指導医インタビュー

医療法人おもと会

大浜第一病院

沖縄県那覇市天久1000番地

名前
相澤 直輝(なおき)先生
職歴経歴
1979年に東京都に生まれる。2004年に横浜市立大学を卒業後、浦添総合病院で初期研修を行う。2006年に浦添総合病院で後期研修を行う。2009年に琉球大学病院第三内科に循環器内科医、透析医として勤務する。2018年に大浜第一病院に内科科長として着任し、内科(透析センター)に勤務する。2019年に研修管理委員長に就任する。
学会等
日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本透析医学会専門医、日本心臓リハビリテーション学会指導士、ハワイ-沖縄医学教育フェローシップ修了など。

大浜第一病院の特徴をお聞かせください。

病床数は210床、そのうち急性期病床が170床ですので、比較的小規模な急性期病院です。しかし様々な診療科が揃っており、地域の急性期医療に対応でき初期臨床研修に必要な症例を経験できる病院だと思います。

相澤先生がいらっしゃる内科についてはいかがですか。

循環器、消化器、呼吸器のほか、神経、糖尿病、腎臓も揃っているので、初期研修、専攻医研修の内科研修に必要な症例が集まっていることが特徴です。

大浜第一病院の内科専門研修プログラムで学べる特徴について、ご紹介くださいますか。

当院は新専門医制度内科領域プログラムの基幹病院ではなく、琉球大学医学部附属病院、浦添総合病院という基幹病院と連携した協力病院として、内科の専門研修を行っております。現在は当院で初期研修を行った専攻医がいますが、初期研修をした病院でそのまま専攻医研修に入れるのは取り組みやすいのかなと思います。

大浜第一病院内科での専門研修プログラム終了後はどのようなキャリアアップが望めますか。

その人次第ではありますが、当院への就職を縛ることはありません。初期研修終了後にしても、専攻医研修終了後にしても、その人のニーズに合わせて、様々なアドバイスをしています。大学病院に行く人もいれば、海外留学をした人もいます。

カンファレンスについて、お聞かせください。

内科では初期研修医も専攻医もローテートしている診療科でのカンファレンスに出席することになっています。カンファレンスの特徴としては必ず多職種が集まって開催されることです。医師だけでなく、コメディカルスタッフなど、全ての職種が集まって行っています。

専攻医も発言の機会は多いですか。

専攻医は主治医ですので、当然多いです。患者さんについての治療方針を含めたプレゼンテーションを行い、指導医やコメディカルスタッフが指導やアドバイスをする形で進行しています。

女性医師の働きやすさに関してはいかがでしょうか。

専攻医には女性医師はいないのですが、指導医にはいます。初期研修でも同様ですが、多様性に対応する病院ですので、勤務体制は妊娠や出産に合わせて、柔軟に組み立てられます。

先生が初期研修で浦添総合病院を選んだのはどうしてですか。

私はマッチング制度が始まったときの1期生なんです。母校の横浜市立大学はかなり以前からスーパーローテート型の研修をしていたので人気の病院ではありましたが、外に出る人も半分ほどいました。私も漫然と大学に残るよりは冒険してみようと思い、最後の最後に浦添総合病院に決めました。浦添総合病院に見学に行ったのは1回だけでしたが、若い先生方が多くて、和気あいあいとした雰囲気でとても良い印象を受けたんです。初期研修の2年間で、医師として必要なプライマリケアの症例と手技を学べる環境であることに惹かれました。それに加えて、沖縄に行ってみたかったという気持ちもありました(笑)。

研修医時代はいかがでしたか。

救急を中心とした急性期病院で忙しい研修でしたが、同期が12人いましたので、そこまで辛かったり、落ち込むこともなく過ごせました。沖縄にもすぐに慣れました。

後期研修も浦添総合病院でなさったのですね。

当時は今のようなかっちりとした専門研修ではありませんでしたが、内科医として浦添総合病院で後期研修を行いました。内科に決めたのは初期研修中です。初期研修を始めた頃は整形外科を志望していたのですが、学生として見ていたことと初期研修医として見ることは違いますね。整形外科が嫌だったわけではありませんが、内科はイメージが大きく変わりました。患者さんを自分の治療でダイレクトに救えることに魅力を感じました。

琉球大学医学部附属病院に移られたのはどうしてですか。

市中病院で経験していくうちに、自分の専門と呼べるようなスペシャリティを持ちたいと思ったからです。大学というアカデミックな場所で循環器を学ぼうと考えました。

循環器を専門にしようと決めたのはいつですか。

後期研修に入るときです。浦添総合病院は非常に忙しい急性期病院だったので、急性心筋梗塞や急性心不全などの生命に関わるような疾患で来院される患者さんが多かったんです。そういった患者さんをダイレクトに救える内科は循環器内科だと思いました。浦添総合病院の当時の後期研修は半年ごとにローテートする形だったので、後期研修1年目は救急総合診療科、循環器科に半年ずついました。2年目は外部に出ていいというプログラムでしたから、福島県郡山市の太田西ノ内病院に行き、総合内科と消化器内科を半年ずつ回りました。太田西ノ内病院を選んだのは浦添総合病院が所属している群星沖縄の伝手があったからです。3年目に浦添総合病院に帰り、循環器科で研修しました。

琉球大学医学部附属病院ではどのようなお仕事をされたのですか。

私が所属した第三内科は循環器、腎臓、神経を扱う医局だったのですが、循環器で心不全の診療をしているうちにサブスペシャリティとして透析診療に興味を持ったので、透析センターで勉強させていただくことにしました。循環器内科医として働く中では透析患者さんのケアは避けて通れません。しかし透析治療はどのようなものかということを知らなかったんです。透析室は近くにあるけれど、未知の世界でした。一度はその中にどっぷり入って勉強したいと思い、入ってみました。そうしたら、心不全の管理と透析の管理はとても似ていることが分かりました。近くて遠い透析をもう少し身近なものにして、内科医として当たり前のようにできたらなと考えながら、仕事をしていました。

大浜第一病院にいらしたきっかけもお聞かせください。

新しいキャリアに挑戦したかったからです。大浜第一病院に来て、最初の2年間は糖尿病センターに内科医として勤務しました。内科医をする以上、糖尿病のケアは避けて通れません。私も分かっているようで分かっていなかった糖尿病を勉強させていただきました。そして2020年度に透析センターに異動しました。

専攻医に指導する際、心がけていらっしゃることはどんなことでしょうか。

初期研修医にも同様ですが、広い視野を持つ医師になってほしいという思いがあります。専攻医にも自分の専門のことしか勉強しないではなく、広く勉強してほしいです。さらに言えば、医療以外のことに関しても興味を持って、広い視野のある人間になってほしいと願って接しています。

専攻医に対し、「これだけは言いたい」ということはどんなことでしょうか。

私はうるさく言うタイプではないです(笑)。ただ、謙虚さを忘れない人間になってほしいですね。医師としてキャリアを積んでいくと全能感みたいな気持ちに左右されてしまいがちになりますが、キャリアが上がれば上がるほど、常に謙虚さを忘れないでいたいものです。

現在の専門医制度について、感想をお聞かせください。

私自身のキャリアがまさにそうなのですが、内科といっても幅広く、透析患者さんのケアや糖尿病診療など、トレーニングするべきことは数多くあります。これまでの内科専門医制度であれば一つの分野で内科専門医になれましたが、今後は幅広く診ていくことが必要になりますから、その意味でも実効性を持って広がっていけばより良い制度になるのではないでしょうか。

これから専攻医研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

自分の雰囲気に合った病院を選びましょう。マッチングで人気1位の病院に行けば、皆がハッピーになるわけではありません。私が初期研修をした浦添総合病院はとてもハードな病院で、私には良かったのですが、合わない人もいるはずです。どんな症例が来ても考える暇なくやっていく方が性に合っている人もいれば、一例ずつを大切にして、じっくり向き合うことが合う人もいます。色々な形があっていいです。この病院なら頑張れそうだという、肌に合う病院を選ぶことが大事です。当院の特徴は専攻医が少人数であること、急性期病院としては比較的コンパクトな規模なので、他科の医師ともコンタクトが取りやすく、雰囲気が良いことです。是非、お問い合わせください。

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