後期研修医インタビュー

医療法人 沖縄徳洲会

湘南鎌倉総合病院

神奈川県鎌倉市岡本1370番1

名前 澁谷 大樹(しぶや ひろき)研修医
出身地 神奈川県相模原市
出身大学 杏林大学
医師免許取得年度 2018年

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

私が小学生の頃、祖父母や両親といった家族が病気がちで、いつも誰かが入院しているような感じでした。私としてはお見舞いに行くぐらいのことしかできず、それが悔しくて、医師を目指しました。

学生生活はいかがでしたか。

バドミントン部に入っており、部活動中心の学生生活でした。部活動を通じて、他大学の友人ができたのが良かったです。今も交流が続いています。

初期研修の病院を湘南鎌倉総合病院に決めたのはなぜですか。

私は学生のときから救急医になりたいと思っていたので、まず当院に見学に来たんです。そこで環境を見て、すぐに当院に決めました。

救急科を目指したのはどうしてですか。

大学2年生のときに、祖父が脳梗塞で倒れたんです。発症から数時間を経過した状態で救急車で運ばれましたが、近くの大学病院では受け入れてもらえず、救急車が受け入れ先を探している間に時間だけが経過し、治療できる時間を過ぎてしまったんです。このときに、私が救急医になって、患者さんをしっかり受け入れられる病院で働きたいと思いました。徳洲会の病院は救急を断らないですし、最初に見たいのは湘南鎌倉総合病院の救急だと考え、見学に来ました。

見学にいらして、ここで研修しようという決め手になったのはどういったことですか。

これは専攻医研修も当院でしようと決めた理由でもあるのですが、指導熱心なスタッフの先生方が多く、指導体制が充実していることです。勤務に入るごとにフィードバックをいただけるので、成長できる環境だと確信しました。

初期研修を振り返って、いかがですか。

あっという間に終わった気がしています。当院で初期研修できて、本当に良かったですし、後悔はないです。専攻医研修が始まってすぐの4月から6月まで、ローテートの一環で喜界島の喜界徳洲会病院に行っていたんです。私よりも年上の医師がいない状況で、自分の力を試すというわけではありませんが、幅広く診療することができました。以前は週に1回、応援の医師が来ていたのですが、今年は新型コロナウイルスの影響でそれもなくなり、そういう中で働けたのは初期研修2年間の積み重ねの結果だと思っています。

専攻医研修先として、湘南鎌倉総合病院の救急総合診療科を選んだのはどうしてですか。

カリキュラムに惹かれたからです。当院の救急科専攻医研修プログラムは4年間で組まれているのですが、48カ月中、救急を回るのは19カ月しかなく、残りは他科をローテートします。ずっと救急にいるよりも1、2カ月という期間に各専門科をしっかり勉強できるのはいいなと思いました。

では専攻医1年目の今年はどういった診療科や病院をローテートされていますか。

4月から6月までは喜界徳洲会病院にいました。7月に当院に戻って形成外科、8月にようやく救急、9月から10月が産婦人科、11月は眼科です。12月から1月は東京都立小児総合医療センターで小児科を研修します。2月から3月は当院の救急です。

専攻医研修で勉強になっていることを教えてください。

当院のERは症例数が多いですし、ERにずっといたとしても良い研修になったはずですが、専門医の先生方にコンサルトしたり、専門医の先生方に繋げていくことも救急医の大事な仕事です。そのため、他科ローテートを通して、コンサルトを受ける側の立場で専門医の先生方と一緒に働かせていただくことが勉強になっています。ERで働くうえで必要なことを学べるので、これからの診療に活かしていきたいです。

指導医の先生方のご指導はいかがですか。

学生時代の見学のときから変わらず、親切にご指導いただいています。先生方との距離が近く、相談しやすい環境です。

病院に改善を望みたいことはありますか。

不満はないですね。強いて言えば、最近は働き方改革が進んできて、勤務時間が減っていることが不満です(笑)。私は仕事が趣味みたいなもので、暇なのが嫌ですし、もう少し働かせてほしいです。

初期研修医の指導にあたって、気を付けていることはありますか。

私が初期研修医だった頃、相談しやすい人としにくい人がいました(笑)。相談しにくい人に初めて話しかけるときは緊張してしまうんです。今は私も相談を受ける側になったので、そういう思いを初期研修医に抱かせることがないようにしています。医局で初期研修医に話しかけたり、私自身も話しかけにくい雰囲気を作らないように努力しています。初期研修医とは1カ月に4回は当直で一緒になります。私は6月まで喜界島にいたので、7月からのお付き合いですが、1年目の初期研修医全員と何とか話せたかなという状況です。

1年目の初期研修医は何人いらっしゃるんですか。

24人います。私のときは19人でしたので、増えましたね。

当直の体制について、お聞かせください。

ERの場合はどの医師も勤務回数が月に20日少しで、日勤、準夜勤、深夜勤務がバランス良く、組まれています。今は産婦人科を回っていますが、産婦人科の場合は月に4回、救急の当直に入ります。最近は新型コロナウイルスなどで発熱の患者さんも増えており、昨年、一昨年に比べると明らかに忙しいです。

カンファレンスはいかがですか。

ERでは金曜日の午後に専攻医全員が勤務を外していただいて、皆で集まって、勉強会をしています。発表順を決め、それぞれが勉強したものを皆で共有したり、過去にあった症例を1、2年目の専攻医がシミュレーションしながら動く練習をしたりしています。毎週必ず金曜日の13時から17時、18時ぐらいまでありますが、自分で発表するときはかなり前から準備しますし、上の先生たちの発表では知らないことを学べる機会なので、とても勉強になっています。そうした勉強のための時間も取れる環境です。

コメディカルのスタッフとのコミュニケーションはいかがですか。

私は初期研修でもERを回っているので、ほとんどの看護師さんや薬剤師さんを知っていますし、頼みやすく、働きやすいですね。

何か失敗談はありますか。

当院では思いつかないです。喜界島にいたときに患者さんの方言が分からなかったことぐらいでしょうか(笑)。基本的には標準語で話してくださる患者さんたちだったのですが、強い方言を話す方もいらっしゃったので、地元の看護師さんに間に入ってもらって、助けていただきました。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

初期研修から引き続き当院で専攻医研修をしている同期は私を含めて4人です。ERは私だけで、総合診療科に1人、外科に2人です。外科の2人は今年は外部の病院にいるので、たまに連絡を取るぐらいですね。ERの専攻医研修1年目は6人おり、私以外の5人は他院で初期研修をした人たちですが、週に1回はカンファレンスで顔を合わせるので、コミュニケーションは活発です。当院は研修医室がなく、初期研修医も専攻医もほかの医師も、部長クラス以外は皆が同じ医局にいます。そのため、上の先生方に相談しやすい空間なのがいいところかなと思っています。

今後のご予定をお聞かせください。

専攻医研修を終え、専門医を取得したあとのことは何も考えていません(笑)。漠然とした目標は「色々なものを診られるようになりたい」ことなので、今後の研修をしながら検討していくのかなという感じです。サブスペシャリティも未定で、今は全てに興味があります。どんな患者さんのどんな疾患でも、専門医に繋ぐ前にしっかりファーストタッチして診られるようになりたいです。

現在の臨床研修制度について、ご意見をお願いします。

病院によりますが、必要最低限の診療科を回れるのが良いですね。当院の内科は総合内科という形で何から何まで診るので、他院なら循環器科で診る心不全も内科が診ています。そのため、症例が偏ることがあまりないので、当院での初期研修は良い制度だと思います。

専門医制度についてもご意見をお願いします。

今の初期研修2年目の人たちは新専門医資格を取得するための専攻医研修を始めるにあたり、シーリングがかかります。これは個人的には疑問です。本来は「この病院に行きたいから、ここを受験したい」と考えるべきです。しかし「首都圏の人気病院だと落ちるかもしれないから、入れそうな病院を他地域で探そう」という選び方になっている後輩もいるので、新専門医制度の本来の目的とシーリングはそぐわない気がします。

これから専攻医研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

全く病院見学をしなかった私が言うのはおかしいですが、なるべく多くの病院に行き、実際の雰囲気を見た方がいいですよ(笑)。私の場合は初めて見学に来た当院が良かったので、ほかの病院を見たら悩んでしまうと思ったこともあります。学生の頃は部活動が忙しかったし、初期研修に入ってからも当院は忙しいので休めなかったという事情もありました。ただ、徳洲会グループ内の病院には見学に行かせていただくことができるので、札幌東徳洲会病院に行きました。当院は日本で一番多くの救急車が来る病院です。それだけ症例数も豊富で、日本全国で1年に1回、診られるか診られないかといった症例が混じっていることもあります。症例は個人的なものだと思われがちですが、私たちは共有処理をしっかり行っていますので、様々な症例を勉強することができます。救急医を目指す皆さん、是非いらしてください。また、当院の内科や外科での専攻医研修もお勧めです。

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