指導医インタビュー

医療法人 徳洲会

湘南藤沢徳洲会病院

神奈川県藤沢市辻堂神台1-5-1

名前
松井 圭司(けいじ)先生
肝胆膵・消化器病センター部長、内科専門研修プログラム統括責任者、指導医
職歴経歴
1969年に滋賀県東浅井郡びわ町(現 長浜市)で生まれる。1993年に自治医科大学を卒業後、大津赤十字病院で研修を行う。1995年から滋賀県で僻地医療に従事する。2002年に自治医科大学大学院に入学する。2006年に自治医科大学大学院を修了後、滋賀県で僻地医療に従事する。2008年に大船中央病院に勤務する。2014年に湘南藤沢徳洲会病院に勤務する。2016年に湘南藤沢徳洲会病院肝胆膵・消化器病センター部長に就任する。
学会等
日本肝臓学会認定肝臓専門医、日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医、日本内科学会教育病院指導医、神奈川県難病指定医など。

湘南藤沢徳洲会病院の特徴をお聞かせください。

当院は以前は茅ヶ崎徳洲会総合病院として、茅ヶ崎駅の近くにあったのですが、2012年に辻堂駅の北口に移転し、名称も湘南藤沢徳洲会病院となりました。病院全体で「断らない医療」を実践しており、救急車が頻繁に来ますので、研修医には良い教育環境となっています。総合内科を重視しており、患者さんの数も総合内科が最も多いです。

松井先生がいらっしゃる肝胆膵・消化器病センターについてはいかがですか。

センター長の岩渕省吾先生が肝臓のエキスパートなので、肝臓の患者さんが中心ですが、肝臓以外にも胆道、膵臓、胃腸といった消化器全般の診断と治療を集学的に行っています。薬物による化学療法、免疫療法、ホルモン療法、放射線療法、手術療法などを効果的に組み合わせ、治療成績を向上させています。内科、外科を問わず、個々の患者さんに適した診断を行い、様々な専門分野を持つ医師が担当するといったセンター医療ならではの取り組みを実践しています。

湘南藤沢徳洲会病院内科の後期研修プログラムで学べる特徴について、ご紹介くださいますか。

当院の初期研修では軽症から重症まで、街なかでありふれたコモンディジーズを診る力がつきます。とにかく多くの救急車が来ますから、初期研修で燃え尽きてしまう人もいます。その中で後期研修に残る人、あるいは他院で初期研修を終えて、後期研修から当院に来る人は打たれ強いですね(笑)。内科の後期研修では総合内科を主体とした研修プログラムになっています。患者さんを総合的に診たいという人に向いているプログラムと言えるでしょう。

湘南藤沢徳洲会病院内科での後期研修でどのようなキャリアアップが望めますか。

プライマリケア医として、全人的医療ができるようになります。また、専門医などの取得も可能です。残念ながらサブスペシャリティによっては人員不足のところもありますが、肝胆膵・消化器病センターではスタッフが揃っていますので、専門医を取ることができる見込みです。

カンファレンスについて、お聞かせください。

肝胆膵・消化器病センターでは毎週水曜日に内科、外科、放射線科の医師が集まり、カンファレンスを行っています。問題症例について、皆で相談し、治療方針を決めています。

後期研修医も発言の機会は多いですか。

現在は肝胆膵・消化器病センターをローテートしている後期研修医はいないのですが、もしいればカンファレンスに参加し、発言してもらうことになります。

女性医師の働きやすさに関してはいかがでしょうか。

肝胆膵・消化器病センターには去年まで女性医師がいました。産前産後休暇や育児休暇を取得した人はまだいませんが、働きやすい環境は整っています。女性が少ない科ですので、皆から大事にしてもらえます(笑)。

先生が消化器を専攻されたのはどうしてですか。

私は自治医科大学の出身なので、滋賀県内で僻地医療に従事し、診療科にとらわれず、何でも診ていました。大学院で専攻したのは循環器の血管新生なのですが、消化器専門になったのは大船中央病院に勤務後です。自治医科大学の出身者に課される義務年限が終わり、どこに勤務しても良くなったので、大船中央病院に勤務することにしました。妻が藤沢市出身なので、このあたりで探したという感じですね。その大船中央病院の当時の上司が岩渕先生でした。岩渕先生が消化器専門でいらしたことがきっかけです。そのうち、岩渕先生が大船中央病院を定年退職され、当院に移られることになったので、私も一緒に当院に来ました。

研修医時代はいかがでしたか。

自治医大を卒業後、滋賀県に戻り、大津赤十字病院で研修しました。しかし、今のような研修制度はなかったので、指導を受けた記憶があまりありません(笑)。カルテの書き方も一人でやりながら覚えました。でも、僻地に出て困ることはなかったですね。

僻地医療の思い出をお聞かせください。

訪問診療がやはり思い出に残っています。訪問先でよくお茶や羊羹をいただいていました(笑)。義務年限は9年間なのですが、私は7年を終えたところで大学院に行き、大学院修了後に2年の勤務を行いました。

研修医に指導する際、心がけていらっしゃることはどんなことでしょうか。

細かく指導するよりも、背中を見せたいと思っています。放任主義と言う人もいるかもしれませんが、私は他人にも自分にも甘いんです(笑)。怒ったりすることも苦手ですね。研修医であっても、一人の医師ですので、意見を尊重することを心がけています。

研修医に対し、「これだけは言いたい」ということはどんなことでしょうか。

徳洲会に来る研修医は非常にやる気にあふれていますが、強いて言うなら「患者さんに常に愛情を持って接しましょう」ということです。

現在の専門医制度について、感想をお聞かせください。

広く総合的な力を身につけるのはいいですし、なかなか専門を決められない人にもいい制度だと思います。消化器であれば内視鏡、循環器であればカテーテル、また当院では呼吸器であれば気管支鏡といった手技も早い年次から体験できるので、モチベーションが上がる仕組みになっていますね。

これから後期研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

徳洲会系列の病院はどこでも多くの患者さんがいらっしゃいますので、臨床の実力がつきます。良い臨床医を目指す人に是非いらしていただきたいです。

お気に入り