後期研修医インタビュー

東京女子医科大学附属八千代医療センター

千葉県八千代市大和田新田477-96

名前 阿部 昂太(あべ こうた)研修医
出身地 千葉県千葉市
出身大学 昭和大学
医師免許取得年度 2014年
名前 高瀬 菜々子(たかせ ななこ)研修医
出身地 東京都品川区
出身大学 東京女子医科大学
医師免許取得年度 2014年

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

阿部:

父が小児科医で、医院を開業しています。父の医院は自宅から歩いてすぐのところにあり、父の姿をいいなあと思って見ていたことがきっかけです。

高瀬:

私の父は内科の医師で、私が幼稚園の頃に父の実家で開業したんです。私はその家にいた祖父母に預けられることが多く、父の医院にいらっしゃる患者さんとの交流を通して、医師の仕事に興味を持つようになりました。

大学生活はいかがでしたか。

阿部:

サッカー部に入り、週に4日は活動していました。私はベンチにいることが多かったのですが、東医体に連れていっていただいたりしたことが思い出に残っています。

高瀬:

私は軽音楽部に入っていて、ライブをしたりしていました。高校のときは吹奏楽部だったので、音楽が好きなんです。軽音楽部ではベースを弾いていました。

初期研修の病院を東京女子医科大学八千代医療センターに決めたのはなぜですか。

阿部:

大学は昭和大学でしたが、将来は千葉県に戻りたいと考えていたので、千葉県にあって、小児科が強く、後期研修も視野に入れられる病院であることを条件に探しました。将来、進みたい科に強みを持っている病院を初期研修先に選ぶことに意味があるのかどうかは分かりませんが、八千代医療センターは小児外科も研修できたことが私には良かったです。24カ月のうち、小児科と小児外科に5カ月いました。

高瀬先生は東京女子医科大学東医療センターでしたね。

高瀬:

私は東京女子医科大学出身なので、女子医大系列の病院の中から選ぼうと決めてました。その中で、内科が科ごとに分かれてなく、いろんな疾患を診ることが出来るという点で、東医療センターにしました。将来は小児科と既に決めていたので、初期研修では内科を一通り診たかったんです。

初期研修を振り返って、いかがですか。

阿部:

外来も救急も多くの経験が積めました。救急ではファーストタッチでしたし、勉強になりましたね。

高瀬:

東医療センターでも初期研修医がファーストタッチして、各科にコンサルトする形です。子どもの頭部外傷や骨折は小児科ではなく、直接各科へコンサルトするので、今では自分で判断が必要な経過観察の症例も勉強でき、今の診療に役立っています。

初期研修はどのようなローテーションだったのですか。

阿部:

小児科と小児外科に5カ月、あとは内科、外科、産婦人科、脳神経外科、耳鼻咽喉科ですね。地域医療では宮城県の気仙沼市立本吉病院に行きました。

高瀬:

東医療センターでは内科6カ月、救急2.5カ月、麻酔科1.5カ月のほかは小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科ですね。小児外科は本院の東京女子医科大学病院に行きました。地域医療は東医療センターの在宅医療部です。慢性疾患で在宅医療をしている小児も診ることができました。

専門を小児科に決めた理由をお聞かせください。

阿部:

父が小児科医であることと子どもには未来があることです。医学部に入ったときから決めていました。

高瀬:

小さい頃から下の学年の子どもの世話をするのが好きでしたし、医師になると決めた時点で小児科を選んでいました。初期研修でも小児科と関連の深い科を回りました。全身を診ることができる点も選んだ理由です。

後期研修先として、東京女子医科大学八千代医療センターを選ばれたのはどうしてですか。

阿部:

初期研修を八千代医療センターで行ってみて、雰囲気の良さに惹かれていたんです。この状態を超えて、ほかの病院がいいとは考えられなかったので、初期研修のときから八千代医療センターで後期研修もしたいと思っていました。

高瀬:

小児の集中治療を学べる大学病院であることと、小児科医の人数が多かったからです。学生時代のポリクリで1週間ほど当院の小児科にお世話になったので、雰囲気の良さも知っていました。見学には初期研修2年目に入った頃、早めに来ました。ところが、学会の日と重なっていたので、ほとんどの先生方がいらっしゃらなかったんです(笑)。それでも残られている先生方とお話しさせていただいたら、どなたも優しくて安心しました。後日、高梨先生とお話しする機会もあり、当院に決めました。

後期研修で勉強になっていることを教えてください。

阿部:

18時から23時までのERですね。かなりの患者さんがいらっしゃるのですが、ここでのファーストタッチは本当に勉強になります。また、先輩方が中堅の年代にも、ベテランの年代にも多く、皆さんが熱心に教えてくださいます。PICUやNICUをしっかり学べるのもいいです。

高瀬:

東医療センターでは主治医制でしたが、八千代医療センターではグループで診ますので、かなりの症例数を診察することができます。朝のカンファレンスで気になる患者さんの経過が分かるのもいいですね。

指導医の先生方のご指導はいかがですか。

阿部:

それぞれの先生方が専門をお持ちなので、同じ班になったり、当直でご一緒するときに新しい情報を教えてくださいます。

高瀬:

年齢の近い先生が多いので、勉強の仕方や考え方を教えていただいています。

病院に改善を望みたいことはありますか。

阿部:

給料でしょうか(笑)。寮は初期研修医のみですが、近い場所に住むと補助が出ますし、当直明けが休みなのはいいですね。

高瀬:

休日はしっかり休めますし、不満はないです(笑)。

初期研修医の指導にあたって、気を付けていることはありますか。

阿部:

自分でする方が楽ですが、それでは教育にならないので、根気強く教えています。初期研修医が何を考えているのか、話を聞くことが大事ですし、分からないことは分からないと言ってほしいのですが、それが言える環境を作っていくのが私たちのすべきことですね。患者さんにも、初期研修医にも不利益にならないようにしたいものです。でも、すぐに怒ってしまいます(笑)。

高瀬:

私は逆にうまく怒れません(笑)。なるべく初期研修医の後ろで話を聞き、すぐに対応できるようにしたり、初期研修医が不安なことを一緒に解決することを心がけています。

当直の体制について、お聞かせください。

阿部:

月に3、4回あります。体制は指導医1人、後期研修医1人です。ここに初期研修医が1人加わることもあります。

カンファレンスはいかがですか。

阿部:

朝のカンファレンスは夜間の入院の患者さんのプレゼンや、18時から23時までのERの申し送り、PICUの患者さんのプレゼンなどがあります。病棟からは病棟で気になっている患者さんのプレゼンがあります。日によっては長くなることもあります(笑)。

高瀬:

週に1回、ソーシャルワーカーや管理栄養士、リハビリのスタッフといった方々と一緒のチーム医療のためのカンファレンスがあります。

コメディカルのスタッフとのコミュニケーションはいかがですか。

阿部:

私は初期研修から当院にいるので、すれ違うと挨拶しますし、仲は良いですね。看護師さんだけでなく、放射線技師さんとも仲良くしていただいています。

高瀬:

私は後期研修からですが、看護師さんはよく話してくれますし、こちらからも話しかけやすいです。優しい方たちなのに、仕事はてきぱきしていますね。とても仕事がしやすいです。小児科はリハビリのスタッフやソーシャルワーカーとも関わりが深いので、色々なお話を聞く機会があり勉強になります。

何か失敗談はありますか。

阿部:

ひやっとしたことなら、頻繁にあります。やはり基礎疾患のある患者さんは緊張しますが、当院は初めての患者さんで具合の悪い方も緊張します。冷静でいるのは難しいですね。怒られながらやっています。

高瀬:

若手のみの当直は緊張します。上級医にすぐ相談できる体制ではあり、安心ですが、常に緊急対応できるよう勉強中です。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

阿部:

小児科の後期研修の同期は私を含めて3人ですが、仲はいいですね。1人は初期研修のときからの同期です。初期研修での同期はほかにも産婦人科、内科、麻酔科で後期研修をしますので、会えば話しますし、食事に行くこともあります。初期研修医とも仲良くやっています。当院出身なので、気軽に研修医室に行っています(笑)。

高瀬:

どの学年も仲良いですし、食事にもよく行ったりしています。私は今年、NICUとPICUをまわっているので、初期研修医と関わる機会がないのですが、去年は皆で食事会をしたりしていました。

今後のご予定をお聞かせください。

阿部:

当院にはずっとお世話になっていますが、そろそろ専門を決めないといけません。後期研修のうちにサブスペシャリティを決めたいと思っています。子どもと話すのが好きですし、最終的には実家の医院を継承するつもりですので、開業医にかかる患者さんにメリットのあるアレルギーや感染症などに興味があります。

高瀬:

後期研修が終わってからのことはまだ決めていません。専門医を取得する学年ごろから、ほかの病院に行かせていただける機会はあるので、指導医の先生方にも相談しながら決めようと思います。

現在の臨床研修制度や新専門医制度について、ご意見をお願いします。

阿部:

私はこのシステムで初期研修ができたのは良かったです。色々な診療科の患者さんを診ることができたのは今も役に立っています。新専門医制度についてはよく分からないですね。

高瀬:

初期研修で大人の症例を診れることは良かったと思います。自分の専門が決まってしまうと、ほかの診療科を診る機会がなくなりますし、成人疾患を長い期間診ることはないので勉強になりました。新専門医制度では論文が大変ですが、当院は論文を書いている先生方が多いので、しっかりした指導を受けられるのが有り難いです。

これから後期研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

阿部:

当院は病床数が多く、色々な症例を勉強できることが大きなメリットです。ERでのファーストタッチも良い経験になりますよ。大学病院にしては異動が少なく、周りの人が変わっていくことが少ないので、落ち着いて研修できます。

高瀬:

とても働きやすい病院です。仕事は大変なときは大変ですが、休みもしっかりしており、私生活も充実します。勉強しやすい環境が整っていますから、後期研修の病院としては良い病院だと思います。

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