要ですが、和気あいあいとしている雰囲気の中で、皆で仲良く働いています。佐賀大学出身者と九州大学出身者が多く、割合としては佐賀大学出身者の方が少し多いのですが、各科の敷居や垣根が低く、相談しやすいですね。医局で休んでいるときに「ちょっとすみません」と声をかけてコンサルトすることもありますし、働きやすい環境です。

初期研修での人気の秘密は?

稲富病床数が304床ですので、規模としては大きくはないのですが、診療科が多く揃っています。一方で、初期研修医数が多くはないので、一人一人が色々なことをできる病院であることが人気の秘密だと思います。

医師を目指す

医師を目指したきっかけをお聞かせください

岩﨑私は中学生のときに人間関係で悩んだことから、気持ちの浮き沈みのようなことに興味を持ち、心理学という学問があることを知りました。そのうち医師という職業はお薬を扱ったり、幅広い面で対象者にアプローチができる職業だと知って、それなら医師を目指そうと思ったのがきっかけです。心理面のみならず、色々な側面で困っている方々がいますが、その方々に薬剤の使用を含めて関わっていける職業は医師だけなのかなと気づきました。

稲富私は小学2年生のときに腕を骨折し、入院して手術を受けたことがあります。その一連の流れを経験したことが医師という職業との出会いです。私はピアノを習っていたのですが、しばらく練習ができなくなりました。ところが早く練習を再開できるよう、ピアノ用の薄いギプスを作っていただいたんです。一般的な分厚いギプスでは練習できないので、本当に有り難かったです。医師の仕事は病気や怪我を治すだけではなく、その人が大事にしていることにも寄り添えるのだということが分かった経験をしたことが医師を目指したきっかけになりました。

学生時代に思い出に残っていることはどのようなことですか

稲富大学では合気道部に入っていました。4年生が主幹の学年なのですが、ちょうど2020年でコロナ禍が始まった年になったため、西医体(西日本医科学生総合体育大会)は3年生で終わりになってしまいました。ただ部活動自体は細々と続けることができたので、二段取得を目指して練習し、5年生の終わりに二段取得ができたことが思い出に残っています。

岩﨑二段とはすごいですね。

初期研修で唐津赤十字病院へ

初期研修で唐津赤十字病院を選ばれたのはどうしてですか

稲富先生の研修風景

稲富先生の研修風景

稲富もともと佐賀県に帰ってきたいと思っていたので、佐賀県内の病院を探していました。初期研修にあたって、私が理想としていたことは当直を上級医の先生と一緒にできることと、当直には月に4回ぐらいの回数で入れることでした。当院はその条件にぴったりで、安心できる環境でしっかり勉強できそうだと考え、当院を選びました。

見学での印象はいかがでしたか

稲富私は佐賀県に帰ってきたかったこともあり、5年生になってから佐賀県の病院を中心に病院見学を始めました。佐賀県だけでなく、ほかの県の病院にも行きましたが、当院は雰囲気がとても良かったんです。毎回の見学では昼休みに上級医の先生方がいない状況で、初期研修医の先生方と食事をするというのが恒例なのですが、そこで率直な意見や普段の生活のことについても聞くことができ、イメージが湧きやすかったです。

唐津赤十字病院での初期研修

唐津赤十字病院での初期研修はイメージ通りですか

稲富基本的にはイメージ通りなのですが、イメージ以上なのは色々なことが経験できることです。1年目の後半になると、私が回っていない診療科の先生方からも「こんな手技があるけど、やってみる」と突然、声をかけていただくことがありました。想像以上の経験を積ませていただいていると感じています。

初期研修のプログラムについてはいかがですか

稲富1年目には必修の診療科をほぼ回りきり、2年目は必修の科が1つ2つありますが、それ以外は自由に組むことができます。自分の志望科に合わせて、その科に行くならこれが必要だなという科を回れますし、佐賀大学医学部附属病院をはじめ、ほかの病院に行くことも可能ですので、佐賀大学医学部附属病院での研修を通して入局先を考えることができることも特徴です。

プログラムの自由度が高いですね

稲富高いと思います。

院外の研修先もありますよね

稲富地域医療では唐津市民病院きたはた、脇山内科、唐津市馬渡島診療所、唐津市小川島診療所、唐津市加唐島診療所、精神科では虹と海のホスピタル、松籟病院での研修となっています。選択科目では佐賀大学医学部附属病院のほか、佐賀県医療センター好生館、佐賀病院、嬉野医療センターなども選べます。私はこれから3カ月間、佐賀大学医学部附属病院に行き、入局先を考えようと思っています。

初期研修にあたって、どのような姿勢を心がけていますか

稲富何でもやってみようということと、やってみたいことを口に出すことにしています。やってみたいことを口にすることで、色々なところから声をかけていただいているので、最近はより意識するようになりました。

初期研修で勉強になっていることはどんなことですか

稲富当直帯は人数が少ない中で経験させていただくことが多く、勉強になっています。初期研修医は当直日を選ぶことができるので、色々な先生方のもとで研修ができます。先生方はそれぞれ方法や考え方が違いますので、それぞれの方法や考え方を学んでいます。そして、患者さんを診るにあたってはほぼ一から自分でさせていただけるので、一つ一つの症例を通して、じっくり勉強することができる環境です。

指導医の先生のご指導はいかがですか

稲富手技などをするときは1回目は見学し、2回目の前に指導していただき、そこからは見守っていただきながら研修しています。指導医の先生方は私たちが成長できるよう、動きやすいように配慮してくださっています。

岩﨑私たちが初期研修をしていたときと今とでは初期研修医を取り巻く環境は大きく変わりました。私は蹴られたり、激しい言葉で指導されたりも経験済みですが(笑)、今の研修医にはそういったことが絶対にないようにということを強く心がけています。研修医一人一人が何をしたいのか、将来的にはどういうことを必要としているのか、その目標値や設定は個々で違いますので、どうなりたいのかを考えながら、その研修医の習熟度に合わせた声がけや指導法などを意識しながら指導するようにしています。

コメディカルの方々とのコミュニケーションはいかがですか

稲富コメディカルスタッフの方々とは接する機会が多くあります。1年目の終わりに急変時シミュレーションといって、患者さんが急変したときに病棟でどう動くのかという劇のようなものを職員の方々の前でするという機会があり、その病棟の看護師さんたちと1カ月ぐらい、毎日のように練習したので、しっかりコミュニケーションを取れるようになりました。そのあとも同じ病棟を回ったことがあったのですが、やはりコミュニケーションを取りやすかったですし、ほかの病棟にも話しやすい方が多く、何かをお願いしたり、電話などもかけやすいです。

病院に改善してほしいことはありますか

稲富今すぐには思いつかないですね。

専門を選ぶ

岩﨑先生が専門を脳神経内科に決めた理由をお聞かせください

画像解析中の岩﨑先生

画像解析中の岩﨑先生

岩﨑もともと血管が好きで外科に行きたかったのですが、色々な事情があり、内科に進むことになりました。私は当時から医師として死ぬまで細く長く仕事をしていきたいと思っていたので、女性ですし、内科でじっくりと取り組んだ方がいいかなということで、内科を選びました。内科の中で脳神経内科に決めたのは分からない病気が多くあること、生活面などで不自由さを抱えている難病の患者さんが多いこと、女性の脳神経内科医が少ないことが理由です。女性医師へのニーズは高いはずだと考えました。

後期研修はいかがでしたか

岩﨑初期研修は網羅的に学ぶ場でしたが、後期研修は一つずつの脳神経内科疾患をより深く専門的に学んでいきました。難しい症例を担当させていただいたり、経験を少しずつ積んでいく繰り返しでしたね。脳卒中や急変時の対応についても鍛えられ、いつ何時に呼ばれてもいいという状況に対応する力をつけましたし、色々なことを学びました。

後期研修終了後は色々な病院に勤務されたのですね

岩﨑当時の脳神経内科医局は人数が少なく、4年に1人ぐらいしか入局者がいなかったのです。その状況ですと関連病院に勤務する人がいなかったので、私がその役割となって、1年ごとに関連病院を回っていました。1年ごとに転勤するとなると新しい環境に慣れることも大変ですし、慣れた頃に次の病院に行くことになるのも大変です。いつも「前の病院に戻りたいな」と思っていました(笑)。でも唐津赤十字病院は働きやすい環境なので、「前の病院に戻りたい」と考えることなく仕事ができています。

唐津赤十字病院に来られた経緯をお聞かせください

岩﨑医局人事ですが、今回は1年で転勤ということもなく、6年目に入ったところです。幸い医局へ毎年1人か2人が入ってくるようになりましたので、その後輩たちが関連病院に行っていることに加え、私も年次を経て、中堅という立場になってきたことも当院に長く勤務できている理由なのだと思います。

医師として、影響や刺激を受けた人はいますか

岩﨑女性として働くといううえでは目標とする医師が残念ながら当時の脳神経内科にはいませんでした。今は後輩の医師がこうありたいと思えるような医師になりたいという意識でいますし、色々なことに取り組んでいこうと動いているところです。

  • 岩﨑先生の1日のスケジュール

キャリアを積む

唐津赤十字病院での勤務内容をお聞かせください

岩﨑月曜日と水曜日が一般的な脳神経内科の外来で、火曜日が頭痛の専門外来です。また認知症の専門外来も立ち上げているので、水曜日の午後にそれの補助に入っています。木曜日は嚥下内視鏡の検査の日で、病院全体の患者さんの中で必要な方に飲み込みの検査をしています。金曜日は急患の対応にあたっています。

先生は頭痛と認知症を専門になさっているのですか

岩﨑脳神経内科のサブスペシャリティとして持っているのは頭痛と認知症ですが、当院に着任してから力を入れているのは頭痛です。頭痛で悩まれている地域の方々に貢献できるように専門外来を立ち上げ、色々な活動をしています。

頭痛をサブスペシャリティにされたきっかけはどういったものでしたか

岩﨑きっかけは私自身が片頭痛だったこともあるし、周囲を見渡しても頭痛持ちの人が多く、ニーズがあることです。以前は検査をしても異常がなければ「ただの頭痛」として扱われ、痛み止めだけを出されて終わりという状況があり、それは治療とは言えないのではないかと感じていました。片頭痛はどうしても女性に多い疾患ですので、女性を女性が診ることに意味があり、患者さんも話しやすいのかなと思い、頭痛を専門に選びました。

診療方針をお聞かせください

岩﨑患者さんにまずは寄り添うということが基本ですが、患者さん一人一人の環境やニーズが違いますし、患者さんが病気を抱えていてもどうありたいのか、何を目標にしているのかなどの意思確認をして、患者さんのお困りごとを共有しながら治療にあたるようにしています。

唐津赤十字病院で実現したキャリアはどのようなものですか

岩﨑頭痛の専門医を取得したのは唐津赤十字病院に来てからですし、専門医を取得後に専門外来を立ち上げましたが、地域の中核病院の中で「頭痛外来」と銘打っているのは当院だけですので、こういったことに携われたことは良かったです。今後は当院を頭痛の教育施設にしていきたいと考えています。これが実現すれば、佐賀県内初の教育施設になります。

これまでの勤務で印象に残っていることはどんなことですか

岩﨑当院は地域の中核病院で、地域の最後の砦でありながら脳神経内科医が私一人、佐賀県北部の急性期病院の中でも脳神経内科の常勤医は私だけなので、脳神経内科としての対応が厳しい状況なのですが、他科の先生方に協力いただいて、日々の診療を行っているという実感があります。これまで多くの病院に勤務してきましたが、当院で他科の先生方に協力していただきながら診療をしていることに感謝しかありませんし、一番印象に残っています。

これまでのキャリアを振り返られて、いかがですか

岩﨑なりたかった自分になっているのかどうかは分かりませんが、今は頭痛を中心にしながら全ての脳神経内科疾患を網羅的に診ていくことと、脳神経内科は画像がなかったとしても、患者さんの症状からその病気がどういった病気なのかをある程度、類推や推測をして、診断や治療をしていける科なのですが、そういった患者さんを診ながら診断して治療するという、脳神経内科ならではのことを少しずつできるようになってきました。今後はそういうことを後輩に伝えていけるよう、後輩が増えてほしいなと思っています。

救急

唐津赤十字病院の救急はいかがですか

岩﨑救急車の数は多いですが、救急科の医師がその対応をしていますし、夜間は内科、外科のそれぞれが対応しています。忙しさは日によって差がありますね。

稲富当院一つで広い範囲をカバーしていますが、救急車が来る日と来ない日の差は大きいです。

岩﨑救急では脳神経内科の患者さんだけが来られるわけではないので、その意味では勉強になっていますし、今も勉強をしておかないと分からないこともあります。それぞれの専門科の先生方にご指導を仰ぎながら診療していくことを経験できますね。

当直の回数はどのぐらいですか

岩﨑私は子育て中なので、土曜日か日曜日に月に1回の日中の当直をするという対応をさせていただいています。

稲富私は4回です。毎月、内科当直と外科当直に何回ずつ入るのかを初期研修医の中で決めており、ほかの人と被らないように入っています。

当直ではどんなことが勉強になりますか

稲富佐賀県北部地域の広い範囲から、また一次から三次までの色々な患者さんが来られます。昼間は一次の患者さんを診ることがありませんが、当直では風邪のような患者さんを自分で一から診たり、処方してお帰しするということをほぼ全てさせていただいています。指導医の先生は後ろから見ていてくださり、あとでフィードバックをくださいます。当院には心臓血管外科などがないので、疾患によっては転院搬送することもありますし、幅広い疾患にあたることができます。コモンディジーズはまんべんなく経験できていますし、1年かけて少しずつですが、慣れた疾患も増えてきました。

  • 稲富先生の1日のスケジュール
  • 稲富先生の麻酔科でのスケジュール

研修医室

研修医室はありますか

稲富研修医室はなく、総合医局の中にパーティションで仕切られたスペースがあります。研修医は2年目が3人、1年目が6人で、そこのスペースに研修医のデスクがあります。視覚は遮られていますが、声は聞こえるという環境です。上の先生方が話している声も聞こえるので、「この先生、今いらっしゃる」と気づいて、質問に突撃することもあります(笑)。ちょうど研修医の席の前にカルテが3台並んでいるので、上の先生方が興味深い症例の話をしていたらカルテを見に行くこともありますし、声が聞こえることには良い面もありますね。

家庭との両立

出産されたのはいつですか

岩﨑2017年です。当院に来る前に出産して、そのあとに当院に異動になりました。当時の病院も1人体制だったこともあり、産前の数週間と産後の3カ月を休んだ段階で復帰しました。育児休暇をきちんと取ろうという今の時代とは逆行していましたね(笑)。子どもは小学生になり、学童保育は使っていませんが、小学校の校庭を使ってクラブ活動のようなことをする活動に参加したり、体操教室やスイミングスクールなどの習い事をして、私が迎えに行くまでの時間を潰しています。

仕事と育児をどのように両立されているのですか

岩﨑両立できているのでしょうか(笑)。月曜日から金曜日までは、私の母が家事と育児を担っており、母に支えてもらいながら生活しています。子どもは我慢しているのかもしれませんが、「仕事に行かないで」と言われることもなく、理解してくれている方なのかなと思っています。その分、週末などの一緒にいられるときには子どもの行きたいところに一緒に行ったり、リフレッシュになっているのかどうかも分からないのですが、子どもに癒やされています(笑)。

今後のビジョンをお聞かせください

岩﨑脳神経内科の後輩の医師が研修できる病院になっていけるように、教育施設としての認定を取るために動いているところです。それから今の1人体制を可能であれば2人体制にしたいのですが、それは私一人の力ではどうにもならないので、行く行くはという目標ですね。私たちは女性の脳神経内科医のモデルケースがないまま、キャリアを積んできましたが、佐賀県内では上の先生方は男性が多く、そんな中で女性でも1人体制で働いている姿を後輩たちが見て、「ああいう働き方もあるんだな」「あんな人になりたいな」「仕事と子育てをあんなふうに両立しているんだな」と思ってもらえるようになりたいです。

今後のキャリアプラン

今後はどちらの科に進まれる予定ですか

稲富それが今の一番の悩みです(笑)。同期の中でも将来像が決まっていない方だと思います。内科系ということは決めているのですが、これから3カ月、佐賀大学医学部附属病院で光学医療診療部、循環器内科、肝臓・糖尿病・内分泌内科をローテートしますので、その期間に色々と見てくるつもりです。診療科を決めてから、専攻医研修先も決めることになります。

育児短時間勤務制度

育児短時間勤務制度を使われている先生方は多いですか

岩﨑育児休暇中の医師や週に1回の勤務をしている医師もいますが、育児短時間勤務制度を使っている人はいません。

院内保育所

院内保育所も完備されていますよね

岩﨑は~とふるほいくえんという保育所があります。私も当院に着任したときに使おうと考えたのですが、自宅が離れたところにあり、一緒に通うのも大変なので、自宅近くの保育所を使っていました。そのときに新設された保育所に新規で入れたので、それは良かったです。院内保育所の給食は当院の給食センターで作ったものを出していますし、運動会なども当院の講堂を使っていて、職員の保護者も一緒に参加しているところを見ると、とても楽しそうです。何かあったら、すぐに迎えに行けることも羨ましいと思っていました。

病児保育所

病児保育所もありますか

岩﨑ありません。

女性医師の会

女性医師の会のようなものはありますか

岩﨑飲み会だけの女性医師の会があります(笑)。半年に1回ぐらいのペースで開催し、コロナ禍ではできませんでしたが、最近また始めました。

稲富20人ぐらい集まりますね。

岩﨑女性だけの集まりですし、女性ならではという感じで言いたいことを言い合っています(笑)。

唐津赤十字病院の福利厚生

福利厚生についてはいかがですか

岩﨑有給休暇を取りやすい病院だと思います。子どもが熱を出したりしたときも、有給休暇のほか、時間単位での休暇も取れるので、丸一日休む必要がありません。もちろん、周囲の先生方のご理解もありますが、お互いに協力し合って働けています。

学会や本社研修にあわせて同期旅行

学会や本社研修にあわせて同期旅行

稲富確かにお休みは取りやすいですね。それから基幹型の初期研修医のみにはなりますが、研修費を年に20万円いただけます。ACLSなどの講習会に行ったり、穿刺の練習用のキットを買ったりするときにも使えますので、しっかり活用させていただいています。

岩﨑互助会があり、コロナ禍では自粛傾向にありましたが、旅行などを再開しつつあります。

稲富部活動も盛んですよね。


英語部活動の様子

英語部活動の様子

岩﨑スポーツ系の部活動は盛んですね。私は英会話サークルを立ち上げました(笑)。留学したいという先生がいたので、英語が堪能な事務職員の方に協力していただき、その先生の留学前に英会話を練習しようということになりました。そこに色々な先生方をお誘いし、週に1回、仕事が終わったあとの30分から1時間を英語だけを話して過ごすサークルです。今は忙しくて、なかなか参加できないのですが、そのサークルでは飲み会も英語だけで話し、グループラインに書き込むときも英語だけです。その先生も留学先からグループラインに参加して、英語で近況を報告してくれていました。

唐津赤十字病院での女性医師の働きやすさはどのようなところにありますか

岩﨑子育て中の男性の先生方も多いので、男性は仕事だけをする、女性は育児をしながら仕事をするという感じではなく、それぞれがプライベートを充実させながら仕事もしようという考えを持っているように思います。そのため、女性医師に限らず、男性にも働きやすい病院です。

稲富先生はお住まいは寮ですか

稲富宿舎はありません。28,500円上限で家賃の半額補助が出るので、それなりに良いところに住めると思います。今年に入って、病院に近いところに移ったこともあり、朝ゆっくり準備できるようになりました。徒歩圏内にスーパーもいくつかあって、楽しく暮らせています。

ワーク・ライフ・バランス

ワーク・ライフ・バランスをどのように心がけていらっしゃいますか

岩﨑短時間でリフレッシュすることを心がけています。そんなに長い時間遊んだり、子どもの相手をしたりすることはできないので、遊ぶときは遊ぶというめりはりをつけるようにしています。また長くだらだらと病院にいないことも意識していますね。17時に退勤しないと子どもの迎えに間に合わないという事情もありますが、どうしてもだらだらとしそうになるので、なるべく早めに退勤しています。

稲富仕事が終わったあとは先生方や同期と食事に行ったりすることもあり、気持ちを切り替えられています。私は佐賀市内に実家があるので、週末には実家に帰り、ゆっくり過ごしてから唐津に戻ってくるのもリフレッシュになっています。

ご趣味など、プライベートについて、お聞かせください

岩﨑子どもと公園や子どもが行きたいところに行って、遊ぶことです。子どもが楽しそうに遊んでいる姿を見ると良かったなと感じます。日頃は少し寂しい思いをさせているかもしれないし、罪滅ぼしのための自己満足なのかもしれませんが、休日の楽しみですね。また、子どもが料理をすることが好きなのですが、勤労感謝の日に「いつもお仕事、頑張ってくれてありがとう」と子どもが作ったサンドイッチを出してくれたことがありました。これには「頑張っていて、良かった」と思えました。子どもとの時間が今の癒やしです。

ピアノ演奏中の稲富先生

ピアノ演奏中の稲富先生

稲富長くピアノをしていたので、唐津にも電子ピアノを持ってきていて、ヘッドホンをつけて弾いていますが、実家に帰ると実家のピアノを弾けるのが楽しみです。実家では母とガーデニングもしています。春から初夏までは時期も良く、気持ちよくガーデニングができますね。土を触っていると癒やされます(笑)。

座右の銘などはありますか

岩﨑以前は「為せば成る」でしたが、最近は「目の前のことを一つ一つ」ですね。また私の祖母が言っていたのは「心は丸く、腹立たず」でした。私は瞬間湯沸かし器なところもあるのですが(笑)、そうならないように、祖母の言葉を思い出すようにしています。

稲富きちんとした座右の銘ではないのですが、「自分がやってみたいことを表明しておく」と「やれるものならやる」です。

メッセージ動画

病院アピール

概要

  • 病院外観
  • 名称唐津赤十字病院
    所在地〒847-8588 佐賀県唐津市和多田2430
    電話番号0955-72-5111(代表)
    開設年月1957年10月
    院長宮原 正晴
    休診日土日・祝日・赤十字社創立記念日(5月1日)
    病床数304床(一般300床、感染症4床)
    入院患者数235人 / 日(平均)(2022年度)

診療体制

診療科目・部門

内科、循環器内科、小児科、外科、呼吸器外科、乳腺外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、麻酔科、救急科、形成外科、歯科口腔外科、頭痛外来、認知症外来、セカンドオピニオン外来、禁煙外来、緩和ケア外来、ストーマ外来、スポーツ外来、ペースメーカー外来、外来化学療法、看護部、医療安全推進センター、感染管理室、薬剤部、血液浄化センター、医療技術部

認定施設一覧

    • 日本内科学会認定医制度教育病院
    • 日本循環器学会循環器専門医研修施設
    • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
    • 日本血液学会認定血液研修施設
    • 日本消化器外科学会専門医修練施設
    • 日本呼吸器外科学会関連修練施設
    • 日本整形外科学会専門医制度研修施設
    • 日本脳卒中学会認定研修教育病院
    • 日本脳神経外科学会専門医訓練施設
    • 日本眼科学会専門医制度研修施設
    • 日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関
    • 日本放射線科専門医修練協力機関
    • 日本麻酔科学会麻酔科認定病院
    • 日本臨床細胞学会認定施設
    • 日本病理学会研修登録施設
    • 日本消化器病学会関連施設
    • 日本消化器内視鏡学会指導施設
    • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
    • 日本乳癌学会認定施設
    • 日本静脈経腸栄養学会NST稼働施設
    • 日本高血圧学会専門医認定施設
    • マンモグラフィー検診施設画像認定
    • 日本心血管インターベンション治療学会の研修関連施設
    • 日本呼吸器内視鏡学会認定施設
    • 日本臨床腫瘍学会認定研修施設(特別連携施設)
    • 日本呼吸器学会認定施設
    • 日本小児循環器学会認定小児循環器専門医修練施設
    • 日本糖尿病学会専門医認定教育関連施設
    • 日本胆道学会指導施設
    • 日本小児科学会 小児科専門医研修施設
    • 日本皮膚科学会認定専門医研修施設
    • 日本泌尿器科学会 専門医教育施設 拠点教育施設
    • 日本脊椎脊髄病学会 椎間板酵素注入療法実施可能施設
    • 日本脳卒中学会一次脳卒中センター
    • 日本臨床腫瘍学会認定研修施設
    • 浅大腿動脈ステントグラフト実施施設
    • 日本てんかん学会研修施設
    • 日本内科学会・日本専門医機構 内科専門研修プログラム認定施設
    • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会認定 インプラント実施施設、エキスパンダー実施施設
    • 日本輸血・細胞治療学会認定指定施設
    • 日本透析医学会認定 教育関連施設
    • 日本肝臓学会認定施設(特別連携施設)
    • 日本医学放射線学会画像診断管理認証施設

基本診療料

    • 急性期一般入院料1
    • 総合入院体制加算3
    • 地域医療支援病院入院診療加算
    • 臨床研修病院入院診療加算
    • 妊産婦緊急搬送入院加算
    • 救急医療管理加算
    • 超急性期脳卒中加算
    • 診療録管理体制加算1
    • 医師事務作業補助体制加算1(25対1)
    • 急性期看護補助体制加算(25対)(看護補助者5割以上)
      夜間100対1急性期看護補助体制加算 夜間看護体制加算
    • 療養環境加算
    • 重症者等療養環境特別加算
    • 無菌治療室管理加算2
    • がん拠点病院加算
    • 栄養サポートチーム加算
    • 医療安全対策加算1 医療安全対策地域連携加算1
    • 感染対策向上加算1 指導強化加算
    • 患者サポート体制充実加算
    • 褥瘡ハイリスク患者ケア加算
    • ハイリスク妊娠管理加算
    • 後発医薬品使用体制加算2
    • 病棟薬剤業務実施加算1
    • 病棟薬剤業務実施加算2
    • データ提出加算2イ
    • 入退院支援加算1 入院時支援加算
    • 認知症ケア加算3
    • せん妄ハイリスク患者ケア加算
    • 精神疾患診療体制加算
    • 地域医療確保体制加算
    • 救命救急入院料3 告示注3、注7(小児加算)
    • 小児入院医療管理料3
    • 看護職員処遇改善評価料57

特掲診療料

    • 歯科治療時医療管理料
    • クラウンブリッジ維持管理料
    • 上顎骨形成術(骨移動を伴う場合に限る。)(歯科)
    • 下顎骨形成術(骨移動を伴う場合に限る。)(歯科)
    • 精密触覚機能検査
    • 歯科口腔リハビリテーション料2
    • 心臓ペースメーカー指導管理料の注5に規定する遠隔モニタリング加算
    • 糖尿病合併症管理料
    • がん性疼痛緩和指導管理料
    • がん患者指導管理料イ
    • がん患者指導管理料ロ
    • がん患者指導管理料ハ
    • がん患者指導管理料ニ
    • 糖尿病透析予防指導管理料
    • 地域連携小児夜間・休日診療料1
    • 二次性骨折予防継続管理料1
    • 二次性骨折予防継続管理料3
    • 外来放射線照射診療料
    • 外来腫瘍化学療法診療料1
    • ニコチン依存症管理料
    • 開放型病院共同指導料
    • がん治療連携計画策定料
    • 肝炎インターフェロン治療計画料
    • ハイリスク妊産婦連携指導料1
    • 薬剤管理指導料
    • 医療機器安全管理料1
    • 医療機器安全管理料2
    • 在宅患者訪問看護・指導料及び同一建物居住者訪問看護・指導料
    • 持続血糖測定器加算(連動する)及び皮下連続式グルコース測定
    • 持続血糖測定器加算(連動しない)及び皮下連続式グルコース測定
    • 遺伝学的検査
    • BRCA1/2遺伝子検査
    • 先天性代謝異常症検査
    • HPV核酸検出及びHPV核酸検出(簡易ジェノタイプ)
    • 検体検査管理料加算(Ⅳ)
    • 時間内歩行試験及びシャトルウォーキングテスト
    • ヘッドアップティルト試験
    • 神経学的検査
    • コンタクトレンズ検査料1
    • 小児食物アレルギー負荷検査
    • 画像診断管理料加算2
    • CT撮影及びMRI撮影
    • 冠動脈CT撮影加算
    • 外傷全身CT加算
    • 心臓MRI撮影加算
    • 乳房MRI撮影加算
    • 小児鎮静下MRI撮影加算
    • 抗悪性腫瘍剤処方管理加算
    • 外来化学療法加算1
    • 無菌製剤処理料
    • 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)初期加算
    • 脳血管リハビリテーション料(Ⅰ)初期加算
    • 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)初期加算
    • 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)初期加算
    • がん患者リハビリテーション料
    • 人工腎臓(慢性維持透析を行った場合1)
    • 導入期加算1
    • 組織拡張器による再建手術(乳房(再建手術)の場合に限る。)
    • 緊急整復固定加算及び緊急挿入加算
    • 椎間板内酵素注入療法
    • 乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術(一連につき)(MRIによるもの)
    • 乳がんセンチネルリンパ節加算1及びセンチネルリンパ節生検(併用)
    • 乳がんセンチネルリンパ節加算2及びセンチネルリンパ節生検(単独)
    • ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後)
    • 食道縫合術(穿孔、損傷)(内視鏡によるもの)、内視鏡下胃、十二指腸穿孔瘻孔閉鎖術、胃瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)、小腸瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)、結腸瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)、腎(腎盂)腸瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)、尿管腸瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)、膀胱腸瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)、腟腸瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)
    • 経皮的冠動脈形成術
    • 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの)
    • 経皮的冠動脈ステント留置術
    • ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術
    • 大動脈バルーンパンピング法(IABP法)
    • 腹腔鏡下リンパ節群郭清術(側方)
    • 腹腔鏡下胆嚢悪性腫瘍手術(胆嚢床切除を伴うもの)
    • 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術
    • 腹腔鏡下肝切除術(部分切除、外側区域切除)
    • 内視鏡的逆流防止粘膜切除術
    • バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術
    • 腹腔鏡下膵腫瘍摘出術
    • 腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術
    • 内視鏡的小腸ポリープ切除術
    • 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術
    • 膀胱頸部形成術(膀胱頸部吊上術以外)、埋没陰茎手術及び陰嚢水腫手術(鼠径部切開によるもの)
    • 医科点数表第2章第10部手術の通則の 5及び6(歯科点数表第2章第9部手 術の通則4を含む。)に掲げる手術
    • 医科点数表第2章第10部手術の通則16に掲げる手術
    • 輸血管理料Ⅰ
    • 輸血適正使用加算
    • 人工肛門・人工膀胱造設術前処置加算
    • 麻酔管理料(Ⅰ)
    • 放射線治療専任加算
    • 外来放射線治療加算
    • 高エネルギー放射線治療
    • 1回線量増加加算(全乳房照射)
    • 体外照射呼吸性移動対策加算
    • 定位放射線治療
    • 画像誘導放射線治療(IGRT)
    • 定位放射線治療呼吸性移動対策加算
    • 病理診断管理加算1
    • 悪性腫瘍病理組織標本加算

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