初期研修医インタビュー

長野医療生活協同組合

長野中央病院

長野県長野市西鶴賀町1570

名前 遠藤 湧斗 研修医
出身地 長野県飯田市
出身大学 大分大学
医師免許取得年度 2018年

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

昔から医師になりたいと思っていたわけではなく、目指すようになったのは高校3年生の冬です。友達の父親が病院で働いていて、病院の話を母と一緒に聞いたことがきっかけです。どちらかと言うと母の方が「いいね!」と乗り気になり、私もそうかなという感じで医学部を目指すことになりました。

学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。

とにかくよく遊びましたね(笑)。友達3人でシェアハウスをしていました。5年間ずっと遊んできたので、6年生のときは最後ぐらいは頑張らないと本当にまずいと、かなり勉強しました。仲の良い友達は留年して、学年が下になったので、皆が遊んでいる中で私一人が勉強するのは辛かったです。国試が終わり、卒業する前にシェアハウスの友達と一緒に屋久島に行ったのもいい思い出です。

大学卒業後、研修先を長野中央病院に決めた理由をお聞かせください。

もともと奨学金をもらっていたのが大きいですね。あと、長野中央病院の関連病院でもある健和会病院が地元の飯田市にあり、そこの専務理事が友達の父親ということもあって以前から色々な話を聞いていて勧めてくれていました。学生の頃、病院の事務さんが大分まで会いに来てくれたり、飯田に帰省したときは食事に連れていってくれたりよく面倒を見てくれて本当にありがたかったです。

長野中央病院に見学に来られたときの印象はいかがでしたか。

大学4年生の夏に病院見学に来ました。医局の中に研修医ルームというのがあり、初期研修医だけではなく、5年目までの若手の先生が大勢いて、色々とお話ししてくださったので、入りやすく、働きやすい印象を受けました。病院自体は普通の病院のイメージでしたが、とにかく研修医ルームの雰囲気がとても良かったです。

長野中央病院での初期研修はイメージ通りですか。

5月から8月までは導入期といって、総合診療病棟で内科疾患を総合的に学ぶ研修を行います。上級医がコモンディジーズの患者さんをふってくれて、主治医として受け持ち、先輩医師に相談しながら診療を学んでいきます。導入期が終わると各科のローテートがはじまるのですが、この導入期が有り難かったです。私は勉強ができなかったので、いきなり全部やれと言われると辛かったはずですが、導入期は上の先生方が面倒を見てくださりながら、自分のペースに合わせてゆっくりと進めていってくれるのでやりやすかったです。バリバリやりたい人もいるかもしれませんが、私にはイメージ以上に良かったです。

プログラムの自由度はいかがですか。

当院は自由選択期間が決して多いわけではないのですが、研修医が少数のため、科を回る順番は自分の希望に合わせて選ぶことができます。
私みたいにまだ自分が進みたい科がはっきりしていない人は自由に選択しろと言われてもどうしたら良いか分からなくなってしまうのである程度病院のプログラムで回る診療科が決まっている方が私としては楽でした(笑)。

今までどういった科をローテートしましたか。

導入研修が終わって、8月から救急を回って、循環器を3カ月、産婦人科1カ月、地域医療1カ月、腎・糖尿病2カ月、先週まで麻酔科を1カ月回って、今は外科にいます。

院外の研修はありますか。

産婦人科はこの病院にないので、埼玉協同病院へ行きました。7月から健和会病院で小児科を回るのと、栗田病院の精神科や松本協立病院の放射線科に行く予定です。外の病院に出るのはとても良かったです。埼玉協同病院ではそこの研修医とよく話ができましたね。病院の大きさや症例が違うと、研修医のレベルも変わるのかと疑問があったのですが、どの病院でもそこまで違わないという情報共有ができたり、いい刺激を受けることができました。

どのような姿勢で初期研修に取り組んでいらっしゃいますか。

患者さんに不利益が起きないようにということです。研修医はどう考えても力がありません。患者さんに何か良くないことが起こるのは避けたいです。少しでも分からないことがあったら上の先生に相談するようにしています。

研修医同士のコミュニケーションはいかがですか。

同期は私含め4人いて、一緒にご飯に行ったりしています。「あの先生はこんな感じだから、これ言うと怒るよ」、「これ聞かれるよ」とか情報共有は大事ですね(笑)。同期は頼もしい存在です。

指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。

面倒見はかなり良いです。年齢の近い先生がいつもそばにいてくださるので、質問もしやすいですし、とても良い環境です。皆さん優しいですよ。

長野中央病院での初期研修で良いところはどんなところでしょうか。

総合診療科の病棟が研修病棟であることです。病気だけでなく、社会背景やこの患者さんがご自宅に帰ったときに自分できちんとした生活を送れるのだろうかなど、専門分野にとらわれない「幅広い視点での診療」についてしっかりと指導を受けられます。大学病院などは重い病気の患者さんを治して終わりのような勝手なイメージがありますが、当院は全く違います。人を診るという医療なんです。カンファレンスでも病気のことだけを発表したりすると、「この人はお家に帰って、どうするんですか」とすぐに聞かれたりするので、それもちゃんと考えておくようにしています。

当直の体制について教えてください。

当直は前半の18時から22時までと後半の22時から朝までに分かれています。1年目の研修医は前半しか入らず、上の先生と一緒に2人体制で救急車とウォークインを診ます。私の場合は問診や診察を上の先生に常に一緒に見てもらいながらやっていました。8月頃に導入期が終わると救急集中期間になり、救急センターで徹底して救急車の対応を学んだあと当直に入るようになります。

当直ではどんなことが勉強になっていますか。

内科以外の診療科を回っているときは外来の研修はあまりないのですが、当直では基本的に外来の患者さんを診ますから、見逃してはいけないものや緊急性のあるものを探しに行くこと、少し変わった患者さんがいらしたときの対応の仕方などが勉強になります。入院とは全く違いますね。

カンファレンスの雰囲気はいかがですか。

総合診療病棟(研修病棟)のカンファレンスは看護師、薬剤師、栄養士、リハビリスタッフ、MSWなど、コメディカルの皆さんが参加するカンファレンスなので、最初は緊張しましたが、他職種の方たちと仲良くなってくるとやりやすさを感じるようになりました。色々な専門職の意見を聞くことができ、きちんとディスカッションできる雰囲気です。週に1回、木曜日に行っています。

ご趣味など、プライベートの過ごし方について教えてください。

車が好きなので、よくドライブに出かけています。県内が多く、最近では松本や軽井沢まで行きました。長野は自然豊かで景色がいいところが多いですね。

今後のご予定をお聞かせください。

どの科を回っても、この科もいいなと思ってしまったり、ぶれることばかりなんです(笑)。私はどちらかと言うと内科系より外科系が好きみたいです。内科系は常に頭で考えながら診療しますが、外科系は考えたあとに手技などをするのがいいですね。内科でもカテーテルや内視鏡は楽しそうですが、私は自分の手で直接治すことに魅力を感じるので、外科の方がモチベーションを保てそうです。これから回る外科が楽しみです。

最後に、これから初期研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

私の大学の同期も東京や関東圏の有名病院に見学に行ったりしていましたし、都会に行きたがる傾向はあります。でも、皆にとって、それだけがいいわけではありません。自分の性格に合ったところが一番いいと思います。私のようにバリバリできない人は自分のペースで研修させてくれる病院がいいだろうし、最初から自分でやりたい人は忙しい病院が合っています。自分に合う病院を選び、無理をしないことが大事ですね。長野中央病院は事務のスタッフの方々がそれぞれの研修医に合った研修ができるようにサポートしてくれます。フォロー、バックアップ体制がすごいです。私にとっては日本一の病院です。

お気に入り