初期研修医インタビュー

社会医療法人

製鉄記念広畑病院

兵庫県姫路市広畑区夢前町3丁目1番地

名前 桂 欣宏(かつら よしひろ)先生
出身地 兵庫県姫路市
出身大学 山口大学
医師免許取得年度 2017年
名前 雜賀 裕士(さいが ひろし)先生
出身地 兵庫県朝来市
出身大学 鳥取大学
医師免許取得年度 2017年

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

桂:

医療関係者は周りにはいなかったんですが、高校の先生の勧めもあり、人の役に立つ仕事がしたかったので、医師を目指しました。テレビドラマも好きで、中学、高校のときは「救命病棟24時」なども結構見ていましたし、やはりあのような世界に憧れがあったので、影響を受けましたね。

雜賀:

すごく短絡的なんですが、テレビのドキュメンタリー番組で幼児が助けられるのを見て、そういう仕事ができればかっこいいなと思って、医師を目指しました。機械が好きなので、最初は工学部に進学し、医療機器開発をしてみたかったんですが、高校生のときに現場で働く方が楽しそうだと気づき、工学部から医学部に変更しました。身内に医療関係者はいなかったので、具体的なイメージはなく、漠然としたイメージでしたね。

学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。

桂:

部活動ですね。卓球を中学、高校、大学とやっていて、今も週2回ぐらいはやっています。

雜賀:

仲良くしていた友人が4人いて、ずっとその5人組で遊んだり、旅行に行ったりした思い出があります。また、ラグビー部に所属していたので、勉強もやりつつ、ラグビー漬けでした。部活動が一番本気でやったことなので、思い出も大きいです。西日本では毎年夏に大会があって、私が入った頃はまだ弱小チームだったんですが、上の学年の人達にうまい人が多くいましたし、私の学年でも部員が増え、強くなっていきました。初めの頃は初戦敗退だったのが、私が3年のときに32、33チーム中の3位になったのはとても嬉しかったですね。毎年秋の中四国大会でも、私が2年生のときまでは初戦敗退でしたが、3年生のときに初優勝して、そこからはずっと優勝続きという感じで、チームが強くなるときにいられたのが良かったなと思います。

大学卒業後、大学病院ではなく、研修先を製鉄記念広畑病院に決めた理由をお聞かせください。

桂:

一つはここが地元だということですね。私は出身が姫路市内なので、土地勘もありました。それから当院は三次救急までやっているので、一次から三次まで全部を診られるという病院はなかなかないこと、また手技を色々とさせてもらえるのが良かったです。症例数も多く、内科を半年回って、かなりの数を経験しました。

雜賀:

私は地域枠で入職しています。兵庫県の地域枠は卒後に兵庫県が指定した病院で働けば奨学金を返さなくていいというシステムなんですが、初期研修は当院を含めて8病院の候補があります。当院はその中の一つで、救急を売りにしていたし、初期研修の間は救急を経験できる方がいいと思って、当院を希望しました。

病院に見学に来られたときの印象はいかがでしたか。

桂:

県内でも救急が強い病院を中心に回ったんですが、この病院は明るくて、過ごしやすそうな雰囲気があり、雰囲気が一番良かったことと色々なことをさせてもらえることが決め手になり、最終的に当院に決めました。

雜賀:

見学には一度来たんですが、年度末でしたので、タイミングが悪く、しかも救急車が全く来ない日だったので、実際に救急でどんなことをしているのか見られなかったんです。でも、案内をしてくれた研修医の先生と上の先生とが良い意味でフランクというか、話しやすそうな関係が見えたので、それが良かったです。実際に入ってみても、そう思います。聞きやすい環境です。

病院での初期研修はイメージ通りですか。

桂:

見学に来たときに、1つか2つ上の初期研修の先生とも会って、大体どういうふうに研修をさせてもらえるかということを聞きましたし、実際に見せてもらいましたので、イメージ通りの研修ができています。

雜賀:

ここは外傷の救急が多く、縫ったりする手技がほかの病院に比べたらよくできるという話を聞いていましたが、実際に入ってみると、本当にそうだったので、期待通りでした。

プログラムの自由度はいかがですか。

桂:

1年目はほとんど固定されていますが、2年目からはフリーで、自分の好きな科を選べるので、自由度は高いと思います。

院外での研修はありますか。

桂:

1年目で小児科を選んだ場合は姫路赤十字病院に研修に行きます。私の場合は選んでいなかったので行っていないです。2年目は地域医療で1カ月と精神科2週間の1.5カ月は院外での研修になります。

どのような姿勢で初期研修に取り組んでいらっしゃいますか。

桂:

症例から何か学べることがあれば、家に帰ってできるだけ復習したりして、次にフィードバックすることを意識してやっています。

雜賀:

診察をした患者さん一人一人の勉強をしっかりやるように心がけています。夜、病棟で急変があったり、ほかの研修医の患者さんが急変したときなども皆で行って、どういう対応をしたらいいのか、上の先生はすぐに来られませんから、2年目の先生にも教えてもらいながらできるのはいい経験になっていると思います。

指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。

桂:

患者さんを診察して、それに対して、どういう検査をしていくかと考え、「こういう検査が必要だと思いますが、どうでしょうか」と聞いて、フィードバックしてもらいます。そして、実際に検査をしてみて、どういう治療をするか考えていくので、聞きやすい環境です。

雜賀:

科によっても全然違うんですけど、とても丁寧に教えてくれつつ、主体性を持たせられます。特に内科では主体性を持たせて、やらせて、それを上の先生に直されるという形です。ほかの科は1対1で、先に先生がされることを後追いすることが多いんですが、それを丁寧に教えてもらえるパターンもあります。先生によって様々です。基本的にどの先生にも聞きやすい環境です。

製鉄記念広畑病院での初期研修で勉強になっていることはどんなことでしょう。

桂:

今、救急を回っているんですが、勉強になることばかりですね。内科や外科の方がより忙しくて大変でしたが、今は時間があるので、ちょうど1年間の復習みたいな感じで本を読んで勉強しています。

当直の体制について、お聞かせください。

桂:

月4、5回ぐらいです。指導医の先生が1人と初期研修医が2人で合計3人体制です。

当直では、どんなことが勉強になっていますか。

桂:

今はまだ全てが勉強になりますね。ウォークインで来られた軽傷の患者さんを診ることで、この人はちょっと危ないなとか、大丈夫そうだなとか、何となく分かってくる感じがします。外科でも実際に患者さんのお腹を触ってみて、身体所見の取り方が分かってきたので、とても勉強になっていますね。

雜賀:

当直では上の先生もおられるんですが、患者さんが救急車やウォークインでも来られているときには、基本的には最初に初期研修医が診察して、検査をどう出すかを考えて、先生に報告します。それが一般的なのでしょうが、忙しいことによって、そこでも主体性を求められるので、自分でしっかり正しい診察と正しい検査を出すことを考えて、正しいプレゼンをやるということを積み重ねていけるところが当院の救急の良いところだと思います。

カンファレンスの雰囲気はいかがですか。

桂:

内科はレポート形式で、症例についてのレポート1枚を毎週まとめます。その症例について発表したあとに、何個か質問があります。外科は患者さんの術前カンファで、その症例についてCT所見、どういう術式でやるかというところまで一通り説明して、それに対して質問が来たら、それに答えるという形式でした。特に外科はやりやすかったです。

雜賀:

今は内科を回っているんですが、普段聞いている上の先生のさらに上の先生で、循環器内科の先生が外から来られて話をされたりします。普段聞いている話とまた別の視点で、非常に丁寧に指導が入ったりすることもあるので、循環器内科のカンファレンスは良かったです。

コメディカルの方たちとのコミュニケーションはいかがですか。

桂:

看護師さんは勉強されておられる方が多くて、色々と教えてくださったり、ご指導いただけるのでとても有り難いです。

雜賀:

コメディカルの方々には間違っていることはきちんと訂正してご指導いただきますが、基本的にはいつも優しくご指導いただいています。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

桂:

困ったことがあればお互い聞きやすいです。特に最初は点滴のルートさえ取れないので、困ったら1つ上の研修医の先生にお願いをしたり、色々と助けていただきました。同期でも、症例を経験している人としていない人がいるので、経験している人に教えてもらったり、そういう雑談をしている中でも調べたりして、勉強になることが多くありますので、良い関係を築けていると思います。

雜賀:

研修医室はそれ程広くないので、そこでグチャっとしている感じです(笑)。2年目の先生にすぐ聞いたりもできますし、楽しく話もしたりして、和気あいあいとしています。

今後のご予定をお聞かせください。

桂:

大学時代から整形外科か救急で考えています。

雜賀:

今の段階ではまだしっかり決められていないので、2年目の科を回りながら方向性を決めたいと思っています。

ご趣味など、プライベートの過ごし方について教えてください。

桂:

休みの日の週1、2回は学生時代から続けている卓球をしています。あとは本を読んだりして過ごしていますね。

雜賀:

今、休みの日はほとんど寝るだけで終わってしまっていますね(笑)。

最後に、これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

桂:

見学に来た学生さんによく言っているんですけど、学術的に勉強したいのか、手を動かしたいのかというベクトルが一つあって、もう一つは自分が病院の雰囲気に合っているかどうか、この二つで合っているところを探せばいいのではないかと思います。勉強したいという人がいれば大学病院など、論文指導やカンファレンスがしっかりした病院に行けばいいですし、手を動かすのが好きであれば手技が多くできる病院に行けばいいと思います。そこは人それぞれですし、2年間は大事ですので、自分に合ったところを見つけてほしいです。当院は手技をさせてもらえる病院ですし、雰囲気も明るいので、そういうのを求めるのであれば当院はお勧めです。以前、母校の大学に週1回来ている先生がおっしゃっていましたが、学問は3年目以降にすれば何とかなるそうです。それで、私は初期研修では手を動かして経験を積み、あとで知識を追いかけていこうと考え、当院を選びました。

雜賀:

実習でも実際の現場を見ますし、自分がやりたいことを早いうちから考えて、専攻したい科があるなら、その科が充実している病院を選ぶことが大事です。希望している科がある人は、パンフレットに書いてあることと実状は違うこともありますから、見学の際にはその科にどんな先生がいて、どういうふうなことをしているのかというのを見た方がいいですね。見学は5年生と6年生のときに1回ずつは行った方がいいです。私たちは2年目の先生にも良くしてもらっており、そういう文化を引き継いでいくことは絶対にしていくつもりなので、研修医間の関係は良いはずです。症例も豊富で、自ら学ぶ姿勢があればいくらでも成長できる病院だと思うので、是非、当院に来てください。

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