後期研修医インタビュー

東京都立駒込病院

東京都文京区本駒込三丁目18番22号

名前 滝澤 あゆみ(たきざわ あゆみ)研修医
出身地 長野県
出身大学 信州大学
医師免許取得年度 2016年

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

父が医師であり身近な職業として意識していましたが、中学生のときに女性医師のドキュメンタリーをテレビで見たことが大きなきっかけです。

大学生活はいかがでしたか。

勉強中心の生活でしたが、弓道部での活動も頑張りました。6年生の秋には国試勉強の合間に大会に出場して入賞し、有終の美を飾ることができました(笑)。部活動繋がりで同期はもちろん、先輩や後輩にも知り合いができました。女子が多かったので女子会も楽しんでいましたね。

初期研修を都立駒込病院に決めた理由をお聞かせください。

それまで長野県にいましたので、初期研修では様々なバックグラウンドの医師が集まる東京で研修したいと思いました。多くの病院を見学した中で駒込病院のアカデミックな雰囲気が好印象であり、第一志望にしました。

初期研修を振り返って、いかがですか。

内科系を全てローテートできるのが特徴であり、疾患についてはもちろん、先生方の知識の深さや科による視点の違いなどに触れることができた有意義な2年間でした。研修旅行は沖縄や北海道などに行き、楽しみました。日頃の研修では同期と同じ科を回る機会が少ないだけに、旅行で同期との仲が深まりました。

初期研修はどのようなローテーションだったのですか。

内科系の各診療科、麻酔科、外科などのほか、都立広尾病院のERでも研修しました。自由選択の6カ月は当院の放射線科診断部、他の都立病院の小児科・精神科などにも行き、たすきがけのような初期研修を行いました。

専門を決めた理由をお聞かせください。

総合診療科とかなり迷いましたが、感染症科の方が学問的な興味が強かったことから決めました。決断は初期研修2年目の9月という、ぎりぎりの時期でした。

後期研修先として、都立駒込病院を選ばれたのはどうしてですか。

渡航感染を学びたかったことに加え、がんセンターなので抗癌剤投与などで免疫抑制状態だったり、耐性菌が検出され抗菌薬が限られたりする状況での抗菌薬の使い方も学べると考えたからです。今後どこでどのような患者さんを診察する際にも、当院で学んだことはプラスになると思いました。論文や学会での発表に力を入れていることも判断基準のひとつでした。

後期研修で勉強になっていることを教えてください。

HIV診療の奥深さを感じています。知識と経験が増えHIVならではの鑑別の幅も広がってきました。今後は治療だけでなく、予防に意識を向けたいと思っています。

指導医の先生方のご指導はいかがですか。

日々の入院患者さんに対する診療を通して活発に議論を行い、フィードバックをいただいています。指導医の先生方はとても熱心に教えてくださり、先生方の豊富な知識から診療のポイントや学びを得ることができます。

病院に改善を望みたいことはありますか。

皆が気を揉んでいますので、ローテートの順番を早めに教えてほしいです(笑)。しかし風通しが良く、思ったことを言い出しやすい環境です。

初期研修医の指導にあたって、気を付けていることはありますか。

感染症科に折角来てくれたのだからということで、抗菌薬の使い方をお話ししています。私自身も抗菌薬の知識は勉強になりましたし、初期研修医にも学んでほしいと思っています。渡航感染の患者さんが初診でいらした場合は、常勤の先生が外来に呼んでくださるので初期研修医と診察にあたり、一緒に勉強しています。

当直の体制について、お聞かせください。

回数は月に2-3回です。初期研修医との2人体制で救急外来を行う担当、または入院を受ける役割・病棟担当となっています。

カンファレンスはいかがですか。

朝と夕方の2回あり、プレゼンテーション・議論をすることで、知識の整理につながっています。感染症科では一人の患者さんに担当医として後期研修医と初期研修医がセットになるのが基本で、張り合いがあります。また初期研修医の志望先を意識し、眼科なら眼内炎、外科系なら周術期での抗菌薬の使い方など内容が膨らんでいくところが面白く、新たな学びのきっかけになっています。

コメディカルのスタッフとのコミュニケーションはいかがですか。

良好です。日々の挨拶は大切だと思っていますし、報・連・相もきちんとするようにしています。病棟の看護師は密に関わる存在であり、私たち医師より早く異変に気付いたり、患者さんの要望を聞いたりすることがあります。スタッフがどんな小さなことでも伝えやすい存在でいられるように心掛けています。

何か失敗談はありますか。

私はおっちょこちょいなので、失敗談はそれなりにあります。主治医しか知らない患者さんのベッドサイドに、初対面の私や初期研修医を含めた大勢で押しかけてしまい、患者さんにびっくりされたことがあります(笑)。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

レジデント部屋があり、カンファレンスルームのようになっています。感染症科のレジデントとは自分が主治医だったらどうするかを話し合ったり、他科のレジデントとは日頃一緒に仕事をしていない分、その場で情報交換したりして刺激をもらっています。

先生は寮にお住まいですか。

初期研修の頃は寮に住んでいました。後期研修からは寮を出て妹と同居しています。

今後のご予定をお聞かせください。

最近は公衆衛生や予防医学に興味があります。HIVやA型肝炎、風疹など特に予防が重要である分野などを大学院で学ぶことや保健所で働き実地として携わることを視野に入れています。

新専門医制度について、ご意見をお願いします。

この制度が決まるまで、長い時間がかかった印象です。内科はJ-OSLERで症例登録をしないといけませんが、なかなか進みません。ほかの人もやっているから頑張ろうという感じです。ただ、このために症例集めに走るのは本末転倒です。なかなかアップデートしにくい他科の知識を学べる良い機会と考え、積極的に取り組んでいます。

これから後期研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

自分の軸が定まると、どの病院がいいのか見えてきます。どういうことをしたいのか、どんなことに興味があるのかを自己分析することが何より大切だと思います。感染症科は何でも診たい人、渡航感染などのグローバルなことに興味がある人に向いていると思います。

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