指導医インタビュー

公益財団法人 日本生命済生会

日本生命病院

大阪府大阪市西区江之子島2-1-54

名前
宇都 佳彦(うつ よしひこ)先生
総合内科医長、指導医
職歴経歴
1979年に大阪府大阪市で生まれる。2005年に大阪市立大学を卒業後、八尾徳洲会総合病院で初期研修を行う。2007年に八尾徳洲会総合病院で内科専攻医となる。2009年に日生病院総合内科専攻医となる。2010年に日生病院総合内科に医員として勤務する。2011年に日生病院総合内科副医長を経て、2013年に日生病院総合内科医長に就任する。
学会等
日本内科学会総合内科専門医・指導医など。

日生病院の特徴をお聞かせください。

350床の中規模の病院でありながら、診療科が多く揃っています。常勤医師がいない診療科は脳神経外科と心臓血管外科で、それ以外の診療科には常勤医師がいるのが最大の特徴です。したがって、初期研修医にとっては選択できる科が多いというメリットがあります。今年4月30日に新病院が新築移転となり、立派な病院ができあがります。病床数は現在と同じ350床ですが、上は14階、下は地下1階で、広くて、綺麗で快適になります。今はICUがなく、重症患者さんに弱かったのですが、新病院にはICUに準じたHCUもできますので、これまで以上に重症患者さんへの対応ができるようになると考えています。

宇都先生がいらっしゃる総合内科の特徴をお聞かせください。

総合内科は糖尿病内分泌、呼吸器、膠原病の3つの科が合わさった科になっています。それぞれ専門の上級医もいますし、それ以外にも幅広い患者さんを診ることができるので、専門を持ちつつ、身体全身が診られるようになる科です。

日生病院の初期研修の特徴もお願いします。

最大の特徴は選択期間が長いということですね。理由は単純で、診療科がそれだけ多く揃っていますので、研修医が興味があり、回ってみたい科や好きな科を好きな期間、回ってもらうというカリキュラムになっています。内科は全ての診療科が揃っていますので、さらに内科の中で自由に選んでもらえます。研修医に選んでもらうということが特徴です。

指導される立場として心がけていらっしゃることを教えてください。

初期研修医は社会人になって1年目なので、それまでの学生生活からすると生活リズムや責任感などがガラッと変わってしまいます。大前提として、肉体的にも精神的にも疲弊してしまわないようにということがあります。そのうえで、その研修医の性格や姿勢に応じて、仕事量や内容を決めるようにしています。初期研修医の様子を見ながら、無理のない範囲で、かつ最大限に色々なことを身につけてもらうように心がけています。

研修医の方が「コメディカルスタッフも含め、病院全体で研修を支えてくださるので、非常に研修しやすい」と言われていましたが、そのあたりはいかがですか。

当院はマッチング制度を始めて14年目になりますが、それよりかなり前から研修医を受け入れてきた病院です。医師に限らず、コメディカルや事務方など、皆が研修医に対して理解していますから、研修医にとって働きやすい環境だと思います。

最近の研修医をご覧になって、どう思われますか。

年々賢くなっているなというのが正直なところです。私は医師になって13年経ちますが、医学部の受験自体が難しくなっているようで、それに応じて、賢い研修医が増えているという印象があります。

「こんな研修医がいた」というエピソードがあれば、お聞かせください。

やる気がある初期研修医が多く、ある人は自分で勉強会を立ち上げました。日生病院だけでなく、JCHO大阪病院、大阪急性期・総合医療センター、大阪大学との合同での総合内科の勉強会を立ち上げてくれたんです。また、当院で1年研修して、阪大に戻ってから海外に出て行って、WHOに行ったという人もいました。

研修医に「これだけは言いたい」ということがあれば、お聞かせください。

初期研修医は何より環境がガラッと変わるために、色々なストレスがかかって、精神的に参ってしまい、辞めたいなと思うことも出てくるかもしれません。そういったときに皆で励まし合って、やっていける仲間を見つけることが一番大事です。かつ、その職場にそれを支えてくれる、頼りになる上司がいると理想ではないかと思います。

2年の間に身につけてほしいことはどんなことでしょうか。

基本的な救急や手技のスキルは医師をやるうえでの土台になるので、どこの診療科に行っても必ず身につけてほしいです。それから社会人としての言葉遣いや挨拶、患者さんへの姿勢といった人間性の部分ですね。患者さんから好かれる医師としての土台も身につけてほしいと思っています。医師の仕事は半分はサービス業なんです(笑)。うまくコミュニケーションを取れる人は医師としても有利ですね。

先生の研修医時代はどのようにお過ごしでしたか。

私が初期研修をしたのは八尾徳洲会病院で、いわゆる野戦病院でした。振り返ってみると大変な病院でしたね。朝早くから夜遅くまでほとんど病院にいて、当直も月に10回はあるなど、1000本ノックを受けてきた年代です(笑)。その1000本ノックを受けたぶん、ほかの人よりは早く色々なスキルや経験が身についたとは思っています。

現在の臨床研修制度についてのご意見をお願いします。

どう活用するかではないでしょうか。進路をまだ決め兼ねている研修医にとっては2年の初期研修の間に選べる期間ができたので、そこで興味のある診療科や分野を実際に体験して、それまでイメージとして持っていたことと実際にやってみたことが同じか、違うかを分かったうえで将来の進路を選べるのは大きなメリットですね。進路を決めている初期研修医もその診療科や分野を中心にして、そこからの視点でほかの科の医師とどのように関わっていきたいのかということを学べます。その初期研修医の考え方によって有効に活用できれば、進路が決まったときにも役立つのではないかと思います。

これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

私個人の意見ですが、私が病院を選ぶときの基準はその病院にいる1年目と2年目の初期研修医を見ることです。その姿は自分の将来の1年目、2年目の姿に重なるはずなので、実際に見学に行って、その姿に満足できるかどうかが大事です。当院は1年目も2年目も非常に優秀な初期研修医です。年々実力がステップアップしている病院は良い研修病院なんですよ。当院としては熱心で、やる気のある学生の方に是非、来ていただきたいです。

日生病院を希望している学生さんのどういったところを見られていますか。

その学生さんがどういう人かというのを一番に見ます。最近の皆さんは優秀で賢い人が多いので、そうなのだろうという前提で、そのうえですごくやる気があって、礼儀正しかったり、コミュニケーション能力がある学生さんが好印象ですね。

日生病院のPRをお願いします。

今年の4月に新病院に移転し、これから救急などにも力を入れていこうとしている病院ですので、若い先生方の元気と活力が必要です。これから来てくださる先生方が今後の当院の中心的な存在になりますので、やる気のある、熱心な皆さんをお待ちしています。

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