指導医インタビュー

医療法人 徳洲会

福岡徳洲会病院

福岡県春日市須玖北4丁目5番地

名前
川原 加苗 先生
職歴経歴
2004年に福岡大学医学部を卒業。福岡大学病院で初期研修を行った後、福岡大学病院呼吸内科に勤務する。2010年に福岡赤十字病院救急科に勤務した後、2016年に福岡大学筑紫病院救急科に勤務する。2017年より福岡徳洲会病院救急科にて勤務し、現在に至る。

福岡徳洲会病院の特徴をお聞かせ下さい。

福岡徳洲会病院は、ほぼ全科がそろっていて当直体制も充実しています。特に救急の疾患に強い病院ではないかと思います。救急に関しては1次から3次まで、軽症から重症までほぼ全ての患者を受け入れるのが特徴です。

先生がいらっしゃる救急科についてはいかがですか。

研修医が全ての患者さんのファーストタッチを行うことが特徴で、1年目の研修医が診たら次は2年目の研修医に相談して、そこからスタッフに相談していくという屋根瓦式形をとっています。

福岡徳洲会病院の専攻医プログラムで学べる特徴について、ご紹介くださいますか。

うちの場合は救急の専門医を取ることはもちろん可能ですが、救急科に所属しながら、他科の消化器内科やICUを回ることでそちらのサブスペシャリティを取得することもできることが特徴だと思います。

福岡徳洲会病院と他の病院の違いは感じられますか。

私もいくつか病院はまわっていますが、福岡徳洲会病院で研修した研修医と他の病院で研修した研修医、比較しているわけではないのですが、違いは感じます。私がこちらに来た当初は研修医がこんなに出来るのかというのにびっくりしました。救急車年間1万台も受け入れる病院で、研修医がファーストタッチをし、自分達で何とかしようとする体制になっているという事が他の病院との違いで一番大きいと感じています。もう一つは、あらゆる手技をまず研修医にできるだけさせるという姿勢も特徴です。日本の中でも指折りの救急搬送の件数の病院なので経験症例が他の病院の何倍にもなると思います。

ハードだと思いますが、どのように乗り越えていらっしゃいますか。

やっぱり楽しいからやっているということですよね。好きじゃないと続けられないと思います。私は救急だけではなく、呼吸器内科などもやってきた中で、自分に合うのがこの救急の世界だったので、最後までやろうと思ってきています。

カンファレンスについて、お聞かせください。

毎週月曜日の夕方にしていますが、基本は勉強になるような症例や、急変した症例や対応の仕方などを皆さんに共有します。また、私達はシフト制なので全ての人たちが皆で顔を合わせるって言うのが無いので、カンファレンス自体が一つの顔合わせの機会にもなっています。ただ、病院にいない者もいますので、そういった場合はZOOMでつないで家にいながらでもカンファに参加できるような形をとっています。

先生が救急科を専攻されたのはどうしてですか。

私はまず、大学の呼吸器内科の医局に入りましたが、大学というのは基本的に状態が安定した人が紹介で来院される場合や、癌のような特別な疾患の患者さんが多かったんです。確かにそういう患者さんと接するのも悪くはないのですが、抗がん剤を含めた治療よりも、急性期の医療に興味があったというところで私の性格に合わなかったんでしょうね。その中で、外の病院に当直に行き、救急の外来の患者さんに対応した際、自分自身の能力、診断能力も含めて自信を持てなかった時期がありました。診断能力をつけるためにまずは放射線科で画像診断などの勉強をさせていただきました。その後どこかで役立てたいと思い、救急の場が一番ベストじゃないかと感じこの世界に入りました。

救急科のやりがいをどのような時に感じていらっしゃいますか。

重症な方やかなり状態的に危ない方が、救急で処置をする事で命をつなぎとめられ、退院していく事をカルテなどで確認できたときはとてもやりがいを感じますね。処置後は専門科に回ることが多いのですが、やはり重症の方はどうしても頭に残っていますので、経過を追っていき、退院されていたり、意識レベルが戻っている姿を確認できるとうれしいですね。救急という世界も必要な場所なのだなと感じます。この世界がないと次の専門科なりのステップアップができないというのは確実じゃないかと思います。

先生の研修医時代はいかがでしたか。

私は大学病院で研修をしましたが、当時研修制度が始まったばかりの頃でした。どこの病院もこの研修制度にどう動いていいか解らない状況だったというのが正直なところだと思います。なので、私が入った当初は研修医という形でもあり、小間使いといったらなんですけど、そういう感じに近かったです。なので、私が研修時代やったことといえばカルテ書き、書類、ルート取り、あと採血くらいじゃなかったかなと。たまに簡単なオペなり縫合なりやらせてもらいましたが、今の研修医の子達を見ていると、様々なことをさせてもらっているので凄くうらやましいですよね。今の研修医の子達の立場はかなり守られ、確立されてきているのを感じます。

研修医に指導する際、心がけていらっしゃることはどのような事でしょうか。

疾患についての診断の仕方はその場その場で話をさせてもらいますが、やっぱりきつく言うのは人間性ですね。どうしても医者という職業に対しては、看護師や救命士、救急隊いろんな方が気を使うんですよね。研修医に対しても彼らは気を使うので、人によっては研修医の1・2年目なのに、どうなのという態度をする子達が出てきたりします。そういう態度を続けているとこれから先どこかでつらい思いをすることもあると思うんですよね。だから人間性の部分に関しては結構厳しく指導はするようにしています。ただ、厳しくした後が大事なので、上手くやっていける形に持っていけるような言い方をしています。こういうのは仕事なので感情どうこうじゃないです。患者さんのため、互いのやっている医療の質を上げるためにうまくやっていくというのが大事なので。

福岡徳洲会病院を巣立っていく研修医をご覧になって、どう思われますか。

当院で研修した2年間というのは、彼らの今後非常に役立つものだと思うんですね。いろんな病院が有りますが、ここの2年間でやったことの大変さは、絶対に今後やってよかったという自信につながると思います。だから、どの子も自信を持って欲しい。ただ、人間性までそこで崩さず、謙虚さと自信を持ちながら巣立っていって欲しいなと思います。

女性医学生や女性研修医にメッセージやアドバイスをお願いします。

女性はどうしても結婚や出産などで休止せざるを得ないと心配すると思いますが、私自身も結婚しながらも、研修医時代からずっと今の生活をやってこれています。それはやはりこの仕事が好きだからこそやれるというのも勿論ありますが、あとは働く環境が重要だと思います。うちの場合はシフト制になっているので、この時間からこの時間忙しくてもそれが終わったら次の人たちにバトンタッチというように動いています。だからこそ継続できていると思います。どうしても一旦休んでしまうと復帰する勇気が必要みたいなんですよね。だからこそ女性の医師の方たちにはできれば継続して欲しいと思います。

これから専門研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

どこに自分のモチベーションをもっていくかで選ぶ病院は変わってくると思います。うちの様な病院だと救急がメインですので、救急疾患を診て自分が一人でその場に当った際に自信を持ってやれるかという観点で選ぶのであれば、うちのような急性期をいっぱい診る病院がベストじゃないかなと思います。ただ、学会や最先端の勉強をしたい場合は大学病院の方がいいのかもしれないと感じます。なので、私が理想と思うのは、どちらか一方だけではなく、例えばうちの病院ではほとんどの科が大学と連携をとっていますが、大学と連携を取っている病院で大学にも研修にいける、うちの様な病院でもやれるというような両方を担うことが出来る病院を選ぶのがいいんじゃないかなと思います。

最後に福岡徳洲会病院のPRをお願い致します。

当院は1次から3次まで全てを受け入れる、他には中々ない病院だと思います。救急車の年間台数も日本の中でも指折りですので、救急をやりたいのであればうちのような病院を是非選択して欲しいですね。救急の病院というのも3次だけしか見ない病院や1次2次対応だけの病院もありますが、救急医・ドクターとして自信を持つ為にはオールマイティーに全てを診ることができる医師になるのがベストだと思います。そしてそれができるのは福岡徳洲会病院のような病院じゃないかなと思います。

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