初期研修医インタビュー

公益財団法人 日本生命済生会

日本生命病院

大阪府大阪市西区江之子島2-1-54

名前 加藤更紗(かとうさらさ)先生
出身地 大阪府大阪市
出身大学 大阪大学
医師免許取得年度 2016年度
名前 木村優香(きむらゆうか)先生
出身地 滋賀県大津市
出身大学 滋賀医科大学
医師免許取得年度 2017年度

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

加藤:

ドラマの影響が大きいですね。もともと医師に憧れていたこともありましたし、母が一度手術したこともあって、私も医師になろうと思いました。医学部に入ってからのドラマでは「コードブルー」がやはり印象的です。

木村:

私は父が精神科医だったこともあり、医師という職業を身近に感じていました。高校時代に進路を考えたときに頭に浮かんだので、医師を目指そうと思いました。

学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。

木村:

部活動を挙げる人は結構多いのでしょうが、私は勉強がとにかく大変で、試験に追われて、毎日勉強していたのが一番の思い出です(笑)。

加藤:

私は部活動でのバドミントンで、思い出は多くありますが、学園祭も印象に残っています。学園祭は毎年秋にあるのですが、1年生から4年生まで学園祭委員が集まり、皆で準備などを頑張っていました。色々な学年の人や違う部活動の人とも仲良くなれたので、良い思い出になっています。

大学卒業後、大学病院ではなく、研修先を日生病院に決めた理由をお聞かせください。

加藤:

学生時代に2週間、日生病院に実習に来たんです。そのときに指導医の先生が熱心に教えてくださり、研修医の先生たちも優しく、雰囲気が良かったので、最初から日生病院での研修を考えていました。私は内分泌科を志望しているのですが、日生病院は内分泌科の症例が豊富なところも良かったです。

木村:

マッチングでは大学病院も受験していたので、大学病院が嫌だったわけではありません。ただ、日生病院に見学に来たときに雰囲気の温かさを感じたり、初期研修医が手技を積極的にしている姿を見て、私自身もポリクリ中だったこともあり、そういう姿が新鮮に思えたので、市中病院を希望するようになりました。

日生病院に見学に来られたときの印象はいかがでしたか。

加藤:

最初に見学に来た日はたまたま人数が多く、研修医室で話をして、回診に回ってという感じで、あまり顔を覚えていただけなかったかもしれないと思ったんです。それで、もう一度行きました。そうしたら、その日は2人しかいなかったので、研修担当の救急の先生が担当してくださって、初診外来を実際にさせていただいたり、とても印象に残っています。

木村:

ほかの病院に見学に行ったときは男性の研修医が多いイメージでしたが、日生病院は女性の研修医が多くて、居心地がいいなと感じました。

日生病院での初期研修はイメージ通りですか。

木村:

当初のイメージが大分間違っていました。想像していたことではあったのですが、研修が始まった頃は本当に何もできなかったんです。看護師さんに「ツッカー」と言われても、ブドウ糖液だと知らなかったり、処方の仕方も分かりませんでした。でも上級医の先生方はもちろん、2年目の初期研修医の先生方や看護師さん、周囲の方が手伝ってくださったので、すごく良かったと思っています。

加藤:

手技を多くさせていただけるし、勉強する時間も一杯あると聞いていましたが、その通りですね。手技も多いですが、勉強する時間もきちんと取れていますので、程よいバランスで研修ができています。

プログラムの自由度はいかがですか。

加藤:

2年目は8カ月、自由選択期間があります。自分の行きたい科に8カ月全て回ることもできますし、自由度はかなり高く、満足しています。

木村:

2年目の先生方の様子を見ていると、途中から眼科志望になった2年目の先生が自由選択期間を眼科へと大幅に変更しているので、そういった希望に対応してくれるフリキシブルさを感じています。

どういった診療科をローテートされていますか。

木村:

今は腎臓内科で、一般的な内科という感じなんですが、病棟の患者さんを診たりしています。例えば今日だったらCVを入れさせてもらったり、透析も少し勉強させてもらっています。

加藤:

今は総合内科を回っています。来年度から日生病院で総合内科の後期研修をさせてもらうので、最後の2カ月は総合内科を取りました。

現在、総合内科を回られていて、どのようなことが勉強になっていますか。

加藤:

総合内科といっても総合診療ではなくて、内分泌内科と呼吸器内科と免疫アレルギー内科の合同の内科です。将来は内分泌内科に変更しようと思っているんですが、呼吸器の患者さんや膠原病の患者さんも担当医としてつけさせてもらい、上の先生から教えていただきながら診察しているので、内科の一般的な勉強もさせてもらっています。

院外での研修はありますか。

加藤:

地域医療です。私はすぐ近くにあるクリニックで1カ月、研修をさせてもらいました。朝と夕方に外来見学をさせてもらったのですが、検査も日生病院とは違って、採血もすぐに出ないし、レントゲンは撮れてもCTなどはないので、問診や身体診察だけで診断や治療していくことが勉強になりました。そちらの先生は患者さんのお宅への往診もしておられ、患者さんがその先生のことをかかりつけ医として強く信頼していらっしゃったのが印象的でした。一人暮らしで、通院に困難な高齢者の方は先生が直接来てくれたら安心するし、有り難く思われます。この高齢社会では在宅医療が大切だということを改めて感じました。

木村:

私は来年、地域医療研修があるのですが、既に行く場所が決まっていて、大阪市内の診療所にお世話になる予定です。長崎県の平戸病院や大月病院も受け入れ先で、そこに行く同期もいます。

どのような姿勢で初期研修に取り組んでいらっしゃいますか。

木村:

上級医の先生に検査や採血のオーダーを入れてと言われることがあれば、自分で考えて、そういった検査を入れたりします。上級医の先生が先にやっているときはそういった一つ一つが示唆に富んでいるので、後追いで勉強し、全てが勉強だと思って、取り組んでいます。

加藤:

来年度から後期研修医になります。次は自分が初期研修医に教える立場になるので、今教えてもらっていることを定着させて、来年からは自分がしっかり教えられるように勉強しています。

指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。

加藤:

優しい先生や自由にやらせてくれる先生が多いです。当直は1対1で入るんですが、問診や検査を入れたりなど、まずやってみてという形です。足りない部分があったら修正してくれたり、手技も後ろで見守ってくれて、自分で考えて研修できる体制を作っていただいています。

木村:

研修医の積極性が尊重されていて、問診や検査を入れさせてくれますが、患者さんに不利益にならないように後ろから見守って、カバーしていただいています。頭ごなしに否定されることがないので、そういった点は良かったなと思います。

日生病院での初期研修で勉強になっていることはどんなことでしょう。

木村:

週に1回、救急の勉強会があって、当直であった症例で疑問に思ったことや、当直でなくても日常で疑問に思っていることを共有する場になっています。そこで皆で共有して、知識を高め合う場があるというのが勉強になっている点です。

加藤:

日々の指導でもしっかりサポートしていただいているので勉強になりますが、木村先生も言っていた週1回の救急の勉強会はフィードバックの場でもありますし、皆で大事な症例を共有できる場でもあり、勉強になっています。

何か失敗談はありますか。

木村:

ファーストタッチを研修医にさせてくれるからこそ、採血の項目が抜けたり、必要な問診や身体診察ができていなかったなど、そういった抜けがあることを日々感じています。また、脱水が強いときに点滴がなかなか入らなくて、患者さんに痛い思いをさせてしまったことなどもあるんですが、上級医の先生がいつも目を配ってカバーしてくださっています。

当直の体制について、お聞かせください。当直では、どんなことが勉強になっていますか。

木村:

当直は月に3、4回で、上級医1人と研修医1人の2人体制です。救急外来と病棟の当直をしています。勉強になっているのは重症の患者さんはもちろん、入院せずに帰った方がいいと判断した軽症の患者さんにいかに安心していただくのかということや、患者さんとのコニュニケーションが勉強になっています。

加藤:

当直だと昼と比べてできる検査もやはり限られているので、慢性疾患の検査は昼に受診してもらっています。今すぐ命に関わるような病気はまず除外しないといけないということや検査をしていくことの大切さが勉強になっています。

カンファレンスの雰囲気はいかがですか。

加藤:

総合内科を回っているんですが、総合内科のカンファレンスは内分泌の先生、呼吸器の先生、膠原病の先生がいてくださるので、普段もその先生方に相談しながら診療を進めています。カンファレンスでは各科の先生から足りない部分を指摘されるので、良い雰囲気ですね。

木村:

今は腎臓内科を回っています。腎臓内科は部長の先生、もう一人の先生と、研修医の3人でカンファレンスをしているんですが、上の先生方2人は患者さんのことを知り尽くしているのに、あえて私に「プレゼンしてみて」と発表の機会を与えてくださいます。こちらがしどろもどろになったりしても、我慢強く聞いてくださるので、雰囲気もすごく温かいです。大学病院と違って、カンファレンスの時間が短いですね。大学病院だと3、4時間ぐらい平気でありますが、当院は30分や1時間で終わるので、ほかの仕事にも手が回りますし、自分に合っているなと思います。

今後のご予定をお聞かせください。

木村:

専門にする科を夏頃には決めないといけないのですが、泌尿器科と皮膚科で迷っていますので、4月5月で皮膚科を回って、6月7月で泌尿器科を回ることにして、どちらかに決めたいと考えています。新専門医制度では専門を初期研修2年目の夏頃に決めるというのが少し早いですね。4カ月で色々な科を回るのは難しいのですが、病院側にも受け入れてもらって、希望を通していただいています。

加藤先生は来年度は日生病院で総合内科の専攻医になられるそうですが、意気込みをお願いします。

加藤:

新しい新専門医制度が始まる年なので、再び全ての内科をローテートさせてもらうことになっています。分野の違う消化器などでも多分、主治医をすることになりますので、勉強をより一層頑張らないといけないと思っています。

最後に、これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

加藤:

初期研修の病院は医学部を卒業して最初に働く場所であり、基礎を身につける大事な時期ですので、指導医の先生がしっかり指導してくれる病院を選びましょう。最初は何もできなくて大変なので、体力的にも精神的にも参ってしまうこともありますから、自分が頑張れる環境かどうかを確認する目的も含めて、見学にはきちんと行った方がいいと思います。日生病院は指導医の先生に優しい人が多く、コメディカルの方も看護師さんも皆、すごく優しいので、働きやすい病院ですよ。

木村:

色々な病院見学に行くとなると疲れますが、日生病院は集合が11時とゆっくり目なんです。遠方から来るのに朝8時と言われたら大変ですが、当院は11時スタートで、午後3時か4時には解散することが多いので、見学後に好きなところに寄ったりもできます。交通費も一部出ますので、是非一度は見学に来てください。新病院に変わって、綺麗になったところも見ていただけたらと思っています。

日生病院を希望する医学生は多く、e-レジフェアに来ていただいている医学生さんにも人気です。日生病院を希望している医学生の方に、試験やマッチングに向けてどういったところをアピールしたらいいか、アドバイスをお願いします。

木村:

当院の初期研修医は常識的な人が多いイメージがあります。見学時には髪が長ければくくるとか、ヒールの靴は避けて、動きやすく、落ち着いた感じの靴で来るなど、身だしなみに気をつけましょう。

加藤:

しっかり勉強をしていることをアピールしたり、部活動などで勉強があまりできていない人なら「これからは切り替えて頑張るつもりです」という意志を見せたら、高評価を得られるのではないかと思います。

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