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日本赤十字社 全国で活躍する女性医師 2025-03-31

岐阜赤十字病院

全国の赤十字病院の中から、岐阜県の岐阜赤十字病院にお伺いしました。勤務内容や1日のスケジュール、家庭と仕事の両立など、女性医師ならではの声が聞けるインタビューです。

岡村 周子
(おかむら ちかこ)
先生

岐阜赤十字病院 眼科

1988年に岐阜県海津市に生まれる。
2015年に福井大学を卒業後、岐阜県総合医療センターで初期研修を行う。
2017年に中京病院、2018年に岐阜赤十字病院で眼科の専門研修を行う。
2020年に岐阜赤十字病院に勤務する。
 

日本眼科学会専門医など。日本眼科手術学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本弱視斜視学会にも所属する。

1989年に愛媛県今治市で生まれる。
2014年に愛媛大学を卒業後、宇治徳洲会病院で初期研修を行う。
2016年に高山赤十字病院で整形外科の専門研修を行う。
2019年に岐阜大学医学部附属病院に勤務する。
2020年に岐阜大学大学院に入学し、大橋整形外科に勤務する。
2022年に岐阜清流病院に勤務する。
2024年に岐阜赤十字病院に勤務する。
 

日本整形外科学会専門医など。

槇 利衣
(まき りえ)
先生

岐阜赤十字病院 整形外科

contents

01 岐阜赤十字病院

病院の特徴は?

岡村先生の手術風景

岡村28診療科が揃っていて、311床の病院です。内科では甲状腺・糖尿病内科が強く、岐阜県内でも多くの症例があります。甲状腺・糖尿病内科の患者さんの中には眼に症状が出る方も少なくありませんので、私のいる眼科とも連携を密にして診療させていただいています。眼科に関しては常勤医師が5人おり、県内の眼科としては規模が大きいです。5人の常勤医師のうち、私を含めて女性医師が2人いて、男性の先生方にサポートしていただきながら勤務しています。

救急車はそれなりに来ますが、岐阜市内には病院が多くありますので、救急の患者さんは分散しています。救急という意味ではほどよい忙しさの病院です。

初期研修での人気の秘密は?

とても忙しいわけではないのですが、救急車もほどよく来ますので、色々な症例を学べます。また初期研修医の人数がコンパクトなので、それぞれの診療科を1人で回り、1人でその科のことをぎゅっと圧縮して研修できること、かつ自分のプライベートな時間も確保できることが人気の秘密なのかなと思います。

02 医師を目指す

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

岡村一番身近な存在である父が医師だったことが大きいですね。父は消化器内科医として病院に勤務しており、患者さんのために尽力している姿を小さい頃から見てきました。私も世の中の役に立ちたいという思いはずっとあったのですが、その中で父のようになりたいという気持ちが強くなっていきました。それから姉も医師であったことも大きいです。姉はやはり一番の憧れの女性ですし、姉のように勉強して医師を目指したいという、直接的な目標がありました。

私はあまり病気をしなかったので、病院にお世話になった経験から医師を目指したというわけではありません。ただ、小さい頃から医療職自体に興味があり、中学生のときに戦争地域でのボランティアの方の本を読んで、国際医療に憧れを持ち、私もそういったところで働きたいなと思ったことがきっかけとしては大きかったですね。

初期研修の病院を選んだ理由をお聞かせください。

岡村学生時代は診療科が明確に決まっていなかったので、初期研修先として、三次救急であること、色々な救急対応が可能な病院であること、なおかつ初期研修医の数が多く、仲間と一緒に難しい症例にも立ち向かっていけそうだという理由で岐阜県総合医療センターを選びました。初期研修ではやはり救急の経験をかなり積めたかなと思います。生命に関わるような患者さんが結構いらっしゃいましたし、今の眼科の診療に繋がるような経験はなかなかできませんでしたが、患者さんへの対応についての学びは大きかったです。

まずはとにかく地元を出たかったということが挙げられます(笑)。それで西日本の病院を探していると、宇治徳洲会病院は救急車を断らないことを掲げており、救急をできるようにする初期研修を行っている病院だと知りました。私としても救急ができる医師になりたいという思いがあったので、宇治徳洲会病院を選びました。実際に初期研修が始まってみると、本当にひっきりなしに救急車が来て、当直も寝られないぐらい忙しかったのですが、上についてくださる先生方も皆さん素晴らしい先生方で、救急の勉強をするという意味ではかなり身についた初期研修だったと思います。

03 専門を選ぶ

ご専門を選ばれたきっかけについて、お話しください。

岡村初期研修中に眼科に決めました。診療科を選ぶにあたっては手術で直接的に病気を治したいという思いがありました。眼科で診るのは眼球という小さな臓器ですが、奥深いですし、とても綺麗な臓器なんです。基本的には出血もしないですし、そういう綺麗な臓器の綺麗な手術に私もチャレンジしたいと考えたのが眼科を選んだ理由です。

私も最終的には初期研修中に決めました。外科系に進みたいという漠然とした希望はありましたが、外科の花形はやはりがん診療です。でも、がんを診るのは自分には荷が重すぎるのではないかと思いました。その点、整形外科はあまり生死に関わることがなく、一方で、機能再建外科でもあるので、患者さんのADLを高めたり、獲得するための科であることに惹かれました。手術が終わると元気になって帰っていかれる患者さんの姿を見ると、生死に直接関わらなくても、患者さんの元気な生活を手助けできる診療科も大事なのではないかと気づき、整形外科に決めました。

専門研修について、お聞かせください。

岡村名古屋市の中京病院の眼科専門研修プログラムを選びました。中京病院の眼科には大学病院のようなプログラムがあり、専攻医を育成しています。診療もかなりアグレッシブに行っているという話を耳にしまして、実際に見学に行きますと、女性の先生方が多くいらっしゃり、皆さんがご自身の専門をきちんと持って診療されていました。眼科の中で細分化されている専門分野をご自分のものにされているという姿に憧れましたね。岐阜県出身なので、愛知県に出ていくのは勇気がいったのですが(笑)、そういう経験を積めるのも若いうちならではだと考え、中京病院に行きました。最初は分からないことだらけで、日々の診療に追われていたのですが、教育システムがしっかりしていて、質問しやすい環境でしたので、指導医の先生に分からないことは全て質問していました。手術の手技に関しても、1回目は指導医の先生がされるところを見学し、次に豚の眼を使って練習します。その指導も受けられましたし、実際の患者さんに手術する前にスキルや感覚を身につけられましたので、しっかりスキルアップできたと思います。

槇先生の手術風景

宇治徳洲会病院での初期研修で救急をとても多く経験させていただきましたし、専門研修はまた違う場所に行きたいと思い、初期研修の候補として見学に行ったこともある高山赤十字病院にまた見学に行ったんです。高山赤十字病院は地域柄、そこまで忙しいわけではなかったのですが、その地域で唯一の三次救急病院であり、そこでやるしかないという病院です。そういう病院ならしっかり研修できるかなと思い、高山赤十字病院に決めました。来てみると、愛媛とは全く違う土地でしたし、人や環境に慣れることが大変で、最初の1年は整形外科を止めようと思っていました(笑)。でも2年目になるときに、整形外科を大好きな新しい上司の先生が来られたんです。始めは何だか熱に当てられたようで、余計に嫌な感じになっていたのですが(笑)、その先生がやる気のない私に対して、とても一生懸命に教えてくださったり、手術も一緒に考えてくださったりする中で、自分で考えて手術をすることや調べたことを患者さんに還元することがとても楽しいんだなということが分かり、整形外科はいいなと気づきました。それからは楽しくやっています。

岐阜赤十字病院に来られた経緯をお聞かせください。

岡村岐阜赤十字病院は中京病院の関連病院なんです。岐阜県出身ということもあり、可能であれば岐阜に戻りたいということを上司の先生にお伝えしていたところ、その希望を叶えていただき、専門研修2年目から岐阜赤十字病院に来て、専門研修終了後もそのまま当院で働いています。

高山赤十字病院で専門研修を終え、岐阜大学医学部附属病院に勤務しました。その1年後に大学院に入ったのですが、そのタイミングで岐阜大学に入局したんです。大学時代の「基礎配属」で寄生虫学の研究室に配属され、マラリアの研究をしたのですが、担当の先生が厳しくも熱心に教えてくださったので、研究がとても面白かったんですね。それで一度は大学院で基礎研究に身を置きたいなと思い、大学院に入学しました。大学院では骨肉腫の治療法について研究し、論文を書き終わったところです。大学院の区切りがついたため、常勤としての勤務先ということで、医局人事で当院に来ました。

医師として、影響や刺激を受けた人はいますか。

岡村自分が働いてきた病院で出会った全ての先生ですね。特に眼科の先生方は専門性を持つスペシャリストでありながらジェネラリストでもあります。眼科はかなり専門性が高いので、それを究めている先生方皆さんを尊敬していますし、私もそうなりたいと思っています。

やはり高山赤十字病院の上司だった先生です。その先生のお蔭で、今も整形外科医を続けられています。その先生の診療のスタイルを間近で見たことで、「先生なら、どうするかな」と考えることもあるので、私のロールモデルですね。今は別の病院にいらっしゃいますが、困ったときには相談に乗っていただいていますし、とても感謝しています。

  • 槇先生の1日のスケジュール

04 救急

岐阜赤十字病院の救急の特徴をお聞かせください。

二次救急の病院です。救急科の医師はいないのですが、週に2回、ほかの病院から救急科の先生が来てくださっています。それ以外の日は救急の要請が入ったら、看護師さんが最初に受け、それを該当するであろう科の医師に連絡して、その科で対応する形です。

当直の回数をお聞かせください。

岡村眼科は救急には携わっておらず、眼科の医師は当直免除になっています。私は専門研修2年目になるときに当院に来ましたが、それ以来ずっと当直はしていません。

私は月に3回から4回です。当直では整形外科以外の外科や泌尿器科など、外科系全てに対応しています。忙しいときは救急外来から離れられない日もありますが、少し穏やかに過ごせる日もあり、忙しさには波があります。

05 キャリアを積む

岐阜赤十字病院での勤務内容をお聞かせください。

勤務中の岡村先生

岡村岐阜赤十字病院に所属しているのですが、外の病院やクリニックでの勤務もしています。月曜日の午前中はクリニックで外来、午後は隔週で手術か、手術を控えている患者さんへの外来での説明です。火曜日の午前中は手術、午後は外来です。水曜日は郡上市の八幡病院で外来をしています。木曜日は午前中は手術で、午後が外来ですが、ここでは隔週で斜視や弱視の専門外来を担当しています。金曜日は午前中が外来で、午後が手術です。

私は月曜日と水曜日が外来で、それ以外の日が手術です。手術件数にも波がありますね。当直をしているときに患者さんが続くと、私だけずっと手術しているみたいな日もあれば、意外にそういった事態がなく、ほかの先生の助手に入ることが多い時期もあって、件数は読めません。

サブスペシャリティについて、お聞かせください。

岡村専門外来として行っているのは斜視や弱視です。以前は中京病院から斜視の専門の先生がいらしていたので、その先生のもとで勉強させていただいていたのですが、その先生がいらっしゃらなくなったので、その先生が診られていた患者さんを私が引き続き診療させていただいているという形です。

私は手の外科をサブスペシャリティにする予定です。これまで色々な手術をしてきた中で、大きな手術よりは顕微鏡を使うような細かな手術のほうがやっていて楽しいと気づきました。女性は手をよく使いますし、手の疾患で来られる患者さんには女性が比較的多いという印象もあり、私も女性ですし、生活のうえで困ることなどが実感を持って分かるのかな、そういったことでお役に立てればと考え、手の外科を選びました。幸せなことに、当院の整形外科の野々村秀彦部長は手の外科を専門にしておられますし、手の外科を志望しているほかのスタッフもいますので、私も手の外科の専門医取得に向けて勉強できればと思っています。

診療方針をお聞かせください。

岡村患者さんが入ってこられたときは必ず挨拶から始め、「お変わりないですか」というお声がけをするようにしています。眼科は検査ありきの診療科なので、例えば視力が1.0でも「すごく見えるよ」という方もいれば、もともと1.5だった方が1.0になると「見にくくなった」と言われますので、患者さんが感じていらっしゃる変化をお聞きするようにしています。そうすることで、診療でどういうお話をしたらいいのか、どういう治療を提案するべきかなどを考えることができますので、患者さんがどういうふうに感じていらっしゃるのかを伺うことを大切にしています。

整形外科を目指したときと今もあまり変わらないのですが、ADLが障害され、痛い、動けないというだけで、患者さんの負担が大きくなるので、それを手術や治療をすることで、少しでも楽にしてさしあげ、患者さんが毎日を楽しく過ごせるようにしたいです。ただ、怪我をする、骨折をする、病気になる、そこから治療を受けて良くなっていく過程では患者さんご自身に頑張っていただかなくてはいけないのですが、それは辛いことです。怪我をしたり、病気をするだけで辛いのに、そこから治療して良くなるためにまた頑張るというのはかなり辛いことなので、その過程のそばにいてお手伝いをし、一緒に歩んでいきたいです。私たちにできることはそのぐらいしかできないと思っているので、患者さんが病気や怪我に立ち向かって良くなっていく過程を純粋に手助けする存在でいたいと考えています。

岐阜赤十字病院で実現したキャリアはどのようなものですか。

岡村眼科専門医の取得ですね。そのために論文も書きましたし、学会発表もポスターと口頭を1回ずつさせていただきました。それをクリアしたうえで、専門医を取得できました。

当院に来て1年が経ったばかりなので、発展途上です。整形外科の専門医は既に取っているのですが、サブスペシャリティとしての手の外科の専門医をこれから取れるようにしていきたいと思っています。

これまでの勤務で印象に残っていることはどんなことですか。

岡村眼科の手術で一番多いのが白内障です。白内障は年齢の変化によって、誰もがなるものなので、私たち眼科医からすればありふれた疾患です。あるとき、80歳ぐらいの女性の患者さんが手術前にとても不安になっておられたことがありましたが、手術後にまた見えるようになりました。手術の翌々日は開業医の先生のところで診ていただくのですが、3カ月後は節目ということで、当院に来ていただくんですね。そこで、その患者さんが私に会った瞬間に涙を流されて、「先生に会えてほっとした」とすごく喜んでくださったんです。眼科の中では白内障の手術は簡単なものという認識でしたが、QOV、見えるということがいかに大切なのかを改めて気づかされました。その改善のお手伝いができ、眼科医として働いていて良かったなと感じた瞬間でした。

考えてみたのですが、ぱっと出てくるものがあまりないので、これからそういう出会いがあればいいなと思っています。

初期研修医の指導にあたって、心がけていることはありますか。

岡村眼科医を目指して当院で初期研修をするという人は少ないので、あまり関わることはありません。眼科は特殊なので、眼科を回る研修医には検査の見方や外来での話の仕方などを見てもらうなど、眼科についてよりも臨床の場での患者さんへの対応の仕方などを学んでいただく場にしています。

勤務中の槇先生

私たちよりも学年がかなり離れた初期研修医を教えるときはどこまでやってもらうべきかを計りかねるところがありますね。私が研修医だったときにやる気があっても自分から積極的に「やらせてください」と言えなかったんです。それで「お前はやる気がないな」と言われたこともありました(笑)。そのため、そういう研修医もいるのだということを念頭に置いて、その研修医がどういうことを勉強したいのかということをなるべくこまめに尋ねるようにしています。

これまでのキャリアを振り返られて、いかがですか。

岡村産休で2回、間が抜けているのですが、それでもこれだけの手術をしたり、患者さんと関わらせていただき、上司やほかの先生方のサポートを受けながらキャリアアップできているかなと思います。自分だけでやると不安が大きいことであっても、上の先生方にご指導いただきながら手術やチャレンジをさせていただける環境はとても有り難いです。

いまだに自分が医師に向いているのかどうかを考えてしまうことがあります(笑)。でも、いつも人の役に立ちたいという気持ちがあるので、そういった意味ではこの仕事を続けてきて良かったです。これからも自分ができることで助けられる人がいるなら、お役に立てるよう頑張りたいです。

06 家庭との両立

ご出産されたのはいつですか。

岡村2021年2月と2022年12月で、上が男の子、下が女の子です。育児休暇も取り、子どもの1歳の誕生日が来る月の1日から職場復帰しました。

仕事と家庭をどのように両立されてきたのですか。

岡村両立できているかどうかは分かりません(笑)。仕事中は仕事に集中し、帰宅してからは子どもたちのことを全力でやるようにして、そういう切り替えが大事かなと思っています。でも切り替えられずに仕事の疲れを家庭に持ち込んでしまうこともありますし、適当ではありますが、何とか毎日を過ごしています。

  • 岡村先生の1日のスケジュール

07 今後のキャリアプラン

今後のビジョンをお聞かせください。

岡村今は子育てをしながら働いていますので、ほかの先生方にご迷惑をかけていますが、このまま眼科医として診療のスキルアップを目指していきたいです。

まずはやはり整形外科医としての基本的なことを何でもできるようにしていきたいです。その中で手の外科というサブスペシャリティを身につけ、それを自分の武器にして、患者さんに対してできることをさらに増やしていきたいと思っています。岐阜県内にはまだ女性の整形外科医が少なく、日本全体では増えてきたと聞きますが、当院には1人後輩がいるものの、周囲にはほとんどいないので、増えてきた実感はありません。これからさらに増えてくれるといいですね。それから国際医療にも興味があるので、チャンスがあれば勉強したいです。海外に行くにしてもまずは「これができる」というものがないといけないので、整形外科をしっかり頑張っていければと考えています。

08 育児短時間勤務制度

育児短時間勤務制度を使っていらっしゃいますか。

岡村1人目を出産後に復帰したときから使っています。退勤が1時間早く、16時20分が定時です。この1時間は大きいですね。子どもたちがお腹を空かせていてご飯を待ち切れないという状況なので、この1時間をいただけていないとなると、夜がかなりハードになりそうです。私のほかにも何人か使っていらっしゃる先生はいます。

09 院内保育所

院内保育所も使っていらっしゃいますか。

岡村育児休暇からの復帰が2月で、4月入所を目指して保育所を探したところ、保育所はスムーズに見つかりましたが、抽選となり、それに何とか当たりました。それで入所までの数カ月を院内保育所にお世話になりました。下の子どもは兄妹入所ということで、上の子どもと同じ保育所に入れましたが、復帰した12月から4月入所までは院内保育所を利用させていただきました。本当に有り難いの一言ですね。わざわざ送っていく必要もなく、仕事が終わったらすぐに迎えにいけますので、物理的な距離の近さは有り難かったです。

10 病児保育所

病児保育所もありますか。

岡村今は稼働していませんので、病院の近くのクリニックがしている病児保育所を利用しています。上の子どものときは何度か使っていました。下の子どもは結構強いので(笑)、上の子どもほど使ってはいませんが、発熱で呼ばれると、その次の日の予約をして利用しています。

11 女性医師の会

女性医師の会のようなものはありますか。

岡村女性医師だけで集まってお話ししたりする機会はないのですが、ロッカールームで出会う先生方とはたまにお話しさせていただいています。

12 岐阜赤十字病院の福利厚生

福利厚生についてはいかがですか。

岡村産休、育休をきちんといただいて、その分の保障もあったのは手厚くて、有り難かったです。それからナガシマスパーランドの割引券などもいただけるので、子どもを連れて遊びに行くときには利用させていただいています。

当院に来てみて、日赤は休みを取れる日が多いと感じています。また、整形外科では休みを取れる範囲では自由に気がねなく取りましょうという方針なので、これまでに比べると平日の休みが格段に取りやすく、そういった意味では働きやすい環境です。私の場合、昨年度はまだ大学院の実験などがあったので、「午後は帰りたいです」とお願いするとすぐに「いいよ」と言っていただき、大学院とも両立しやすく、有り難かったですね。

岐阜赤十字病院での女性医師の働きやすさはどのようなところにありますか。

岡村女性医師の数が多い病院なので、女性医師が少なく、男性医師ばかりの職場よりが女性医師同士でお話しして、「どうされていますか」という相談ができるのはいいところです。女性医師の働き方の実例が多いこともいいですね。

13 ワーク・ライフ・バランス

ワーク・ライフ・バランスをどのように心がけていらっしゃいますか。

家族旅行中の岡村先生

岡村仕事にはもちろん家庭のことは持ち込まず、勤務中は仕事に集中していますし、有り難いことに待機や呼び出しなども免除していただいているので、週末は思う存分、子どもと遊んでというふうに切り替え、何とか日々を過ごしています(笑)。

切り替えはなかなかできないのですが、切り替えないと身体がもたないと自覚することが多くなってきました。自分の体調は自分にしか分からないですし、自分で無理だなと感じたら、「今日は早めに帰ります」「休みます」というふうに、休むときは割り切って休もうと思うようにしています。

ご趣味など、プライベートについて、お聞かせください。

岡村もともと旅行が好きで、コロナ禍までは海外にも行っていたのですが、今は子どもが小さいので、テーマパークに行ったりしています。また夫が地方での勉強会に出たりするときに同行し、夫の勉強会の間は子どもたちと過ごしています。子どもたちもお出かけがとても好きなので、色々な場所の水族館に行ったりすることを楽しんでいます。

旅行中の槇先生

基本的には家でテレビをずっと見ていることが多いのですが、以前からの趣味として仏像鑑賞があります。愛媛にいた頃は海をわたって本州に行かないといけなかったのですが、岐阜だと京都には新幹線で30分で行けますし、奈良も行きやすいので、仏像鑑賞が日帰りでできるのは有り難いです。ストレスが溜まると、心を癒やしに行っています。ストレス発散という意味では以前から読書も好きで、もやもやしたときは本で気晴らしをします。病院にいると周りが医療従事者ばかりになるので、医療とは関係ないところに身をおいている方たちと関わりたいとも思っているので、時間があればコーヒーを上手に淹れるレッスンやフラワーアレンジメントのレッスンを受けにいくこともあります。

座右の銘などはありますか。

岡村仕事には関係なく、プライベートに重きを置いているかのようなものになってしまいますが、「人と比べないこと、自分は自分」という考え方ができるように心がけています。育児もそうですが、「あの子はできているのに、自分の子はできない」と比較するのは自分の子どもの個性を潰すことになりかねないので、自分の子どものできることを伸ばしてやりたいですし、仕事でも人と比べていいことは何もないのかなと思います。憧れることは大事ですし、「あの人はできたのに、私はなぜできないのだろう」と反省することも大事ですが、それでネガティブになると「何で何で」と落ちていきそうなので、そうならないように気をつけています。

色々とあるのですが、「歳月人を待たず」です。これを意識して、日々を過ごそうと思っています。

メッセージ動画

病院アピール

概要

  • 病院外観
  • 名称岐阜赤十字病院
    所在地〒502-8511 岐阜県岐阜市岩倉町3丁目36番地
    電話番号058-231-2266(代表)
    FAX番号058-233-7772(代表)
    開設年月1923年
    院長林 昌俊
    休診日土・日・祝日、創立記念日(5月1日)、年末年始(12月29日~1月3日)
    病床数311床(一般300床、精神3床、感染8床)
    入院患者数1日平均:504.7名(令和5年度)

診療体制

診療科目・部門

内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、糖尿病・内分泌内科、血液内科、感染症内科、腎臓内科、精神科、外科、大腸・肛門外科、内分泌外科、消化器外科、整形外科眼科、耳鼻咽喉科、小児科、泌尿器科、皮膚科、麻酔科、リハビリテーション科、産婦人科、脳神経外科、放射線科、内視鏡内科、病理診断科、脳神経内科、リウマチ科

施設認定

    • 日本病院総合診療医学会認定施設
    • 日本消化器内視鏡学会認定制度指導施設
    • 日本消化器病学会専門医制度認定施設
    • 日本消化器がん検診学会認定指導施設
    • 日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
    • 日本呼吸器学会連携施設
    • 日本透析医学会専門医制度教育関連施設
    • 日本甲状腺学会専門医制度認定専門医施設
    • 日本内分泌学会認定教育施設
    • 日本糖尿病学会認定教育施設Ⅰ
    • 日本血液学会認定専門研修教育施設
    • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施施設
    • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
    • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
    • 日本消化器外科学会専門医制度専門医修練施設
    • 日本内分泌外科学会専門医制度認定施設
    • 日本整形外科学会専門医制度研修施設
    • 日本手外科学会基幹研修施設
    • 日本眼科学会専門医制度研修施設
    • 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医教育施設
    • 日本麻酔科学会麻酔科認定病院
    • 日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関
    • 日本臨床衛生検査技師学会品質保証施設
    • 日本超音波検査学会精度認定
    • 日本臨床細胞学会施設認定
    • 日本病理学会研修登録施設
    • 日本静脈経腸栄養学会・NST(栄養サポートチーム)稼働施設
    • 日本病態栄養学会認定病態栄養専門医研修認定施設
    • 日本リウマチ学会教育施設
    • 日本肝臓学会認定施設

機関認定

    • 地域医療支援病院
    • 紹介受診重点医療機関
    • 日本医療機能評価機構3rdG:ver2.0
    • 厚生労働省指定臨床研修病院
    • 臨床研修評価認定
    • 岐阜県救急医療施設告示病院
    • 地域災害拠点病院
    • 第一種感染症指定医療機関
    • 第二種感染症指定医療機関
    • 岐阜市病院群輪番制指定病院
    • 原爆被爆者一般疾病指定医療機関
    • 労災保険二次健診等給付医療機関
    • 医療保険、身体障害者福祉、結核、生活保護指定医療機関
    • 岐阜県難病医療協力病院指定機関
    • 肝疾患専門医療機関
    • 岐阜市休日急病二次指定病院

施設基準の承認を受けている項目

    • 医療DX推進体制整備加算
    • 急性期一般入院料1
    • 救急医療管理加算
    • 診療録管理体制加算2
    • 医師事務作業補助体制加算1(15対1補助体制加算)
    • 25対1急性期看護補助体制加算(看護補助者5割以上)
    • 夜間100対1急性期看護補助体制加算
    • 夜間看護体制加算
    • 看護補助体制充実加算
    • 看護職員夜間12対1配置加算
    • 療養環境加算(西3階病棟)
    • 療養環境加算(西4階病棟)
    • 療養環境加算(西5階病棟)
    • 療養環境加算(西6階病棟)
    • 療養環境加算(西7階病棟)
    • 重傷者等療養環境特別加算
    • 無菌治療室管理加算1
    • 栄養サポートチーム加算
    • 医療安全対策加算1・医療安全対策地域連携加算1
    • 感染対策向上加算1・指導強化加算
    • 患者サポート体制充実加算
    • 褥瘡ハイリスク患者ケア加算
    • ハイリスク妊娠管理加算
    • 術後疼痛管理チーム加算
    • 総合機能評価加算
    • 病棟薬剤業務実施加算1
    • 後発医薬品使用体制加算1
    • バイオ後続品使用体制加算
    • データ提出加算2
    • 入退院支援加算1
    • 地域連携診療計画加算
    • 入院時支援加算
    • 認知症ケア加算1
    • せん妄ハイリスク患者ケア加算
    • 地域医療体制確保加算
    • 特定集中治療室管理料5
    • 一類感染症患者入院医療管理料
    • 看護職員処遇改善評価料63
    • 入院時食事療養(Ⅰ)
    • 外来栄養食事指導料の注2
    • 外来栄養食事指導料の注3
    • 糖尿病合併症管理料
    • がん性疼痛緩和指導管理料
    • がん患者指導管理料イ
    • がん患者指導管理料ロ
    • がん患者指導管理料ハ
    • がん患者指導管理料ニ
    • 糖尿病透析予防指導管理料
    • 二次性骨折予防継続管理料1
    • 二次性骨折予防継続管理料3
    • 下肢創傷処置管理料
    • 院内トリアージ実施料
    • 夜間休日救急搬送医学管理料の注3に規定する救急搬送看護体制加算
    • 外来腫瘍化学療法診療料1・連携充実加算
    • がん薬物療法体制充実加算
    • 開放型病院共同指導料(Ⅱ)
    • がん治療連携指導料
    • 肝炎インターフェロン治療計画料
    • 外来排尿自立指導料
    • 薬剤管理指導料
    • 医療機器安全管理料Ⅰ
    • 在宅患者訪問看護・指導料
    • 在宅患者訪問看護・指導料の注15に規定する訪問看護・指導体制充実加算
    • 持続血糖測定器加算
    • 持続血糖測定器加算(間歇注入シリンジポンプと連動しない持続血糖測定器を用いる場合)
    • BRCA1/2遺伝子検査
    • 皮下連続式グルコース測定(一連につき)
    • HPV核酸同定検査
    • HPV核酸同定検査(簡易ジェノタイプ判定)
    • 検体検査管理加算(Ⅰ)
    • 検体検査管理加算(Ⅳ)
    • コンタクトレンズ検査料1
    • 内服・点滴誘発試験
    • 画像診断管理加算1
    • CT撮影及びMRI撮影(医療機器の保守管理計画等)
    • 冠動脈CT撮影加算
    • 抗悪性腫瘍剤処方管理加算
    • 外来化学療法加算1
    • 無菌製剤処理料
    • 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
    • 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅱ)
    • 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
    • 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
    • がん患者リハビリテーション料
    • エタノールの局所注入(甲状腺)
    • エタノールの局所注入(副甲状腺)
    • 下肢末梢動脈疾患指導管理加算
    • ストーマ合併症加算
    • 緊急整復固定加算及び緊急挿入加算
    • 酸素加算
    • 骨移植術(軟骨移植術を含む。)(同種骨移植(非生体)(同種骨移植(特殊なものに限る。)))
    • 仙骨神経刺激装置植込術及び仙骨神経刺激装置交換術(便失禁)
    • 仙骨神経刺激装置植込術及び仙骨神経刺激装置交換術(便過活動膀胱)
    • 角結膜悪性腫瘍切除術
    • 角膜移植術(内皮移植加算)
    • 羊膜移植術
    • 緑内障手術(流出路再建術(眼内法))(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術)(濾過法再建術(needle法))
    • 網膜付着組織を含む硝子体切除術(眼内内視鏡を用いるもの)
    • 内視鏡下甲状腺部分切除、腺腫摘出術、内視鏡下バセドウ甲状腺全摘(亜全摘)術(両葉)、内視鏡下副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術
    • 内視鏡下甲状腺悪性腫瘍手術
    • 乳がんセンチネルリンパ節加算2(単独法)
    • 乳がんセンチネルリンパ節加算1(併用法)
    • 食道縫合術(穿孔、損傷)(内視鏡によるもの)
    • ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術
    • 大動脈バルーンパンピング法(IABP法)
    • 腹腔鏡下リンパ節群郭清術(側方)
    • 内視鏡下胃、十二指腸穿孔瘻孔閉鎖術
    • 胃瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)
    • 医科点数表第2章第10部手術の通則の16に掲げる手術(胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術・腹腔鏡下胃瘻造設術含む))
    • 体外衝撃波胆石破砕術
    • 腹腔鏡下肝切除術(部分切除及び外側区域切除)
    • 体外衝撃波膵石破砕術
    • 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術(内視鏡手術用支援機器を用いる場合)
    • 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術
    • 小腸瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)
    • 結腸瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)
    • 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術
    • 腎(腎盂)腸瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)
    • 尿管腸瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)
    • 人工尿道括約筋埋込・置換術
    • 膀胱水圧拡張術
    • 腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術
    • 腹腔鏡下小切開膀胱悪性腫瘍手術
    • 膀胱腸瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)
    • 膣腸瘻閉鎖術(内視鏡によるもの)
    • 腹腔鏡下仙骨膣固定術
    • 腹腔鏡下仙骨膣固定術(内視鏡手術用支援機器を用いる場合)
    • 輸血管理料Ⅱ
    • 輸血適正使用加算
    • 人工肛門・人工膀胱造設術前処置加算
    • 胃瘻造設時嚥下機能評価加算
    • 麻酔管理料(Ⅰ)
    • 麻酔管理料(Ⅱ)
    • 病理診断管理加算1
    • 遺伝学的検査
    • 悪性腫瘍病理組織標本加算
    • 人工腎臓・慢性維持透析を行った場合1
    • 導入期加算1
    • 透析液水質確保加算・慢性維持透析濾過加算
    • 排尿自立支援加算
    • 外来・在宅ベースアップ評価料Ⅰ
    • 入院ベースアップ評価料85

連載: 日本赤十字社 全国で活躍する女性医師

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