医療法人 沖縄徳洲会
中部徳洲会病院
沖縄県沖縄県中頭郡北中城村字比嘉801番地

名前 | 金城 留嘉(るか) 先生 |
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出身地 | 沖縄県国頭郡国頭村 |
出身大学 | 琉球大学 |
医師免許取得年度 | 2018年 |
医師を目指したきっかけをお聞かせください。
父が国頭村で診療所を開業しています。自宅と診療所が近くにあり、小さい頃から診療所に行って、患者さんと話をしたりするのが楽しかったですし、そこで見た父の姿に影響を受け、私も医師を目指しました。
学生生活はいかがでしたか。
高校までは野球を続けていましたが、大学ではサッカー部に入りました。初心者だったので大変でしたが、楽しかったです。
初期研修の病院を南部徳洲会病院に決めたのはなぜですか。
名誉院長の平安山英達先生が私と同じ国頭村ご出身の方で、以前から存じ上げていたことと、父も南部徳洲会病院で研修をしていたというご縁があったので、南部徳洲会病院に決めました。南部徳洲会病院の初期研修では月に何回かの教育回診で、平安山先生のご指導を受ける機会があることに惹かれました。
初期研修を振り返って、いかがですか。
徳洲会全体の特徴ですが、様々な患者さんを観て、手技を経験できた2年間でした。私はもともと手技が苦手でしたが、自信がつくぐらい多くの経験を積ませていただきました。
内科を専攻しようと決めたのはいつですか。
初期研修1年目のときです。手技が好きではなかったので、学生の頃は手術をする外科は全く考えていなかったのですが、初期研修で外科を回っても、それは変わりませんでした。そして、地元で父の診療所を継承することを考えたら、内科だと思ったんです。父はもともと小児科医でしたが、開業後は内科を中心に何でも診ていますので、私も将来のことを視野に入れて、内科を専攻することにしました。
専門研修先として、中部徳洲会病院の内科を選んだのはどうしてですか。
私は徳洲会の奨学金制度を利用しており、専門研修も徳洲会の中で探していましたが、南部徳洲会病院では泌尿器科以外の専門医が取れないので、内科専門医が取れる中部徳洲会病院に興味を持っていました。そこで、初期研修2年目の8月に中部徳洲会病院の消化器内科で研修させていただいたんです。南部徳洲会病院は検診の患者さんには初期研修医がタッチできないことになっていたので、中部徳洲会病院では内視鏡を数多く触らせていただきましたが、これがとても印象に残る研修になりました。病院も新しくなって、専門研修に残る初期研修医も増えてきており、勢いがある病院だと感じました。

中部徳洲会病院の内科専門研修プログラムで、どのように研修されているのですか。
消化器内科に特化した研修を受けています。外来がない日の午前中は上部消化管内視鏡検査、午後は下部消化管内視鏡検査やそのほかのカメラの手技をしています。また、入院の患者さんについては消化器以外の患者さんも診ています。今は脳梗塞、膵炎、血液疾患の患者さんを診ていますので、入院については消化器のみというわけではありません。
専門研修で勉強になっていることを教えてください。
消化器に特化している以上、胃カメラと大腸カメラはどこの研修病院にも引けを取らないほど経験できていると思います。当院は徳洲会グループで2番目の症例数がありますが、消化器内科医が少ないので、一人当たりの症例は豊富です。
手技は上達されましたか。
手技が苦手と言いましたが、カメラに関しては最初から苦手意識がなかったんです。もし出身地に戻るとなった場合に内視鏡であれば、そこでもやっていけるというイメージを持っていました。
指導医の先生方のご指導はいかがですか。
私が担当したカメラの画像を全てチェックして、フィードバックしてくださるなど、手厚い指導を受けています。
病院に改善を望みたいことはありますか。
多くの経験を積めるのは有り難いのですが、もう少し消化器内科医が増えたらいいですね。体力的にきつい日がないわけではないですし、色々な先生方からのご指導も受けてみたいです。
初期研修医の指導にあたって、気を付けていることはありますか。
可能な範囲でカメラを触ってもらいたいと意識しています。ただ、やはり患者さんありきですので、不具合が起きないよう、しっかり見ながら指導しているつもりです。
当直の体制について、お聞かせください。
月に3、4回あります。体制は初期研修医が3人、内科、外科、ICUの医師が1人ずつで、私は内科の枠に入ります。
カンファレンスはいかがですか。
消化器内科は毎朝、担当患者さんのプレゼンをして、方針決めをしています。私は方針決めにあたり、すぐに正解を出せるわけではないので、指導医の先生や一つ上の先輩に尋ねたり、新しい方針に関しては一つ上の先輩に相談することが多いです。

コメディカルのスタッフとのコミュニケーションはいかがですか。
徳洲会はどこの病院でも垣根がなく、同じ立場でコミュニケーションが取れます。当院でもコメディカルの方々には頼みやすく、指示も出しやすいです。無茶を言っても対応してくださるので、有り難いです(笑)。
何か失敗談はありますか。
一人暮らしをしているからか、寝坊してしまい、たまに遅刻しています(笑)。
専門研修と初期研修の違いはどんなところにありますか。
専門研修では自分で決定し、責任を持って患者さんを診ていかなくてはいけません。そのため、ガイドラインだけでなく、今の最新の治療は何かを勉強するようになりました。
研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。
専門研修1年目の同期は消化器内科にはおらず、循環器内科などの他科にはいますので、悩んだときなどに相談したりしています。消化器内科には専門研修2年目の先輩がいます。私が相談する前に、向こうから改善点を言ってきてくださるので、とても心強いです。
今後のご予定をお聞かせください。
消化器内科の専門医を取得したいのですが、消化器内科だけで地元でやっていくには難しいと思っています。そのため、内視鏡に特化した内科医よりは消化器を強みにして、幅広く診られる医師になれるように勉強していきたいです。ほかの分野の勉強をどう進めていくかについては時間を取ることができるかどうか分かりませんし、地元の状況を踏まえて考えていきたいです。
現在の臨床研修制度について、ご意見をお願いします。
昔と違って、今の時代にはこの制度が必要です。私自身も色々な診療科を勉強できて、良かったです。私は最終的には全ての患者さんを診ないといけない環境に身を置くので、将来の仕事のうえでとても役に立つ経験を得られました。
専門医制度についてもご意見をお願いします。
いいのか、悪いのか、実感はないですね(笑)。まずは消化器内科の専門医を取ることが目標ですが、専門研修1年目では内科全般をローテートする病院が多い中で、私は消化器を中心に学びたかったので、消化器に特化しつつも内科全般を学べる当院のプログラムは良いと思います。
これから専攻医研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。
中部徳洲会病院のプログラムの大きな強みは卒後3年目から5年目のうちに、将来、専門としたい領域についての経験を積めることにあります。内科を幅広く学ぶことも大事ですが、幅広くよりももう少し狭く経験を積んでいきたいという方には是非、当院の内科専門研修プログラムを考えていただけたら嬉しいです。
