初期研修医インタビュー

昭和大学病院

東京都品川区旗の台1−5−8

名前 小島 衣里加(こじま えりか)先生
出身地 東京都世田谷区
出身大学 東京女子医科大学
医師免許取得年度 2017年

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

周囲に医師はいなかったのですが、小学生の頃には自然と目指していました。小学校から高校までカトリック系の学校に通っており、「他者を大事に」という教えを受けたり、いのちの教育が盛んだった影響もあったかもしれません。私も誰かのために役に立ちたいと思っていました。

学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。

ESSに所属していました。ESSでは日本の医学生だけでなく、世界の医学生とも交流を深め、友人の輪を広げていきました。異文化の価値観に触れた経験は大きかったです。

大学卒業後、研修先を昭和大学病院に決めた理由をお聞かせください。

ポリクリが終わって、麻酔科を志望したいと思うようになりました。新専門医制度では大学に入局した方が良さそうでしたので、入局するとしたらという観点から、いくつかの大学病院に見学に行ったんです。その中で昭和大学病院は医局の雰囲気が良く、指導医の先生方のお人柄や先輩にあたる初期研修医の先生方が密に接してくれるところに惹かれました。ほかの大学病院よりも他大学出身者を受け入れているところも良かったです。また、昭和大学病院には初期研修医でも大学院に入学できる制度があります。私も秋に大学院に入学し、生理学を専攻しています。これからは研究に目覚めるかもしれません(笑)。常に勉強していきたいと思っています。

麻酔科のどんなところが良かったのですか。

救急の要素もありながら、全身管理を学べるところです。病棟の患者さんを持てない寂しさはありますが、手術前に不安になっている患者さんに優しく声をかけ、不安を取り除いてさしあげたいです。また、麻酔科医の裁量で手術をしやすくできるのも遣り甲斐を感じられそうでした。

昭和大学病院に見学に来られたときの印象はいかがでしたか。

大学6年生のゴールデンウィークに見学に来ました。それまでは新専門医制度にとらわれず、市中病院を見学していたのですが、肌に合わないと感じていたのです。それから新専門医制度を踏まえ、大学病院を見学するようになりました。病院を初めて見学するときには大なり小なり緊張するものですが、昭和大学病院が一番緊張感をほぐしてくれました。その頃は麻酔科を志望していたので、どの病院でも麻酔科を中心に見学していました。私が昭和大学病院に見学に来た日は大嶽浩司教授は海外出張中だったのですが、海外から電話をくださって、感激しました。こんなに魅力的な教授がいらっしゃるのだから、どの科の先生方も素晴らしいんだろうなと思いました。

昭和大学病院での初期研修はイメージ通りですか。

先生方が優しくて教育熱心だというのは本当にイメージ通りです。学びたいことを積極的に発言すれば、受け入れてくださいます。

自主性尊重型プログラムとはどのような内容ですか。

救急研修と麻酔科研修に重きが置かれています。2年次の救急では救急医学科を2カ月か、救急医学科を1カ月に総合診療科を1カ月のいずれかが選択可能となっています。選択必修が3カ月あり、選択必修1では呼吸器外科、心臓血管外科、消化器・一般外科から選択します。選択必修2では産婦人科、精神科、小児科から選択、選択必修3では呼吸器外科、心臓血管外科、消化器・一般外科、産婦人科、精神科、小児科から選択ですが、選択必修1と2と同じ診療科のものは選べません。私は麻酔科が2カ月あることで、このプログラムを選びましたが、自分でプログラムを組めるので、深い勉強ができます。専門が決まっていない人にもフレキシブルで魅力的だと思います。私も今は麻酔科に加えて、メジャー内科も候補にしています。

プログラムの自由度はいかがですか。

選択科目が9カ月ありますので、高いです。だからと言って、内科や外科が全くできないというわけではありません。「広く浅く」か「狭く深く」かに正解はありませんが、私はどんな疾患でも学びたいですし、どの科でも最低1カ月は回って、興味を持てれば、さらに1カ月延長したいと考えていますので、このプログラムは良かったです。

院外での研修はありますか。

地域医療や精神科は院外での研修になります。昭和大学は関連病院が多いので、選択肢が豊富です。私は地域医療では栃木県の足尾双愛病院に希望を出しています。医師が少ない中で色々な患者さんを診るにあたり、頭で考えて動けるようになるための勉強をしたいです。また、精神科は昭和大学附属烏山病院か、昭和大学横浜市北部病院での研修となります。

どのような姿勢で初期研修に取り組んでいらっしゃいますか。

専門科に一極集中ではなく、プライマリケアや救急といった観点で学び、医師として最低限のことを押さえられるようになりたいです。でも、これが一番難しいことなのだと、しみじみと思い知らされています。患者さんに真摯に向き合うことは難しいですね。

指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。

頼りになる先生方ばかりです。回る科の順番によって、経験できていない手技が出てきてしまうのですが、そういうときには「その患者さんがいらしたら、声をかけてあげるね」と言ってくださいます。それで手技の見学をしたら、2回目には術野に入れていただけたり、熱心なご指導を受けています。

昭和大学病院での初期研修で良いところはどんなことでしょう。

自分が勉強したいと思ったことをとことんできることです。初期研修医の「これをやりたいです」を叶えてくれる病院です。プラスアルファで教えていただいたり、ときには「やり過ぎじゃない」と声をかけてくださることもあり、よく見ていただいているんだなと実感しています。

何か失敗談はありますか。

怒られていることに気づかないぐらい、失敗だらけです(笑)。当院の総合診療科は他院では二次救急のような場所なのですが、そこでは「これを聞き忘れた」ということがよくあります。

当直の体制について、お聞かせください。

最近、「働き方改革」でシステムが変わりました。1年目は回っている科の科当直に入り、月に4回ほどです。科当直は指導医、もう一人の上級医、初期研修医という体制で、初期研修医はファーストコール担当の先生のそばにいて、呼ばれたら一緒に行きます。2年目は二次救急だけで、月に4、5回です。

当直ではどんなことが勉強になっていますか。

循環器だと患者さんの動悸が止まらなかったり、CCUネットワークや緊急カテーテルが必要だったりと、救急の側面が大きいです。検査や聴取といったファーストタッチのあと、どのように動くのかは勉強になります。一瞬の遅れが命取りになりかねないので、緊張します。

カンファレンスの雰囲気はいかがですか。

相良教授のいらっしゃる呼吸器科では新しい患者さんや入院の患者さんのプレゼンをしますが、相良教授をはじめ、学生さんの指導にあたっている先生方が質問してくださるので、勉強になります。先生方の間で治療方針の議論になることもありますが、「こっちの方がいいんじゃない」といったことを自由に話せる雰囲気があります。和気藹々で、冗談が出ることもありますよ。

コメディカルの方たちとのコミュニケーションはいかがですか。

病棟業務では看護師さんに頼りっぱなしです。分からないことを聞いても、すごく優しいです。内心ではイラッとされているのかもしれないですが、それを出されないです(笑)。本当に尊敬しています。病棟には薬剤師さんもいらっしゃり、患者さんが服用されている薬を全て把握されています。「この患者さんは認知機能が低下されているから、一包化の方がいいと思う」といったこともアドバイスくださいます。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

仲は良いですね。私たちの学年は内部外部の割合も男女比も5:5で、釣り合いが取れています。分からないときはもちろんですが、ルートがなかなか取れないときも手伝ってもらっています(笑)。切磋琢磨できる、いい関係です。

寮にお住まいですか。

私は実家から通っていますが、寮は病院から徒歩5分のところにあるので、寮の人たちはぎりぎりまで寝ているようです(笑)。寮の人たちは結束が固く、羨ましいですね。家賃も安いそうです。

今後のご予定をお聞かせください。

後期研修も昭和大学病院で行う予定です。初期研修で慣れ親しんで、どの科の先生方ともお知り合いになったうえで後期研修に入りたいと思っています。これまで回ってきた、どの科も楽しかったし、遣り甲斐があったのですが、今は麻酔科かメジャー内科で迷っています。大学のメリットは最先端の知識を追い求めようとしなくても、色々な科の医師の意見を伺える環境にありますので、私も大学で新しいトピックスに触れていきたいです。

ご趣味など、プライベートの過ごし方について教えてください。

休みの日は疲れて寝ていることもありますが、レポートを書いたり、次の科を回る前なら教科書を読んだりしています。友達と買い物や食事に出かけることもありますね。当院の初期研修医同士で土日の休みをうまく使って、熱海に温泉旅行に行ったり、飲み会をすることもあります。

最後に、これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

ポリクリは真面目にやって損をすることはないので、しっかり頑張ってください。ただ、そこでどの科に行くと決める必要はありません。病院見学は大学病院、市中病院にかかわらず、気になったところに行きましょう。見学しないと、自分に合うかどうかは分かりません。私は見学に来た医学生には内部事情などもお話ししています。良くないことも話したうえで、「それでも、ここを選んだんだよ」と言っています。当院にも是非、見学にいらしてください。

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