初期研修医インタビュー

地方独立行政法人 北九州市立病院機構

北九州市立八幡病院

福岡県福岡県北九州市八幡東区尾倉2丁目6番2号

名前 岡本 健司 先生
出身大学 九州大学出身
名前 原田 果代子 先生
出身大学 久留米大学出身
名前 久保 直登 先生
出身大学 山口大学出身

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

岡本:

自分は元々身体が強い方ではなくて、小学校時代は頻繁に学校を休んでいました。そこで自然と病院に触れる機会が増えて、病院で父が働いているのを見て、自分も病気で困っている人を助けたいなと思いました。それが医師を目指すきっかけになっています。

原田:

以前は文系の大学で経済学部に通っていて、経営とかよりも、健康や医療の勉強の方がしたいと思い、医学部に通い始めました。

久保:

自分は父が開業していて、自然と自分も医師になるんだと思って医学部を目指しました。自分も父と同じようになりたいなと思って。

学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。

岡本:

これやばいな・・・あまり大きな声じゃ言えないんですけど、同じ学年を2回過ごしたことがあって・・・それで自分はなんてダメな人間なんだとガツンとダメージを受けて。そういう凹む経験があってから、心が強くなりました(笑)。やっぱり人間、一回心が折れないと強くならないと思います。

久保:

私は部活で山岳部に入っていて、それまで運動とかしてなかったので、大学では勉強よりもやりたいことをやっていました。一人で長野まで車で行って山に登ったりとか(笑)。大学生活は楽しく充実していました。四日間とか五日間山に入って、一人で歩き続けたりとかも結構していました。

原田:

確かに私もモロッコのアトラス山脈に登りに行きました。富士山より高いんですよ!・・・あとはJIMSAなんかもやっていました。

岡本:

二人とも思い出が良すぎない!?みんな楽しい思い出があっていいなあ・・・

原田:

良い思い出しか言ってないよ!(笑)

大学卒業後、大学病院ではなく、研修先を北九州市立八幡病院に決めた理由をお聞かせください。

原田:

いくつか条件があって、まずは人が良くて働きやすい雰囲気があるということです。いくつか見学に行った中でも北九州市立八幡病院は雰囲気が良くて、病院も新しくなるし、小児科にも興味があったので、小児科にも強みがある当院にしました。

岡本:

自分の場合は、九大の医局に戻ると決めているので、後期研修から九大病院での勤務になると一般的な症例は基本的に診ないので、コモンが診れないと将来的に苦労すると思い、大学病院ではなく市中病院を探して、ここは人もよく家からも近いので選びました。

久保:

自分は福岡が地元で、山口大学出身なんですが、実は4月から山口県の病院で研修をしていて、そこで自分が体調を崩したので研修を中断して、福岡に戻ってきました。地元でもう一度研修を受けようとなったときに、初期研修のうちにそういった救急の対応を身につけたいと思い、三次救急をやっていて、小児科も強いということで志望し、研修中断の事情を話したところ、すごく良く対応してくださって、研修も受け入れてくださいました。私は心配症なので 、どこまで研修医ができて、どこまでフォローがあるかというのも大事にしていて、症例がたくさん来るけど良くわからないまま終わってしまうのが怖かったので、しっかりとフォローがある北九州市立八幡病院を選びました。

北九州市立八幡病院に見学に来られたときの印象はいかがでしたか。

岡本:

自分が見学に来た時は病院が建て替わる前で、その時は「症例が来たからおいで〜」だとか、いろんなところを見させてもらいました。実際に研修医になった時も、いろんなことをやらせてもらえそうだなと感じて、とても初期研修医が学びやすい環境だなと感じました。

原田:

自分も建て替え前だったんですが、小児科に興味があって、先生たちがめちゃくちゃ多いなと感じました。小児科に関しては、カンファも毎日あるし、大学病院並みのシステムが構築されていました。先生たちも他のスタッフの方たちも優しいなと感じました。あとは新しい病院が既にできていて、引越し前の段階だったんですが、新病院がすごくきれいだなって。やっぱりテンション上がりますね(笑)。

久保:

私が見学した時も旧病院で、救急と小児を見学させて頂きました。1日見学するだけで症例がたくさん来て、1日の見学だけでこんなにいろんな種類の症例がくるのかという印象と、小児科の当直も見学したときに、患者さんの数に圧倒されたんです。地域に根ざしているというか、みんなから必要とされている病院なんだなと感じました。あとは・・・ただただ病院が綺麗だなと(笑)。

岡本:

外壁も茶色から白になったからね・・・綺麗だよね(笑)。

実際に北九州市立八幡病院での研修はイメージ通りですか。

岡本:

大体はイメージ通りで、結構自由にやらせて頂いています。患者さんを持ったら責任もありますが、オーベンはしっかりと気にかけてくれてくださって、質問しやすい環境を作ってくださいます。なので、職場で困ったことは特になかったですね。

久保:

私もです(笑)。

原田:

確かに・・・同じような意見です(笑)私は今妊娠しているんですが、先生たちも気にかけてくれるので、安心して研修を受けることができています。

どういった診療科をローテートされていますか。

岡本:

今、外科を回っています。元々九大の1外科に入局したということで、なるべく外科を学んでおきたいと思い、1年目に外科をやらせてもらいました。はじめは自分の手技の出来なさに唖然としましたね。先生たちの手技に見惚れているだけでした。最近は少し手伝いができるようになったと思っていますが、教わっている充実感と、自分にはできないかもしれないという無力感を感じながらも日々精進しています。

原田:

呼吸器内科を回っています。内科は一人の先生にずっとついて、患者さんを診るという形です。まだわからないことやできないことも多いのですが、先生たちはすごいなと思います。感染症なんかも詳しくて、本当になんでも知っていて、何を聞いても答えてくれるし、患者さんの接し方も感情的にならずに優しく対応されています。内科だけではなくて他の科の先生たちでも、患者さんへどういう会話をしているかを見て、安心している患者さんを見ると、こうやって接すると良いんだと学べます。本当に先生たちは尊敬します。

久保:

今、救急を回っていて、救急車で来た方の、鑑別、診断と検査等、自分たちでできる範囲であれば、上の先生たちと相談しながらやっています。自分にとっては、相談できる先生がそばにいらっしゃって、自分ができるところまではやらせてもらえるし、できないことはできないとはっきり言ったらカバーしていただけるし、安心してできる環境です。実際に、急性虫垂炎の疑いがあった患者さんが搬送されてきたときに、外科の先生に手術も見させて頂こうと思って、手術に参加させて頂いてもいいですかと聞いたときに、「じゃあ執刀していいよ」と言われて、さすがにできる気はしないと思いましたが、先生が見てくださっている中で最大限にできることをやらせて頂いて、その後の術後管理も一緒にさせて頂きました。 突然切ってみるかと言われた時はびっくりしましたが、やってよかったなと思います。そう言った、とりあえずやってみよう!という感じでなんでもやらせてくれるのはすごくいいなと思います。

北九州市立八幡病院の研修で一番勉強になっている点はどういったところでしょうか。

原田:

うちは研修医向けの勉強会はありませんが、前の質問で久保くんが言ってくれたように、なんでもやらせてくれて優しく教えてくれるので日々勉強になっています。

岡本:

あと、これも前の質問で原田さんが言ったように、患者さんに接する態度とか、特に外科で言われたんですが、「何かあっても顔に出すな。ヤバイと思っても、平気な顔をしていれば患者さんも安心して自然と改善が見られるもんだ。」と、よく言われていました。自分はあがり症なので、そういうところは確かに見習わないとなと思います。メンタルの持ち方ですかね。

指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。

岡本:

これはなんのお世辞もなしに、今まで教わってきたオーベンの先生方は素晴らしい人でした。仕事のフォローだけでなくて、私が内科を回っている時に疲れていた時期があって、すぐ気づいてくれて、「お前顔が疲れとるから、半日休みとってしっかり休んでこい」と。仕事だけでなくて、体調面だとか、僕たちの精神面までフォローしてくれる。僕が研修を回ってきた科の先生たちはみんなそうでした。

原田:

私も岡本くんと同じなのですが、私は、内科、外科、小児科、麻酔科等、二人より多く回ってきましたが、どの科の先生も声をかけてくれるので、ストレスはほとんどないですね。

久保:

特に印象に残っているのは、自分は内科を回っていた時、社会人一年目でわからないことが多い中で、「自分がどれだけ知らないかをまずは知る事だ。」と言われた事です。何がわかっていないかわからない状況で漫然とするんじゃなくて、まずは明確に自分の目的を見て、わからない事をどうしたらいいか逆算して行動するといいよと言われました。自分がわからないことを自覚しないと、確かに成長はできないなと思ったので、すごくそれが印象に残っています。
社会人としてのあり方等は内科の時に教えて頂いて、先生のおっしゃるような姿になれているかというと・・・まだまだだと思うんですけど(笑)。自分は受け身になりがちなので、今のは自覚が足りなかったなと思うことがまだまだあります。言われているうちが華なので、言って頂けるのはすごくありがたいなと思います。

原田:

確かに・・・私の指導医の先生は何か疑問があればすぐ電話するんです。医療連携とかリハビリとか。思いついたら0.1秒で電話をかけます。以前は後でかけたらいいやと思っちゃうようなこともあったんですが、わからないことはすぐに電話をかけるようにする態度というのは先生たちから学びました。

何か研修中に大変だった事や御苦労されたエピソードはありますか。

久保:

大変だったことか・・・・

岡本:

原田さんないもんねえ・・・

原田:

いやオペが長いとかあるよ!(笑)オペが1日かかったとか!

久保:

そうですね・・・患者さんが呼吸困難になって急変した時、自分はマスクを持って換気することしかできなかったんですが、その時は肝を冷やしました。自分の手技のせいで急変したのかなと思って反省したんですが、そのときに見ていた先生が、ちゃんと説明してくれて、これ久保くんのせいではないよと。それも、できたところとできなかったところ、どう改善すべきかしっかり教えてくださって本当に助けられました。

岡本:

久保くんが言うように大変だと思っても、実際にフォローして頂けて、おかげで乗り越えられるので、そこまで苦労って感じたことはないかなと・・・上の先生からフォローして頂けるので、取り返しのつかない失敗はおき得ないので、環境というか、人の良さはちゃんと知っておくことが大事だなと思います。本当に良いオーベンに巡り合えたなと思っています。

原田:

大変だった患者さんは思い浮かぶんですけど・・・救急外来で夜中にきて、緊急性もない軽症で来院後には症状も収まっていたんですが、患者さんがすごく心配症で同じ質問を何度も聞いてきたりした時は大変でしたね。その時は看護師さんが助けてくれて、話を早く切るのも救急外来では大切だよと教えてくれました(笑)。やっぱりみんなも言うようにフォローしてくれるので・・・

岡本:

フォローがなかったらここでもっといろいろな苦労が言えるんですけどね(笑)

当直研修についてお聞かせください。また、どんなことが勉強になっていますか。

原田:

初めの頃は当直で待っているのは不安でしたね・・・

久保:

私も心配症なので患者さんが来なくても一晩中気を張り詰めています・・・

岡本:

確かに・・・ただ、当直は僕たちに加えて、各科の先生にコールが入るようになっていて、基本的に一人で診ることはないです。ただ、入電の時点で軽症だと判断された場合は、初診を任されることもあって、ただ見ているだけじゃなくて、自分たちで考えて、鑑別を挙げて、検査いれて、結果を見て、どういう結論に至ったかを上の先生に報告しています。自分はこういう考えで、返したほうがいい、もしくは入院させたほうがいいと伝え、判断を仰ぐと、それであってるよだとか、それで返すとまずいかなとしっかり返事を頂けるので、いろいろやらせてもらえる中でフォローがもらえると言う感じです。

原田:

私が勉強になっていることは、ルートをとることをはじめ、手技ですかね。

岡本:

ルートとかも自分でとったり、採血とか、エコーなんかも自分でやったりするので、当直だと手技の面ではかなり勉強になりますね。

カンファレンスについてお聞かせください。

岡本:

科によって違うとは思いますが、外科では、自分が患者さんを持つとカンファで発表があります。週に術前、術後、退院、外科カンファで週に4回ほどあります。それに加えて、将来学会で発表することもあるので、それに応じた予行演習の発表があります。発表に関しても練習を複数回させてもらえます。

原田:

内科は入院時と退院時に患者さんのプレゼンがあります。回診のプレゼンもあります。小児科は毎日プレゼンしていますね。後期研修医の先生も多いし、初期も常にいるので勉強になります。

久保:

救急は症例のカンファレンスはないのですが、その日に来た患者さんについて、上級位の先生からなにかあればフィードバックしてもらえます。

原田:

あとは、カンファではないんですが、医局会はありますね。これは連絡事項を伝えられるものです。

岡本:

僕たち医局会で話したのは自己紹介くらいだったね(笑)。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

久保:

研修医ルームが全体の医局とは別にあるので、研修医どうしが話しやすい環境ではあります。

岡本:

僕は活発だと思っているけど他二人がどう思っているか・・・(小声)

全員:

(笑)

原田:

比較対象がないからわからないけど、いがみ合ったりはないです(笑)

久保:

お互い隣同士なので最近どんな感じ?だとかフランクに話してますね。

岡本:

あとはご飯なんかもちょくちょく行ってます。

趣味など、プライベートの過ごし方について教えてください。

岡本:

主治医として患者さんを持っている時は土日どっちかきてって感じなんですけど、基本的には家でゆっくり休んでいます。博多に出かけたりもしますし、フラッと遊びに行くだけでも気晴らしになりますね。

原田:

私はこの1、2年で温泉の良さがわかって、泉人になれる御湯印帳を集めています。一番よかった温泉は車でしか行けない佐賀の山の奥にある温泉で、眺めも良くてスカッとします。あとはこっちにきたときにボルダリングをはじめました。

岡本:

今は妊娠中だから流石にやってないでしょ(笑)。

原田:

今はもうやめちゃったんですよ。私はやりたいんですけどやめろって言われて。

久保:

パワフルだね(笑)

原田:

体を動かすのは好きですね。

久保:

私はごくたまに山を登っています。皿倉山とか小文字山とか、そういった静かな人里離れたところに行っています(笑)。福岡は日帰りでも行ける山が沢山あるので、山を登ったりしてリフレッシュしています。

これから臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

岡本:

将来的な医者像を見据えると言う上では学生のうちに進路を決める事も良いと思いますが、実際に回ってみないと自分にあっているかはわからないと思うので、研修を回ってから専門を決めてもいいと思います。特に強い意思がないのなら、門戸を狭めないで、いろいろと見て回ってください。

原田:

私は自分に合った病院を見つけるのが一番だと思います。自分の中でプライオリティを考えて、決めて、それに合うような病院を探すのがいいと思います。それと、フェアにいるコンシェルジュを使うと、自分だけでは調べきれない病院も紹介してくれるので、それも使ってみて下さい。

久保:

一番は原田さんが言ったように、病院のカラーを知ることだと思います。見学然り、ブースなんかでも、自分に合った病院を探して選ぶのが一番だと思います。あとは優先順位ですね。自分がどこまでやりたいかをはっきりさせておかないと、理想と現実のギャップができてしまうので、給与だったり、研修内容だったり、自分のキャパを考えて選ぶのが大切です。文化系の人が体育会系のところに行くと、やっぱり辛いところがあります。理想をすべて満たす病院はないと思うので、譲れないポイントを作って見学したほうがいいかなと思います。

最後に、北九州市立八幡病院のPRをお願いします。

久保:

今実際に研修を再開するチャンスを与えてくださってとても暖かい病院です。自分がやりたいと言えばとことんやらせてくれるし、できないといえば、ちゃんとどこまでできるかを把握してくださっているので、自分のペースで研修できます。だらだら働くのは良くないという病院なので、メリハリつけてしっかり休みも取れますよ。

原田:

妊娠していても、先生たちがすごく良くしてくれるし、気遣ってくれるし、先生だけでなく、看護師さんや事務方の人たちまで嫌な顔せず対応してくれます。そう言う予定がある人は・・・いないかもしれませんが(笑)。全く不安もなく女性も働きやすい病院です。選択の期間も多いので、自分の進路に合わせて、選択科を選べるのもいいなと実際に感じています。

岡本:

やっぱり病院もきれいで清潔です。少なくとも僕たちが回っている間はオーベンの先生たちもいい人ばかり、当直もフォローが入るし、失敗したとしてもどんどん進んでいこうと言う意思がある人は完璧に合っていると思います。僕は積極性が薄くて、尻込みすることもありますが、どの科の先生も後押ししてくれるし、初期のうちは本当に取り返しのつかない失敗はおき得ないので、臨床の技術を学びながら、ある程度のQOLを確保したい方は是非きてください。

お気に入り