指導医インタビュー

国家公務員共済組合連合会

大手前病院

大阪府大阪市中央区大手前1-5-34

名前
三井秀紀(みついひでき) 大手前病院診療部長、指導医
職歴経歴
1959年に大阪府で生まれる。1984年に大阪大学を卒業する。2006年に大手前病院に着任する。2015年に大手前病院診療部長に就任する。
学会等
日本血液学会専門医・指導医・代議員、近畿血液学地方会評議員、日本内科学会認定医、造血細胞移植専門医など。

大手前病院の内科の基幹型のプログラムの特徴を教えてください。

1年目は当院で研修し、2年目は連携している病院に出て、3年目は当院に戻って研修します。2年目の研修先は大阪市内か、大阪市の東側に隣接する自治体にある病院ですので、遠く離れたところに行くわけではなく、地域である程度まとまった研修ができます。もう一つの特徴は「大阪国際がんセンターコース」です。大阪府立成人病センターが今年、大阪国際がんセンターになり、当院の近隣に移転してきましたが、そちらは基幹型プログラムを持っていません。がんセンターに特化していますので、内科の後期研修医が内科全科をローテートするのが難しいからなんです。そこで、当院が「大阪国際がんセンターコース」を作り、最大1年半をがんセンターで研修できるプログラムを組みました。症例数もがんセンターと当院で必要な数を充足できるように工夫しています。実は初期研修でも初期研修医の交流を始めたところで、がんセンターの1年目の初期研修医の救急研修を当院で引き受けています。

三井先生がいらっしゃる血液内科の特徴もお聞かせください。

病院としては中規模でそこまで大きくはありませんが、当院の血液内科は私が2006年に赴任して以来、同種の骨髄移植ができるようにしています。無菌室も当然あり、家族兄弟間の骨髄移植は当院でもできます。同種の骨髄移植ができる病院は全国にも多くありません。同じ規模の病院でも自家移植はよく行われていますが、同種移植まではなかなかできないので、当科の大きな特徴となっています。

新専門医制度で、後期研修はどう変わってくるのでしょうか。

当院に限らず、以前はどの病院でも後期研修に関してはかっちりしたプログラムはありませんでした。後期研修に来たら、その科で上の医師について仕事するというやり方だったんです。後期研修で血液内科に来たら、ほかの科のローテートを希望しない限りは基本的にずっと血液内科だったんですね。また、当院は国家公務員共済組合連合会の病院なので、後期研修での国内留学制度も特徴でした。連合会の病院の中で後期研修医の希望にしたがって研修できたのです。それらに比べると、今度の専門医制度は初期研修で内科も含めて全科ローテートしたうえに、後期研修でも内科の中をもう一度ローテートすることになるんですね。最近は少し修正が加えられ、初期研修で経験した症例も使っていいことになりましたが、それはあまりにも条件が厳しすぎて、できない病院が多いからでしょう。しかし、来年からの制度では内科の中の科の症例をそれぞれ満遍なく経験しないといけないことになりますね。内科以外は大学病院のプログラムで派遣されて来る形になります。

大手前病院で研修すると、ここだけは間違いなく身につくというのはどういったことですか。

当院は内科の中で専門科にしていないのは免疫・アレルギー科だけで、ほかの科は全て揃っています。一般的な中小病院だと腎臓内科や呼吸器内科など、何かの科が抜けていることが多いのですが、当院は足りない症例を重点的に研修することができるのが特徴ですね。2年目に外部の病院に出ることも特徴と言えるでしょう。

指導する立場として一番力を入れている分野はありますか。

後期研修で一番大切なことは専門性を磨くことです。初期研修の間は内科学会や地方会などで発表しますが、後期研修になると、それぞれの専門の学会での発表や研究会に参加することも増えてきます。専門性を磨くことに加え、病院の中のポジションとしては初期研修医の指導も必要です。当院では後期研修医による救急カンファレンスを行っていますし、自分の科にローテートしてきた初期研修医を後期研修医が近い距離で指導する機会は豊富です。

後期の研修先を考えていらっしゃる初期研修医の皆さんにメッセージをお願いします。

当院の専門医制度はほぼ全ての内科の科が基幹型で出ています。そのほかの科も大学病院と連携して、後期研修専門の研修に参加していますので、色々な科の研修を幅広く受け入れています。特に内科では専門の科が揃っていますので、満遍なく、しっかりとした研修ができますよ。それぞれの行きたい科の専門の指導医がいますので、将来のポジションを作っていくために必要な専門研修ができると思います。

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