後期研修医インタビュー

社会福祉法人 聖隷福祉事業団

総合病院 聖隷三方原病院

静岡県浜松市北区三方原町3453

名前 佐藤 友香 先生
出身地 静岡県磐田市
出身大学 東京女子医科大学
医師免許取得年度 2018年

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

佐藤:

父が医師であることが職業を意識するきっかけとしては大きかったです。私自身はそこまで理系科目が得意ではなかったのですが、やはり自己肯定感を見出だせる仕事であり、人の役に立てる仕事をしたいなと思ったときに身近にロールモデルがいたことで、医師という職業がぱっと出てきて、そこから目指すようになりました。

学生生活はいかがでしたか。

佐藤:

部活動ばかりの毎日でしたね(笑)。私は軽音楽部とゴルフ部に入っていました。ゴルフ部に関しては、女子だけの大学はほかの大学よりも大会の枠を多くもらえていたので、大会に出るチャンスが多かったです。私はうまい方ではなかったのですが、ゴルフが好きだったので、大会にはよく出ていました。

初期研修の病院を聖隷三方原病院に決めたのはなぜですか。

佐藤:

初期研修では地元に戻りたかったので、地元の病院にいくつか見学に行きました。その中で当院は雰囲気が私に合っていると感じましたし、印象がとても良かったんです。初期研修医の皆さんの和気あいあいとした雰囲気も良かったですし、その反面、真面目に指導を受けている姿も拝見し、和やかなところと真面目なところが両立している職場はいいと思い、当院に決めました。

初期研修を振り返って、いかがですか。

佐藤:

失敗したことも色々とありますが、多くのことを学ばせていただきました。2年間を通して、何より一番大事な仲間ができたことが良かったです。同期は途中でたすきがけの研修医が1名来たので、私を含めて15人でしたが、事務のスタッフの方からも「この代は仲がいいね」と言われていたほど、仲良く過ごせました。

先生が内科を専攻しようと決められたのはいつですか。

佐藤:

大学時代です。内科というよりも消化器内科を目指そうと考えたので、内科に行こうという感じです。大学時代のポリクリのときにどの科を回っても、その科の先生方から「何科志望なの」と聞かれるので、そこで捻り出そうというところから始まりました(笑)。私は勉強好きではない方ですが、消化器領域の勉強は結構好きで、よくやっていたんです。国家試験の勉強でも気分転換に消化器領域をしようというぐらい好きでしたので、そこから消化器内科を意識するようになりました。そして初期研修で消化器内科をローテートして、ここだと確信しました。

専門研修先として、聖隷三方原病院の内科を選んだのはどうしてですか。

佐藤:

初期研修の2年間を通して、どのような病院なのかを理解できていたということが大きいです。内科には全部の科が揃っていますので、ほとんどの内容を網羅的に診ることができます。少し弱いところに関しては途中の1年間に他院に行けるので、そこでカバーできます。最終的には当院の消化器内科の雰囲気をよく知っていたことですね。ここで学びたいと思い、当院に残りました。

どのようなプログラムなのですか。

佐藤:

私は内科サブスペシャリティコースを選びました。これは1年目が当院、2年目は外部の病院、3年目は症例が十分であれば、希望の診療科に行けるというプログラムです。2年目については9カ月を聖隷浜松病院に行く予定ですが、残りの3カ月にどの病院に行くのかは未定です。

専門医研修で勉強になっていることを教えてください。

佐藤:

手技については初期研修でもかなりさせていただいていましたが、それ以上に経験させていただいています。それが初期研修との違いでもありますし、専門医研修で学んでいることでもあります。今は消化器内科を回っているところで、初期研修の頃の比ではないぐらい胃カメラをしていて、勤務時間はずっとカメラを持っているぐらいではないかと思います(笑)。胃カメラだけでなく、ERCPも経験しましたし、肝臓についても診療の場に一緒に入らせてもらって、勉強させていただいています。

手技は上達されましたか。

佐藤:

指導医の先生方から「うまくなったね」と言われたことはありますが、上達しているといいなと思っています。

指導医の先生方のご指導はいかがですか。

佐藤:

手技は見ているだけでは分からないので、「ここはこうした方がいい」などと細かく、客観的に指導していただいています。また内科管理のような教科書的なことも調べただけでは分からず、カルテを書きながら頭をひねっていると、「大丈夫か」と声をかけてくださいます。そうした気を遣ってくださるところも有り難いですね。

病院に改善を望みたいことはありますか。

佐藤:

不満はないです。私が選んだ内科サブスペシャリティコースでは1年目は消化器内科を回らないことになっていたのですが、それを変えていただきましたので、改善してほしいことは割と柔軟に対応していただけます。

初期研修医の指導にあたって、気を付けていることはありますか。

佐藤:

当院は屋根瓦式で、2年目が1年目を教える初期研修をしてきました。今もその延長のようなところもありますが、なるべく具体的に言ってあげようと思っています。また、何か困っていることはないかとときどき声をかけて、悩みなどを引き出そうということも心がけています。

当直の体制について、お聞かせください。

佐藤:

月に3回ほどです。体制は初期研修医が4人、救急科の医師が1人常駐しているほか、内科と外科の医師が1人ずつです。私は内科の枠に入っています。初期研修医が頑張っているので、私はそんなに忙しくありません(笑)。初期研修のときは月に6回の当直があり、寝る間を惜しんで働いていましたが、それだけ力がついたと思います。

カンファレンスはいかがですか。

佐藤:

消化器内科では毎朝8時からカンファレンスがあり、前日の当直帯に入った患者さんのプレゼンと割り振りを行っています。水曜日のカンファレンスでは翌週の検査や外科からの紹介症例を共有します。また、金曜日は消化器外科との合同カンファレンスがあり、症例を提示したり、検査結果を報告したりします。自分で検査した症例はプレゼンしますので、プレゼンの機会はそれなりにあります。雰囲気は和やかですが、「ここはこうした方がいいんじゃない」といった指導もきちんと受けられます。

コメディカルのスタッフとのコミュニケーションはいかがですか。

佐藤:

雰囲気はかなりいいですよ。看護師さんには頼みやすいですし、向こうからも話しかけていただいています。やはり患者さんと接している時間が長いのは看護師さん、理学療法士さん、作業療法士さんなので、私も話を聞きたいですし、お互いに話ができる環境になっています。

何か失敗談はありますか。

佐藤:

手技がうまくできなかったことでしょうか。

専門医研修と初期研修の違いはどんなところにありますか。

佐藤:

初期研修では指導医の先生がそばにいますが、専門医研修では任される範囲が広がり、専攻医の裁量になる部分が増える反面、責任も大きくなりますので、慎重に進めていかないといけないと思います。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

佐藤:

同じ学年で、もともと知っている人たちとは仲良くしていますが、このご時世なので、コミュニケーションを取る機会はあまりありません。初期研修で15人いた同期のうち、専門医研修に残ったのは5人で、内科は私だけです。少し寂しかったですが、仕方ないですね。内科には他院から来た同期もいないので、指導医の先生方からはかわいがっていただいています。「娘みたいにかわいがってもらっているね」と言われたこともあります(笑)。

今後のご予定をお聞かせください。

佐藤:

具体的なビジョンはまだありません。患者さんと長く接することができる市中病院での勤務は私に合っているので、当院に残るという選択肢もあります。消化器内科の中では今のところクダ系が好きです(笑)。まだ始めたばかりですが、クダ系から入って、胆膵に行くのか、肝臓に行くのか、消化管系を極めるのか、これから考えたいです。

現在の臨床研修制度について、ご意見をお願いします。

佐藤:

私は良い制度だと思います。いきなり専門の科に入っても分からないことばかりですし、病棟でのトラブルをいちいち各科に聞いて回るわけにもいきません。今、自分である程度のことは解決できるようになっているのは初期研修で広く回れたお蔭だと考えています。

専門医制度についてもご意見をお願いします。

佐藤:

グレーゾーンがありますよね(笑)。症例をかなり集めないといけないのは大変ですが、広く勉強できるのは今のうちなので、結果的には良い制度ではないでしょうか。

これから専攻医研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

佐藤:

今の専門医制度になって、内科専攻医として当院に残ったのは私が初めてです。専攻医研修を始めるにあたり、私の要望を伝えたら、とても融通を利かせてもらいました。初期研修医の中には何をしたいのか決まっている人もいれば、とりあえず内科に進んで、あとで考えるという人もいるでしょうが、当院は割とフレキシブルに動けるのがいいところです。内科の専門医制度は混迷していますので、お互い大変ですが、自分のしたいことを見つけられるよう、一緒に頑張りましょう。

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