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国試過去問解説 2023-12-18

国試過去問解説 うつ病(114E13)

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うつ病(114E13)
うつ病でみられるのはどれか。
答え
不正解

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妄想とは、健康な人であれば非現実的、現実的ではありえないと考えられる信念や考えを精神病であるがゆえに信じ込んでしまう症状である。

a 誇大妄想は双極性障害の躁状態や統合失調症でみられる。「自分は世界を操り、全ては自分の思い通りだ」「私の能力は神と同等だ」などが挙げられる。

b 罪業妄想はうつ病でみられる。自分を責め、自らの過失で他人に大きな迷惑をかけた、他人が重い病気なったなどと考えてしまう妄想。自分は重大な罪を犯したと思い込んでしまう。よってbが正解である。心気妄想(自分が癌などの命に関わる病気にかかっていると思い込む)、貧困妄想(お金があるのにお金がなく暮らしていけないと思い込む)と合わせてうつ病の代表的な三大微小妄想である。

c 追跡妄想は統合失調症でみられる。「後ろを歩いている人が、自分のあとをつけている」「自分は警察に追われている」などと確信してしまう妄想である。

d 被毒妄想は統合失調症でみられる。「食事のなかに毒を入れられた」などと思い込んでしまう。手料理などに手を付けず、自分で選んだものしか食べない、場合によっては食事をとれない状態になることもある。

e 物盗られ妄想は、Alzheimer型認知症でよくみられる症状である。「財布をタンスにしまった」という記憶がまるごとなくなることで、「財布がなくなったのは盗られたに違いない」というストーリーをつくってしまう。

連載: 国試過去問解説